2017年12月21日 第51号
9月30日にパリ・シャルルドゴール空港から米ロサンゼルスに向けての飛行中、エンジンが大破したエールフランス66便。最寄りのニューファンドランド・ラブラドール州のグースベイ空軍基地に緊急着陸した後、現地でエンジンを乗せ換えることとなった。そのエンジンが11月23日に到着してようやく作業が完了、6日にパリへ向けて離陸した。エールフランスによると、同機は様々なテストを行って安全を確認した後、1月中旬より運行を開始するとのこと。
2017年12月21日 第51号
オンタリオ州トロントで、延長工事が行われていた地下鉄延伸部分が17日、開通した。当日はジョン・トーリートロント市長も一番列車に乗り込み開通を祝った。
この路線は、同市をU字型に南北に走る1号線。今回の延伸は、同市の北に隣接する、人口31万人ほどのボーガン市の中心部に乗りいれる8・6キロメートルの区間。工事は連邦政府のほかオンタリオ州政府、トロント市、またヨーク地域の共同出資で賄われ、2010年2月に開始された。
トーリー市長は、この路線は異なるレベルの政府が協力することで、何ができるか示すショーケースとなったとコメント。また交通渋滞を引き起こす自動車の削減や環境保全のために、トロントは積極的に公共交通機関を整備する必要があるとし、市民は公共交通機関に切り替えることで、家族との団らんの時間を増やすことができると語っていた。
今回開通した区間には、始発駅のボーガン・メトロポリタン・センター駅を含む6駅が新設された。それぞれの駅が自然光を取り入れたり、芸術的な装飾を用いるなど趣向を凝らしている。いくつかの駅には駐車場も整備され、6駅合計で2811台分のスペースが確保されているという。
そのほか、延伸前は終点からバスに乗り換える必要があったヨーク大学にも、隣接するヨーク大学駅ができ、学生たちの通学が容易になった。
2017年12月21日 第51号
アルバータ州エドモントンに住む6歳の子供が、母親の急変に冷静に対処して、その危機を救った。 ローナン・メール君(6歳)の母親デニス・メールさんは糖尿病を患っている。そんな彼女が今年6月のある朝、低血糖の状態でベッドから起きようとしてめまいを起こし、床に倒れこんだ。
その物音を聞きつけたローナン君は、母親にジュースやグラノーラ・バーを与えつつ、911番通報した。通報を受けたオペレーターによると、ローナン君はとても落ち着いており、オペレーターの質問に明確に答えていったという。なおオペレーター歴2年というこの警察官は、大人は救急通報の際に取り乱すことが多く、かえって警察官とのコミュニケーションがスムーズにいかないことが多いと取材に話している。
一方、母親の窮地を救ったローナン君は、こうしたときに父親がどう行動していたかをいつも目の当たりにしていたので、何をすべきかはわかっていたという。また両親も、いざというときにローナン君がうろたえないよう、普段からどうすべきかを教えるよう心掛けていたと語っていた。
2017年12月21日 第51号
最近、カナダ各地で病原性大腸菌O157に汚染されたレタスが原因と思われる食中毒が発生しており、カナダ公衆衛生局は注意を呼び掛けている。
14日に発表された情報によると、これまでに死亡者1人を含む30件を超える食中毒が報告されている。州別にはオンタリオ州で6件、ケベック州とニューブランズウィック州がそれぞれ5件、ノバスコシア州で1件のほか、ニューファンドランド・ラブラドール州で13件となっている。
年齢は4歳から80歳までと幅広く、70パーセントが女性だという。多くの人が、ロメインレタスを食べた後に食中毒を起こしていることが確認されている。衛生局が現在レタスが汚染された経路を調査している。
病原性大腸菌による食中毒の症状は、吐き気や嘔吐、頭痛のほか発熱や激しい腹痛を起こし、下痢や血便を伴う。
普通は2〜3日で食中毒の症状は治まるが、場合によっては死に至ることもある。
2017年12月21日 第51号
オンタリオ州北部、人口約10万人のサンダーベイ市近郊で13日夜、隕石落下によるとみられる爆発音と振動が確認された。
この夜はちょうどふたご座流星群の極大日だった。午後11時ごろ、大きな爆発があったという通報を受けた地元警察が捜査を行ったところ、雪で覆われた道路わきに直径75センチほどの穴を発見した。周りには小石のようなものが盛り上がるように堆積していた。
また発見当時、穴の周りには車の通った跡や人の足跡などはなかったという。警察は同市にあるレークヘッド大学の地質学部に調査を依頼している。