未曽有の災害から一日も早く回復するために必要なものは何か。被害を最小限に抑えるために必要な防災対策は何か。数々の災害を経験してきた日本から、官民学の専門家がバンクーバーに集い、11月21日、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)で行われた「防災ラウンドテーブル」で講演した。災害が起きてからの迅速な対応を実現するためにも「防災」が重要と、日本が積み重ねてきた防災対策を紹介した。

 

11月18日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で、廣田瑛太郎さん、渡辺裕一さん二人の建築家による講演会が行われた。主催の建友会は、グレーターバンクーバーおよび近郊の建築・建設関係者で構成するグループで、業界の環境整備や相互協力などを目指して2012年から活動。今回の講演会はコミュニティへの貢献活動として開催された。「人をつなぐ空間づくり」をテーマに紹介されたのは、家屋建築の歴史や、さまざまな建築と街のデザイン事例、そしてその姿の背景にある意図だ。本講演会は参加した約40人の人々にとって、生活空間を俯瞰する視点を得た有意義な時間となった。以下、盛りだくさんの講演内容の1部を紹介する。

 

『不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと』は、「決して仲がよいとはいえなかった」母親が、がんの告知を受けてから亡くなるまでの葛藤の日々を、川上澄江さんが振り返ったノンフィクションだ。以前バンクーバー新報でもコラムを書いていたことがあるライターの川上さんがカナダを訪れた機会に話を聞くことができた。

 

たとえ独居で要介護でも自宅で暮らすことは可能か? 上野千鶴子氏が10月15日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市のアラン・エモット・センターで、112人の参加者を前に『日本の介護事情』と題して講演を行なった。

 

アメリカ・ワシントン州シアトルからワシントン湖を挟んで東側に位置するベルビュー市で、現地アメリカの子どもたち700人が通う私立小中学校を設立・運営している清水楡華(しみず・ゆか)さん。その日本的なサービスと、高い国際レベルのカリキュラムと指導法は、現地でも高く評価されている。10月13日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのリステルホテルで、清水さんの講演会が開催された。その講演の概要を紹介する。

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。