2017年4月13日 第15号

 アメリカ大手債権格付け機関ムーディーズは10日付ムーディーズ・インベスターズ・サービスで、カナダを含む4カ国で不動産価格の適正化が起こった場合、大きな影響を受けると報告した。

 カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スウェーデンは、急激な不動産価格の高騰と負債額増加が、この3年間で顕著だという。

 中でもカナダとニュージーランドは、住宅建設が国内の経済成長の大きな要因で、カナダでは住宅建設産業が国内総生産(GDP)7・6パーセント、ニュージーランドでは7・5パーセントを占めている。そのため、住宅価格の適正化の影響は大きいとみている。

 トロント不動産協会は今月、3月のトロント広域圏の住宅価格が前年同月比で33パーセント上昇したと報告した。こうした急激な住宅価格高騰の現象は、トロントでは1989年以来で、その直後トロントでは住宅価格崩壊が起こっている。

 これを受け、連邦政府ビル・モルノー財相とオンタリオ州キャサリーン・ウィン州首相、トロント市ジョン・トーリー市長が会合を持つことが決まっている。

 ムーディーズは、住宅価格適正化はカナダとニュージーランドの雇用と消費に大きな影響を与えると報告している。

 

 

2017年4月13日 第15号

 カナダ、アメリカ、メキシコの北米3カ国共催で2026年FIFAワールドカップの開催を目指すことを3カ国サッカー連盟が10日発表した。そして来月バーレーンで開催される定例総会で、2020年の開催地決定を2018年に前倒しするよう要請していることも明らかになった。

 男子W杯は来年、ロシアで開催される。2022年はカタールで開催が決まっている。そのため規定により、2026年はヨーロッパとアジアからは候補地として立候補できない。可能性として、北米、南米、アフリカがあるが、前回の2014年はブラジルのリオで開催された。報道によれば、1930年第1回ウルグアイ大会を記念して、アルゼンチンとウルグアイが100周年ということで、南アメリカは2030年の立候補を目指しているという。

 アフリカでは南アフリカで2010年に開催されたが、その他のアフリカ諸国でW杯を開催できる国は少ない。

 結果的に北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)の北米が、最も現実的な選択肢となる。しかも、北米で前回開催されたのは1994年アメリカ大会。この大会は興行的に最も再興したW杯とされている。

 男子W杯は2026年から出場国を16チーム増やし、48カ国・地域で行われる。これだけの規模のスタジアムやキャンプ地、宿泊地、交通機関などが整備されている候補地が必要となる。

 3カ国共催となれば、アメリカで60試合、カナダで10試合、メキシコで10試合となる予定。さらに、カナダにとっては開催国枠でW杯出場が可能となる。カナダ男子代表が前回、W杯に出場したのは1986年メキシコ大会。これがカナダ唯一のW杯出場となっている。

 カナダで開催されたW杯は昨年、女子W杯が開催された。W杯共催では2002年日本・韓国共催がある。

 

 

2017年4月13日 第15号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの北にある急峻な山で8日、冬山登山中の5人グループが遭難、全員が死亡した。

 事故が起こったのは、ライオンズ・ベイ近くのハービー山。5人が頂上付近にできた雪庇の上を歩いている時に、この雪庇が崩れ、そのまま切り立ったがけを500メートル近く滑落したとみられている。雪庇は、雪に覆われた山の稜線などで、強風が吹き続ける風下側のがけに、せり出す形でできた雪の庇のこと。

 雪崩対策の啓蒙を行っている非営利団体アバランチ・カナダによると、気温が上がり雪が湿った状態になるこの時期には、特に雪庇に対する警戒が必要だと指摘している。さらにオンライン上のハイキング情報サイトには、事故の1週間ほど前に、ハービー山山頂付近の雪庇に関する注意が上げられ、また近いうちにそれが崩落する恐れがあると警告していた。

 この登山を企画したのは、地元の韓国系登山グループMJMハイキング・クラブ。同クラブのメンバーのほか、バンクーバー・コリアン・ハイキング・クラブからも参加していた。一行のうち何人かは携帯シャベルのような冬山装備のいくつかを持っていたようだが、雪崩ビーコンやプローブなどは所持しておらず、完全な雪山装備ではなかった。

 5人のハイカーの後ろを、遅れながら追いかけていた他のメンバーや一般のハイカーらが、5人の残した足跡が頂上直前の崩落したばかりとみられた雪庇のところで途絶えていたことを確認、午後4時前に救助要請を行った。これを受け、地元のライオンズ・ベイ捜索救難隊のほか、ノース・ショア、スコーミッシュ、コキットラム、ミッション、さらにチリワックからも救難隊が現場に急行したほか、スコーミッシュ連邦警察(RCMP)も合流したが、この日は現場付近の雪の状態が不安定とみられたことから、捜索は見合わされた。9日朝には雪崩専門家によって安全性が確認され、捜索が開始された。

 捜索は、頂上から500メートル以上も続く切り立った北壁のふもとを中心に行われた。捜索隊は通報を受けた時から、残念ながら遭難者が生存している可能性は低いとし、遺体と所持品の回収を目指した。

 4人の遺体は捜索開始後、間もなく見つかった。最後の遺体は、同日午後遅くになってから発見された。

 

 

2017年4月13日 第15号

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は7日、4月をシーク・ヘリテージ月とすることを発表、同時に南アジア関連歴史遺産15カ所を登録したと発表した。発表会見にはクリスティ・クラーク州首相も出席した。

 発表によると2016年に推薦史跡を公募。24カ所の応募から15カ所を選定した。詳細はヘリテージBCのサイトで見ることができる。

 

 

2017年4月13日 第15号

 アルバータ州カルガリー国際空港で昨年12月31日、泥酔のまま勤務スケジュールの飛行機を操縦しようとしたパイロットに、禁固刑が言い渡された。

 スロバキア国籍のパイロット、ミロスラフ・グロニッチ受刑者(37歳)は、この日の朝、カナダのチャーター航空会社サンウィングのカルガリー発メキシコ・カンクン行き(サスカチワン州レジャイナとマニトバ州ウィニペグ経由)の機長を務めるはずだった。

 しかし、泥酔状態でコックピットに現れた同受刑者は、制服のブレザーをハンガーにかけられず、会話もろれつが回らなかったという。副機長に機から降りるよう説得され、一旦はコックピットから出たものの、隙をみて再び操縦席に戻り、窓ガラスに顔を押し付けたまま寝込んでしまった。

 連絡を受け現場に赴いた警察官は、グロニッチ容疑者のワイシャツにつけられていたパイロット記章が上下逆さまだったことや、前夜滞在していたホテルの部屋にあった26オンス(おおよそ770ミリリットル)のウォッカの瓶が空になっていたことを確認している。

 道交法の制限値からも3倍という、きわめて高い血液中のアルコール濃度のもとで航空機の運行を行おうとした罪で訴追されていた同受刑者にアルバータ州裁判所は3日、8カ月の禁固刑を言い渡した。航空法では飛行前の8時間の飲酒禁止と、アルコールの影響下での操縦を禁止している。

 また、判決文の中で裁判官は、同容疑者が再びパイロットの職に就ける可能性は低いと指摘、今回の判決の目的は同様の事件の再発防止と、事業用パイロットへの警告だと述べている。

 その一方で、グロニッチ容疑者がアルコール依存症に対するリハビリに取り組もうとしていた姿勢や、今回の事件で世界中の視線にさらされたこと、また、実際にはコックピットの操縦系統には何も触れていなかったことは減刑に資するとも指摘、検察の求刑1年に対し、これまでの拘留期間なども考慮して、今回の判決となった。

 

 

 

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