猿が見せる思いやり

風がいきなり強くなり、母ザルは慌てて子ザルを懐へ。雪も降り出しそうだ——。 温泉に入る猿の姿で知られる長野県・地獄谷野猿公苑。ここで写真家の今泉慶子さんが捉えた1枚が本紙表紙の画像である。

 

2013年1月の着任から早3年。岡田誠司総領事に2015年の出来事と今年の抱負、日加・BC州との関係、またバンクーバーの日系コミュニティなどについて話を聞いた。

 

全世界で93カ国が加入しているハーグ条約に、日本も2014年に加入した。カナダで夫婦が離婚した後、元配偶者の許可なく日本に子供を連れて帰国すると、児童誘拐になることもあり得る。このような場合でも、これまでは日本に子供の返還を求めることはできなかったが、日本のハーグ条約への加入に伴い、これができることとなった。11月27日、UBC Robson Squareで、日本がハーグ条約に加入した背景と、それがカナダに暮らす日本人や日系人にもたらす意味を考えるシンポジウムが開かれた。

ハーグ条約について詳細を知りたい人は、外務省のウェブサイトを参照またはメール等で問い合わせをしてほしい。

WEB: http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

メールアドレス: This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 

「第二の人生を安心して楽しく暮らす方法を考えましょう!」

11月18日、バーナビー市の日系文化センター・博物館で、桜楓会主催の特別教養講座が開かれた。「第二の人生を安心して楽しく暮らす方法を考えましょう!」と題して、40人を超す参加者を前に、岡本裕明さんが第二の人生を充実したものにするヒントを、実例などを交えつつ説明した。ここで概要を紹介する。

〜和解に向けて〜10月17日午後、バンクーバー・ユニタリアン教会で、アジア太平洋地域における第二次世界大戦の終結70周年を記念する講演会が開催された。 講師の琉球大学名誉教授・高嶋伸欣(のぶよし)氏は、40年以上にわたり東南アジアの国々を訪れ、現地の人々から戦争の記憶を聞く調査を行ってきた。 「何があったのかを日本の若い人々に、もっと話すことが必要」。高嶋氏はこのように、日系のみならず中国・韓国系も含めた100人を超す会場に向かって語った。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。