2017年12月14日 第50号
今年ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)に協力してきたオンタリオ州トロント在住の被爆者サーロー節子さんが、ノルウェーの首都オスロで10日に行われた授賞式に出席、演説を行った。被爆者がノーベル平和賞で演説するのは史上初。
サーローさんは13歳の時に広島で被爆。その時の自身の経験や被爆した悲惨な町の様子を演説で語った。そして、今回の受賞を「核兵器の終わりの始まりにしよう」と呼びかけた。
ICANは468団体が協力する非政府組織(NGO)で、今年7月に122カ国が賛成した国連核兵器禁止条約の採択に尽力した。この条約の採択について、核保有国5カ国、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアと共に、カナダ、日本も参加しなかった。