オンタリオ州オタワの南、人口9000人ほどの町スミスフォールズで、アルカリ溶液を用いた遺体の処理が始まっている。

 このサービスを行っているのは、デール・ヒルトンさんが経営するアクアグリーン・ディスポジションズ社。ヒルトンさんはまた、同じ方法でペットの遺体処理を行う、ヒルトンズ・アンフォゲッタブル・テールズ社を、何年も前から操業している。

 ヒトの遺体を処理するアクアグリーン社の立ち上げが遅くなったのは、州政府の認可取得に時間がかかったため。

 同町のガリポー・センターで約1年前にオープンした同施設。葬儀社を営む家庭に生まれ育ったヒルトンさんは、生分解性の棺おけや骨つぼの登場など、葬儀業界にも環境を配慮する流れが起きていると前置きした上で、このサービスは従来の化石燃料を用い二酸化炭素を排出する火葬に替わる、環境に易しい遺体処理になると説明している。

 この『溶葬』では、遺体を入れた容器をカリウムと塩の溶液で満たし加熱・加圧する。コンピューター制御されたプロセスで、遺体は骨などを残しわずか2時間弱で褐色の液体となるという。土葬なら15年から20年かかって土に返るプロセスと同じことが圧力容器の中で行われているだけであって、環境には何の影響もないと、ヒルトンさん。

 このあと溶液は2個のフィルターでろ過され、同町の下水道に流される。残った骨などは、乾燥・粉砕され細かなパウダー状となって遺族に届けられる。

 このような処理方法がアメリカから入ってきたのは、ほんの数年前のこと。今ではサスカチワン州のほかケベック州でも認可されている。

 同町水道課では、今後遺体処理数が増えた場合に、下水道の水質にどのような影響が出るのかを注意深くモニターしていきたいと話していた。

 

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 北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)主催のクラブチームサッカー大陸選手権CONCACAFチャンピオンズリーグに出場するための国内大会ACC(アムウェイ・カナディアン・チャンピオンシップ)決勝が21日、トロントで行われた。

 ACCには5チームが参加。北米2部リーグに所属するオタワ・フリューリーFCとFCエドモントンとの対戦で勝ったチームが、MLS(メジャーリーグサッカー)3チームに加わり、準決勝、決勝と戦う。

 今季の決勝はトロントFC対バンクーバー・ホワイトキャップスFC。ホーム&アウェーの勝ち数で勝敗を決め、来年のCONCACAFチャンピオンズリーグ出場権を獲得する。

 第1戦はトロントで行われた。両チームとも18日にMLSレギュラーシーズンを戦い、中2日と厳しいスケジュールで臨んだ。試合は序盤から互角の戦い。均衡が破れたのは43分、FWジョビンコがホワイトキャップスのディフェンダーの隙をついてゴールを決め先制。その後は両チームとも譲らず、結局トロントがこの1点を守り切り、まずは1勝をあげた。トロントの遠藤翼は78分から途中出場した。

 第2戦は29日バンクーバーに舞台を移す。両チームとも25日にはMLSの試合をアウェーで戦った後、中3日でACCと厳しいスケジュールが続く。

 昨年はホワイトキャップスがモントリオール・インパクトを下し、ACC優勝杯ボヤジャーカップを獲得した。連続出場を目指すホワイトキャップスが優勝するには、次の試合で最低でも2 -0での勝利が必要。1 - 0の場合は延長戦、さらにPK戦での決定となる。試合は29日BCプレースで午後7時キックオフとなっている。

 

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 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーから約160キロメートル北、海岸から深く入り込んだジェービス海峡の奥にあるキャンプ場で10日、青年が誤って急流に落ちて死亡した。この青年の家族は、キャンプ場の安全管理に問題があったとして、閉鎖を訴えている。

 死亡したのは、韓国からアメリカ・アイダホ州に交換留学生として滞在していたイ・ハンウ君(16歳)。イ君はキリスト教団体が運営するキャンプ場マリブ・クラブ・キャンプで行われていた、高校生が対象のサマーキャンプ・プログラムに参加するため、当地を訪れていた。

 15日にはイースト・バンクーバーで葬儀が行われ、主に韓国から駆けつけた親族ら10人が参加した。葬儀を終えて出てきたイ君の母親は悲しみから、立っているのがやっとという状態だった。

 取材に対しイ君の家族は、キャンプ場には十分な救命用具が用意されていなかったほか、ライフガードへの訓練も適切に行われていなかったと訴えている。イ君の父親のコメントを通訳した叔父のポール・キムさんは、自分たちが声をあげなければ、同じような悲劇が繰り返されると語っていた。

 安全管理に関してメディアが同キャンプ場にコメントを求めたところ、その点については回答がなかったものの、キャンプ場側はイ君の死を遺族とともに深く悲しむと同時に、遺族に対してできるだけのサポートを行うと答えている。

