BMOバンクーバー・インターナショナル・マラソンは、世界中から集まった1万6000人のランナー、それを応援する多くの観客、それを支える4000人のボランティアからなるバンクーバーで唯一のフルマラソン。快晴の空を映す海、雪が残る山々、美しいバンクーバーでのレースを楽しみに日本から参加した、多くの日本人が活躍した。 このマラソンは、非営利団体・バンクーバー国際マラソン協会により運営されている。1972年から始まった同大会はフォーブス誌(2016年)やCNNにも「世界のトップ10マラソン」として選ばれるほど国際的にも注目されている。毎年参加者数が伸び、ことしは過去最高の1万6500人以上が登録、1万4000人近い参加者が完走した。

 

2015年8月から2016年3月まで、関西学院大学国際学部准教授の志甫啓氏がカールトン大学経済学部に客員教授としてオタワに滞在した。経済学が専門の志甫氏は、「インターナショナル・マイグレーション」すなわち国際的な人の移動の研究をしており、主に日本にくる外国人を対象に、いわゆる高度人材、南米日系人、技能実習生、学生の動きを調査。人々が国境を越えて移動する背景と、このような移動がもたらす効果や課題について分析している。日本人にはあまり聞き慣れないマイグレーション。本紙では今日の日本が抱えているマイグレーションを巡る問題について話をしてもらった。

 

3月23日、隣組で、バンクーバー市が推進しているNeighborhood Emergency Preparedness Program(NEPP)のワークショップが、同プログラムの講師・高橋ひろしさんを迎えて開催された。 自然災害などによる非常時に備えての日頃の心構えとは? 準備しておくべきものは? 役立つものは? 高橋さんの話の進行とともに、参加者たちの表情は真剣になっていった。

 

発達障がい児のレジリエンスを引き出す関わり 〜思春期から成人へ〜

3月12日午前、バンクーバー市内、発達障がい者協会(Developmental Disabilities Association)で、思春期を迎える発達障がい児についての講演会が開かれた。講師は久留米大学病院小児科医師の大園秀一先生。

思春期の発達障がい児にはどのような心理的・社会的状況が起こりうるのか。それらに家族はどう関わっていけばよいのか。ケーススタディーをまじえた大園先生の話に、会場の15人の母親たちはじっと聞き入った。

 

日加ビジネス関係の再燃

バンクーバー市で3月21日に開催された第2回日本カナダ商工会議所協議会シンポジウム「日加ビジネス関係の再燃」。午前中の第1部:成長の機会‐新たな可能性をつかむに続き、午後からは、第2部:日本でのビジネス‐対日投資と地方再生、第3部:継続した関係を築く‐人と人とのつながりというテーマで日加ビジネス関係に焦点が当てられた。

(前号からの続き)

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。