広島から世界へ。文化交流を通じて世界平和を発信する広島から、広島カナダ文化交流使節団がバンクーバーを訪れた。広島市と姉妹都市のモントリオール市で8月5日(日本時間8月6日)に行われた平和式典に参加後、バンクーバーを訪問。8月9日、日系文化センター・博物館で広島カナダ文化交流親善ツアー公演を開催した。
公演では、日舞花柳流師範・花柳寿魁俚(じゅかいさと)さん、箏生田流宮城社師範・立川淑恵さん、雅楽大和主宰・木本いず美さん、人心身統一合氣道会聖心館道場・引地盛道さんと橋口高大さん、ソプラノ歌手・北小路旬子(じゅんこ)さんが、歌や演奏、踊り、武道を披露した。
会場では約130人が、広島から訪れた日本の伝統文化団の公演にしばし酔いしれた。
バンクーバー市ダウンタウンのコンベンションセンターで、7月27日から30日の4日間、第17回世界ハンドベルシンポジウム大会が開催された。2年に1度開催されるこの大会は今回第17回目を迎え、世界各国から総勢700名が参加し、日本からは6グループ・99名の参加があった。
開会式、最終日の発表会に向けてのリハーサル、各グループの演奏会や様々なワークショップが開催され、盛り沢山の内容であった。ハンドベルというとクリスマスに教会で厳かに演奏されているイメージだが、現在ではポピュラー音楽から讃美歌まで様々なジャンルが演奏されている。元々、イギリスの教会の鐘の試作用として製作されたハンドベルだったが、アメリカに渡り、現在では「天使の音色」として世界中から愛されている。20以上もの鐘の音が息を合わせて演奏される様子は、緊張感の中に奏者同士の強い絆が感じられ、繊細でまさに心が洗われるようだった。
6月26日、バンクーバーのDDA(デベロップメンタル・ディスアビリティ・アソシエーション)で、発達障がいの子どもの読解力の向上をテーマに講演会が開かれた。主催は発達障がい児を持つ家族のための日系サポートグループ「ファーストステップ」。
講師はスピーチセラピストの高井おさむさんである。
ヒロシマ・カナダ文化親善交流ツアーバンクーバー公演が8月9日、日系文化センター・博物館で開催される。公演を行うのは広島カナダ親善訪問団。広島市の姉妹都市ケベック州モントリオール市で毎年行われる平和祈念式典に参列し、文化活動を通じてモントリオール市民と交流している。 今年も8月3日にモントリオール入り、同市でさまざまな文化交流イベントに参加したあと、今回はバンクーバーにも立ち寄る。同訪問団のバンクーバー公演は初めて。
一行のカナダ訪問を前に、同訪問団の活動を支援する広島カナダ協会で理事を務める田中勝邦氏に広島カナダの関係などについて話を聞いた。
バンクーバーで起業した日本人起業家4氏が、独自の視点で切り開いてきたビジネスの真髄を語った。日本人としてこの地でビジネスを起こし成功した裏には、外国人だから経験した苦労と日本人だから見えたビジネスのポイントがあった。
パネルディスカッションは6月29日、バンクーバー市コースト・コールハーパー・ホテルで「日本とカナダ間の経済潮流・第3回」— 日本人としてバンクーバーでビジネスを切り開く —と題して行われた。 パネリストは、ブルー・ツリー・マネージメント(カナダ)社長岡本裕明氏、SUKI'Sインターナショナル社長高木月子氏、スカイランド・エスケープストラベル会長島田友子氏、あぶりレストランカナダ社オーナー兼代表取締役社長中村正剛氏。モデレーターはカナダ三井物産バンクーバー支店長佐野亨氏が務めた。主催・日加商工会議所、協力・懇話会、企友会、日系女性起業家協会(JWBA)。
冒頭のあいさつで佐野氏は、新しいもの、価値あるものを試してビジネスを始めるには、バンクーバーは最適な場所と紹介。その理由を、富裕層が比較的多いこと、政治・経済・治安が安定していることと説明した。さらに日本人という視点で見ると、感性を高く持ってまじめに自ら汗をかいてやっていこうという意気込みがあればビジネスで成功する勝率はかなり高くなるとも語った。 今回は4氏の講演内容を要約して紹介する。