 BC州ライフセービング協会によると、移民やBC州で暮らしたことのない人のうち、泳げない人の割合は、この州の住民の場合の4倍になるという。その一方で、プールやウォーターフロントにはライフガードが常駐していたり、キャンプ場も水の事故には気をつけて監督しているはずだと付け加えている。

 しかしイ君の遺族はマリブ・クラブ・キャンプ場ではそのようになっておらず、改善がみられるまでは訴え続けると話している。

 

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 ケベック州のポワン・オー・トレンブルの自宅の裏庭で8日、闘犬として品種改良されたピットブルにかみ殺されたとされるクリスチアン・バドネさん(55歳)。現在死因を確認する検視が行われているが、彼女の家族は同じような悲劇が繰り返されないよう、ケベック州全体でのピットブルの飼育禁止を訴えている。

 クリスチアンさんの兄弟のサージさんとガストンさんは、彼女は活力に満ち笑顔を絶やさない女性だったと形容している。彼らがクリスチアンさんを最後に見かけたのは、事件が起こる1週間ほど前のファミリー・ピクニックだった。

 また彼女はモントリオール市の交通局に長年勤めており、局内でも同僚から慕われる存在だった。

 今回の事件を受けサージさんは、2年と言わず今すぐ、州政府にピットブルを禁止する条例を施行するよう働きかけていくとコメントしている。また彼は、オンタリオ州ではすでに2005年からピットブルの飼育が禁止されていることを引き合いに出している。

 ケベック州政府は9日、この事件を調査するワークグループを結成すると発表。同州のマーティン・コワトー公共安全大臣は、必要ならば犬の飼育に関する法律の改変など全ての選択肢を検討するとしている。またその中には、ピットブルの禁止も含まれるとしている。

 さらに、2018年をめどに、いわゆる「獰猛犬」に関する法整備を行うと、先月発表したばかりだったモントリオール市はこの流れを受け、デニス・コディーレ市長が18日、ピットブルなど危険と判断された犬種の飼育を禁止する法案を、9月にも議会に提出すると発表した。法案では、すでに飼育されている犬は継続して飼えるが、不妊化処置と外出時の口輪を義務付けている。

 ちなみに、今回の事件を起こしたピットブルが人を襲ったのは今回が初めてではなかった。犬の所有者がコンビニで買い物を済ませる間、店の前の柱につながれていたこの犬が見ず知らずの通行人を襲っている。また飼い主の家を訪れたいとこを侵入者とみなし、襲いかかった。

 またブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドでも5日、友人宅を訪問した女性に、この家の15カ月になるピットブルが顔に噛みついている。この家の母親は、犬は全くの偶然に噛んだだけと取材に語っているが、これに対し警察は、顔を噛み裂かれた女性の衣服が血だらけになっている画像を公表、女性は緊急手術が必要だった事実を明らかにしている。

 この犬も以前、この家のオーナーを襲う事件を起こし市から飼育上の注意と安楽死への同意を促されていた。

 

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 フィリピンで犯罪集団に拘束されていたカナダ人ロバート・ホールさん(66)が殺害されたことが13日分かった。フィリピン当局が確認した。同日ジャスティン・トルドー首相も記者会見でホールさんの死亡を発表。哀悼の意を表すとともに、ホールさん家族の気丈な振る舞いを称賛した。また、非道な犯罪グループの行為を強く非難し、「フィリピン政府や同盟国と共に今回の犯罪行為に対して断固として立ち向かい、どれだけ時間がかかっても処罰することを約束する」と語った。

 ホールさんは昨年9月フィリピン滞在中に、カナダ人ジョン・リスデルさん(68)とフィリピン人女性、ノルウェー人男性と共にアルカイダ系犯罪集団アブ・サヤフに拘束された。同集団はリスデルさんの釈放と引き換えに多額の身代金をカナダ政府に要求したが、期日を過ぎても支払われなかったため、今年4月リスデルさんを殺害している。

 今回もホールさん釈放に800万ドルの身代金を今月13日までに支払うよう要求していたが、カナダ政府が支払いを拒否したため殺害されたとみられている。

 カナダ政府はテロリスト集団や犯罪グループによる身代金要求には断固として応じない姿勢を示している。今年5月に日本の伊勢志摩で開催されたG7(主要7カ国首脳会議)でも議案として取り上げ、身代金要求に応じないことで参加国の同意を得ている。トルドー首相は、身代金要求に応じることで「誇りを持ってメープルリーフを身に着けている海外にいる300万人のカナダ国民が(人質の)標的になることは避けなければならない」と語った。ステファン・ディオン外務相もテロリスト集団の資金源となるような要求には応じられない、次の犠牲者を生むだけとの見解を示した。

 ホールさん家族は、14日声明を発表。「カナダ政府と国際組織がロバート救出のために全力を尽くしてくれた」と語り、結果的には救い出せなかったがカナダ政府の身代金要求拒否という方針は全面的に支持するとしている。

 フィリピンのベニグノ・アキノ大統領も哀悼の意を表すとともに犯罪集団を強く非難する声明を発表した。

 

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