2018年11月15日 第46号

 アルバータ州カルガリー市が招致を目指す2026年冬季オリンピック・パラリンピック大会で、同市民による住民投票が13日に実施された。同日開票の結果、賛成43・6パーセント、反対56・4パーセントで、反対が過半数を上回った。これでカルガリー市が招致を断念することは、ほぼ確実となった。今回の結果は非公式結果として発表され、公式には16日に発表される。

 カルガリー市は招致に向けて準備を進めていたが、先月末になって、連邦政府、アルバータ州政府、カルガリー市政府による開催費用の負担の分配をめぐって合意に至っていないことが判明。カルガリー五輪招致委員会が対応してカルガリー市議会を納得させ住民投票まではこぎつけたが、市民を納得させるだけの材料とはならなかったようだ。

 住民投票はあくまで招致継続を決定するための参考で、直接に是非を決定する拘束力はない。しかし、住民の同意がなければ金銭的な負担は負わないというアルバータ州政府の条件や住民の意思を尊重するという市議会の姿勢から、来週にも市議会は招致撤退を議会で決めるとみられている。

 

2018年11月15日 第46号

 インスタ映えすることからも人気が高まり、国によっては贋作展すら堂々と開催する、日本を代表する芸術家のひとり、草間彌生さん。

 その作品展が、オンタリオ州トロントのオンタリオ美術館で公開されたのは春のことだった。そして今月、同美術館は草間さんの作品を常設できるよう、その買い取りのための資金調達をインターネット上で行っている。

 購入する作品は、作品展中も人気が高かった「無限の鏡の部屋」。万華鏡を見るかのように、無限に広がるオブジェの空間の中に迷い込んだような錯覚に陥る部屋は、鑑賞時間(部屋の中に滞在できる時間)が制限されたこともあり、期間中常に長蛇の列が絶えないほどの人気だった。同美術館は開館時間を延長して、それに対応していた。

 購入資金の調達は、インターネット上のクラウドファンディングのサイトで、今月末まで行われている。200万ドルの値がついている作品購入のため、130万ドルを同サイトで集める予定。クラウドファンディングを利用するのは一般的ではないが、作品展に訪れた約30パーセントの来館者が20代と30代の若者であったことから、この方法がとられた。

 なお同美術館が作品購入のために、一般からの資金援助を利用したのは今回が初めてではない。1958年には、イタリアのルネサンス期の画家ジャコポ・ティントレットの「弟子の足を洗うキリスト」(当時の価格で8万5千ドル)を購入する際、一般からの寄付を募っていた。

 今回、同美術館が購入しようとしている草間弥生さんの作品は、新しい「無限の鏡の部屋」シリーズで、今までのものよりも大きく、またカナダ未公開のものだという。

(資金調達のクラウドファンディングのサイトは、『AGO』、『infinityago』で検索。)

 

2018年11月15日 第46号

 ノバスコシア州ハリファックス国際空港で7日早朝、貨物機が滑走路に着地後、滑走路の終端で止まり切れずその先の草地に突っ込み、空港の敷地を仕切るフェンス直前でようやく停止した。

 この貨物機は、米イリノイ州シカゴ国際空港をその2時間ほど前に離陸した、スカイリース・カーゴ4854便のボーイング747型機。同機がハリファックス空港に着陸した午前5時5分ごろの天気は雨模様で風向と風速が安定しておらず、状況によっては追い風の状態で着陸した可能性があると、調査に当たっていた担当者が説明している。航空機は可能な限り向かい風で着陸するようにしており、追い風で着陸した場合は着地後、滑走路から誘導路に曲がれる速度まで減速するのに、より長い距離が必要となるほか、最悪の場合は減速しきれず滑走路端から飛び出す(オーバーランする)危険性が高まる。

 スカイリース機は滑走路端から草地を約210メートル走り続け、空港と一般道を仕切るフェンスの手前でようやく停止した。前脚、主脚とも全てもぎ取られたほか、4基あるエンジンのうちふたつが主翼から脱落したが、火災は発生しなかった。胴体はその中央部に亀裂が入り、激しくはないが折れ曲がっているのが確認でき、大破したことがわかる。また草地を暴走中、滑走路端に設置してある、着陸態勢に入った航空機を無線誘導するアンテナをなぎ倒した。なお4人の乗組員は軽い傷を負っただけで、最寄りの病院で治療を受けた。

 交通安全委員会の現場検証が終わった翌日の11日には、この機体の解体作業が始まった。大型油圧ショベルが大型飛行機を解体する光景はめったに見られないとあって、飛行機が間近に見られるフェンス脇には多くの人が車を停め、零度近い気温の中、その作業に見入っていた。

 なお、同機は空荷の状態でハリファックス空港に到着したが、このあと同空港で中国向けのロブスターを満載して離陸する予定だった。同機の前方左側、普通は航空会社の名前が書かれる場所には、中国語で縁起を担ぐ言葉『年年有魚』が大きく書かれていたが、この飛行機には海産物も利益も縁がなかったようだ。

 

2018年11月15日 第46号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市で製造されたソースに、食中毒の危険性があるとバンクーバー・コースト保健局が8日、発表した。

 該当する商品は、同市内の住宅で製造されていた中華ソース『ベティーの皇帝醤(Betty's King Sauce)』。同保健局によると、このソースを製造していた住宅は当局への登録もしていなければ、食品衛生に関する検査も受けていなかった。商品はオンライン上のソーシャルメディアやウェブサイトから、通販されていた。

 同保健局は、このソースの原材料や製造方法が、重篤な食中毒を引き起こすボツリヌス菌の繁殖につながる可能性があると指摘している。

 ボツリヌス菌に汚染されていても、食品の見た目や味に変化はないので注意が必要。摂取後12時間から36時間以内に吐き気、嘔吐、疲労感やのどの渇きのほか呼吸困難に陥ったり筋肉麻痺になったりして、最悪の場合死亡する。

 同保健局がこの製造者に指導を行い、現在では製造されていない。また、この中華ソースが原因の食中毒は今のところ報告されていない。

 

2018年11月15日 第46号

 カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)で今季プレーオフが開幕した。レギュラーシーズン西地区4位だったBCライオンズはクロスオーバーで東地区3位としてプレーオフに進出。11月11日にハミルトンでタイガーキャッツと対戦した。

 結果は8‐48の惨敗。今季のBCライオンズのシーズンが終了した。

 今季は開幕からホームでの勝率は100パーセントに近いが、アウェーでは全く勝てない試合が続いた。チームは西地区最下位と低迷していたが、後半に入り調子を上げプレーオフに滑り込んだ。しかし、やはりアウェーの壁は厚かった。熱狂的なタイガーキャッツファンに囲まれて全くいいところなく終わった。

 今シーズンは、これまで長くチームを率いてきたブオノ監督のCFL最終シーズンだった。花道を飾って引退へと送り出したかったが、それも叶わなかった。

 一方、西地区準決勝はウィニペグ・ブルーバマーズがサスカチュワン・ラフライダーズを23‐18で下し、地区決勝に進んだ。

 東西決勝戦は18日。東はオタワでレッドブラックス対タイガーキャッツが、西はカルガリーでスタンピーダーズ対ブルーバマーズが行われる。

 

 

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12月6日号 第49号

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