2020年3月5日 第10号
ブリティッシュ・コロンビア州政府は2月27日、サレー市が進めているサレー市独自の市警察の準備段階となるサレー市警察委員会の設立を承認したと発表した。委員会が設立されると警察官や職員を雇用できるようになる。
BC州マイク・ファーンウォース公安相事務所は、準備委員会が提出した450ページの報告書を精査した結果、連邦警察から市警への移行に必要な詳細な計画が検討されていると承認した理由を説明した。
サレー市ダグ・マッカラム市長は「今日がサレー市警察の第1日」と宣言し、連邦警察からの脱却に向けた第1歩となると語った。
マッカラム市長は、2021年4月1日に業務を開始する意向を示している。
ただ準備委員会の委員長を務めた元BC州公安相ウォリー・オパル氏は、市長の希望は少し非現実的と語っている。サレー市にとっては、連邦警察からサレー市警察誕生までの移行に向けて5年で2億9600万ドルを予算に計上しているが、費用はサレー市警察の方が連邦警察よりもかかるという。
それでも、サレー市警察設立は2017年統一選挙でのマッカラム市長の目玉選挙公約の一つ。「選挙公約実現に向かって今日この日が迎えられて誇りに思う」と市長は語った。
しかし反対派は、最後までサレー市に連邦警察を維持するよう訴えていくと語っている。