BMOバンクーバー・インターナショナル・マラソンは、世界中から集まった1万6000人のランナー、それを応援する多くの観客、それを支える4000人のボランティアからなるバンクーバーで唯一のフルマラソン。快晴の空を映す海、雪が残る山々、美しいバンクーバーでのレースを楽しみに日本から参加した、多くの日本人が活躍した。 このマラソンは、非営利団体・バンクーバー国際マラソン協会により運営されている。1972年から始まった同大会はフォーブス誌(2016年)やCNNにも「世界のトップ10マラソン」として選ばれるほど国際的にも注目されている。毎年参加者数が伸び、ことしは過去最高の1万6500人以上が登録、1万4000人近い参加者が完走した。

 

 

一斉にランナーがスタート(2016 ©Vancouver International Marathon Society / Photo by Chris Morris)

 

大会を一緒に盛り上げる 多くの観客 

 同大会は4月28日から3日間開催されたヘルス、スポーツ、ライフスタイルエキスポ、4月30日のキッズラン、2・5㎞徒歩、5月1日のハーフマラソン・8㎞(レースマラソン・マラソンリレー・BCハーフマラソン選手権も兼ねている)からなっている。5月1日に行われた4つのレースは出発時間とコースが違うものの、ゴールラインは全てダウンタウンとなっており、全てのランナーが大歓声に見守られながらゴールできるというのが、同大会のユニークな点であり人気の理由でもある。

 東京から参加の秋山さんは今回が初めての海外マラソン。フルマラソン5回目で2時間58分と見事サブスリー(3時間を切ること)を達成。「景色がきれいで飽きずに走れた。応援がすごくてヒーローになった気分。今までのマラソンの中でも一番楽しかった」と興奮冷めやらぬようす。

 特別な要件を満たすランナーだけが入れる「Elite Athlete」に夫婦で選ばれているベテランランナーのハタチ夫妻も「ことしは応援が多かったので、気持ちよく走れた」「(ゼッケンに名前が入っているので)沿道の人たちから名前で呼んでもらえてうれしかった」とレースを振り返った。

 

世界中のランナーを魅了する美しい風景

 世界中から集まったランナーたちを魅了する最大のポイントはコース。6つのビーチと3つの公園とスタンレーパークのシーウォールを一周する、70パーセントが海岸沿いのバンクーバーならではの景色を堪能できる美しいコース。

 ハーフマラソンを完走した秋田県から参加の田面木夫妻は「とにかく景色が素晴らしかった。あまりにも景色が素晴らしいので写真を撮りながら走った」とバンクーバーの景色を大絶賛。

 

年齢・レベル関係なく

 フルマラソンを走るランナーの年齢層は18歳から80歳まで幅広く、レベルも初心者からベテランまで皆が楽しめるようにいろいろなコースが設けてある。「走るのはちょっと…」という人でも参加できるように、ことしから新設されたのが2・5㎞を歩くコース。5歳から12歳までが参加するキッズランもある。

 母と息子の2人で参加の長谷川さん親子。8㎞を完走した直後にもかかわらず、11歳の楽(がく)君は丁寧な敬語で「練習は特にしていないけど、簡単に走れました」とレースを親子で楽しんだ様子。

 シアトルへの観光も兼ねて芦屋から参加の西田さん(62歳)はフルマラソンを完走。 「日本とカナダの旗を持ってゴールしたら、観客の人にすごく喜んでもらって楽しくゴールできた」と、フルマラソンを完走した後とは思えないほどハツラツとコメント。

 

雲ひとつない晴天の2日間

 5月1日は朝から太陽が輝き、フルマラソン走者がゴールに到着する正午には気温も上がり、ランナー達にとっては厳しいコンディションとなった。

 「暑くて最悪でした。バテました」とのコメントは岡本武史さん。だが2時間46分の記録は日本人の中では1位、男女含めた総合で17位、50歳〜54歳のカテゴリーでも1位を獲得。

 

季節を問わず、ジョギング好きで埋め尽くされる バンクーバー主催のマラソン大会

 マラソンを通して、健康でアクティブな生活をもたらし、マラソン大会を開催する事で、バンクーバー地域全体が健康的な生活を意識し行動していく。地域に恩恵をもたらすというバンクーバー国際マラソン協会の理念が、広く受け入れられ成功している。沿道に集まったたくさんの観客と、ゴールラインを超えた1万4000人の走者の達成感にあふれる笑顔がそれを証明しているかのようだ。この週末、来年は参加したい!と、心に決めた観客も多いはずである。  次のマラソン大会に向けて、多くのランナーはもう走り出しているだろう。   

(取材 福安 恵子)

大会ホームページ:http://bmovanmarathon.ca

 

 

フルマラソン完走 秋山さん

 

 

フルマラソン完走 ハタチ夫妻

 

 

ハーフマラソン完走 田面木夫妻

 

 

完走 長谷川さん親子

 

 

フルマラソン完走 西田さん

 

 

50歳〜54歳の部第1位 岡本さん

 

System.String[]

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。