3月2日、今年で25回目を数えるBC州日本語弁論大会がブリティッシュコロンビア大学アジアンセンターで開催された。主催は在バンクーバー日本国総領事館。ブリティッシュコロンビア州及びユーコン州に居住し、日本語を母国語とせず、日本語を学習している者が参加資格。高校の初級部・中級部・オープン部の13名、大学一般の初級部・中級部・上級部・オープン部の20名が、日頃学んだ日本語で原稿を書き、思いの丈を感情豊かに発表した。日本のポップカルチャー、日中・日韓の問題、青春の思いなどを大胆に提起。“日本語を上手に”という次元を超え、内容豊かな発表が行われた。
〜在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏、バンクーバービジネス懇話会会長小田賢氏を迎えて〜
企友会(バンクーバー日系ビジネス協会)主催の新春懇談会が2月4日、リステル・ホテルで開催され、約50人が参加した。1月末に着任したばかりの在バンクーバー日本国総領事の岡田誠司氏は「経済外交ー実務的取り組みからの考察」と題して講演。また、バンクーバービジネス懇話会会長の小田賢氏は、石炭やシェールガスなど、カナダの資源の持つ大きな可能性について解説した。
安倍政権誕生で2013年の日本、東アジアそして世界はどう変わるか
昨年12月に誕生した第2次安倍政権。日本国内だけでなく世界中がその動向に注目する中、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)では1月23日、アジアリサーチ研究所(IAR)主催「12月の衆議院解散総選挙結果と安倍政権について」のパネルディスカッションが行われた。
参加したのはUBC政治学ベン・ナイブレイド助教、現在UBCに在籍している客員研究員の早稲田大学政治経済学部久米郁男教授、UBC政治学博士号過程の村上剛氏、UBCのIAR所長、政治学イブ・ティベルギアン准教授、サイモンフレーザー大学政治学川崎剛准教授、それに司会を担当した元在日カナダ大使ジョセフ・キャロン氏の6人。日本の政治に精通した6人の話に、会場は満員の人で埋まっていた。今回は各氏の講演内容を要約して紹介する。
寄り添う心が認められて
〜ダイヤモンド・ジュビリー受章と再評価される木下惠介監督〜
知識を深め、自己を磨き、異文化の中で有意義に過ごすことを目的としたコスモス・セミナー。その主宰として、日系女性たちに生涯学習の場を提供するほか、さまざまなボランティア活動で活躍している大河内南穂子さんが、ダイヤモンド・ジュビリー褒章を受章した。この褒章は、エリザベス女王の在位60周年を記念して地域社会や国に対して貢献、尽力を続けてきた人たちに授与されたものだ。
「ボランティア活動をしてきたことが、カナダ政府にも認められたダイヤモンド・ジュビリー褒章受章。多くの方々の温かいサポートがあってこそなので、代表していただくことにいたしました」
1月26日、イエールタウンにあるラウンドハウス・コミュニティーセンターで2時間に渡り、落合栄一郎講師による「放射能を学ぼうかい」の第2回が開催された。ピース・フィロソフィー・センターとバンクーバー9条の会が主催する本セミナーは、落合講師からの「今回が初めての人?」という質問に対し、約30名の参加者のうち半分の人が手を上げた。放射能の知識があまりない人でも分かりやすいように、スライドと一緒に説明が始まり、誰もがただ頷きながら聞くだけではなくノートにメモをとる熱心な姿が印象的だった。