2017年12月21日 第51号

 アルバータ州エドモントンに住む6歳の子供が、母親の急変に冷静に対処して、その危機を救った。 ローナン・メール君(6歳)の母親デニス・メールさんは糖尿病を患っている。そんな彼女が今年6月のある朝、低血糖の状態でベッドから起きようとしてめまいを起こし、床に倒れこんだ。

 その物音を聞きつけたローナン君は、母親にジュースやグラノーラ・バーを与えつつ、911番通報した。通報を受けたオペレーターによると、ローナン君はとても落ち着いており、オペレーターの質問に明確に答えていったという。なおオペレーター歴2年というこの警察官は、大人は救急通報の際に取り乱すことが多く、かえって警察官とのコミュニケーションがスムーズにいかないことが多いと取材に話している。

 一方、母親の窮地を救ったローナン君は、こうしたときに父親がどう行動していたかをいつも目の当たりにしていたので、何をすべきかはわかっていたという。また両親も、いざというときにローナン君がうろたえないよう、普段からどうすべきかを教えるよう心掛けていたと語っていた。

 

 

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