2017年9月7日 第36号

 オンタリオ州南部に住む男性が、警察の不当な検挙にパンツ一丁で抗議を続けている。

 ジェフリー・シェーバーさん(31歳)は、不安感やうつ、また腰の痛みなどの緩和のために医療用マリファナを使用することを当局から許可されているにもかかわらず、昨年10月にマリファナの不法所持の容疑で逮捕された。そして、この時に持っていたマリファナ2グラムと、水パイプも押収された。

 警察はマリファナに関する法律を詳しく知らないまま、手当たり次第に検挙を繰り返すと非難するシェーバーさん。逮捕の2〜3日後には抗議のために、最寄りの警察署の外の喫煙エリアで水パイプを吸い始めた。さらに他の警察署や同州キチナーの裁判所などでも同様の抗議を繰り返してきた。

 一応『おれのマリファナを返せ』『おれの水パイプを返せ』と書いた2枚のプラカードを携えての抗議だったが、この時は普段着の恰好だったため、一般の関心を引くことがなかったと話すシェーバーさん。そこで彼は注目を集めるため、パンツ一丁になって抗議をすることを思いついたという。

 このスタイルの抗議を始めてかれこれ3週間、シェーバーさんの行動には徐々に関心が集まってきた。特に自分と同じような医療用マリファナ使用者と知り合うことができたことは、大きな収穫だとシェーバーさんは取材に語っている。さらにその中には団体抗議を企画する人も出てきたという。

 

 

2017年9月7日 第36号

 オンタリオ州警察の発表によると、携帯端末などの操作による不注意運転が原因の交通事故が、アルコールやドラッグの使用、およびスピードの出しすぎによる事故の件数を上回っていることがわかった。

 今年に入ってからの事故件数は、スピードの出しすぎによるものが4700件、アルコールや薬物使用によるものが1158件だったのに対し、不注意運転によるものは6360件に上ったという。

 また不注意運転が原因の事故による死者は47人で、昨年の39人から8人増加している。オンタリオ州警察では、携帯端末などを使用することが、道路の安全性をいかに脅かしているかを如実に示していると指摘している。

 

 

2017年9月7日 第36号

 アルバータ州に住む男性のもとに、ハリケーンの被害を受けたアメリカ・テキサス州の町から救助の依頼がはいった。

 この男性は、エドモントンの南にある人口1万8千人ほどの町ボーモントの役場に勤めるシバ・クマー・シャンマガムさん。町のソーシャルメディアに送られてきたメッセージに対応していたとき、町の消防署のフェイスブックに助けを求める書き込みがなされたのを見つけた。

 そこには「テレルの住宅が浸水、救助求む」とあった。しかしシャンマガムさんが住むボーモントにはテレルという通りはなく、そもそもここ1週間近く雨は降っていなかった。しかしシャンマガムさんはすぐに、これがハリケーンの被害を受けたアメリカ・テキサス州ヒューストンのそばにあるボーモントからのメッセージだと気づいた。そこにはテレル・アベニューもあった。

 娘とその家族がこの場所に住んでいるという、同州ダラスに住む母親が、娘一家を救いたい一心であわてて書き込みを入れたのが、その町からは3800キロメートル離れた、アルバータ州のボーモントの消防署のフェイスブックだった。

 シャンマガムさんはすぐにテキサスのボーモント市の救急サービス課にコンタクトを取り、同消防署と直接話すことができた。同消防署はこの家族からの救助依頼を受け取っていなかったため、シャンマガムさんが家族との交信を試み、住宅の番地などを聞き出し消防署に伝えた。

 しかし消防隊員はすぐに現地に向かうことができず、そうこうしているうちに日が暮れてきた。シャンマガムさんは家族との通信を維持、彼らを勇気づけた。その家の裏庭には、水から逃れようとする蛇や蜘蛛が集まってきていたという。またシャンマガムさんは、唯一の通信手段の携帯電話のバッテリーを長持ちさせるよう、データ通信機能をオフにするようアドバイスするなどしていた。

 夜になっても救助が来ないことで不安になった家族は、近所まで車で避難しようと思うとシャンマガムさんに伝えたが、これをテキサスの消防署に伝えたところ、その場を動かないよう指示されたため、家族に外へ出ることを思いとどまらせた。

 しかしそれを最後に通信が途絶えた。その夜は家族のことを案じ一睡もしなかったと、取材に語るシャンマガムさん。彼が娘の母親から、全員無事に避難所に移ることができたという知らせを受け取ったのは朝になってからだった。

 

 

2017年9月7日 第36号

 サスカチワン州サスカツーン市の彫刻家が参加した彫刻家グループが、ドイツ・デュースブルグで世界記録となる砂の城を完成させた。

 この企画はドイツ・デュッセルドルフ市在住で、芸術的イベントを手掛けるベンノ・リンデルさんによるもの。大手旅行会社シャウインスラント・ライゼンがスポンサーとなっている。制作のために編成された15 人のチームには、オランダ、ウクライナ、ポルトガル、ハンガリー、イタリアからの彫刻家のほかに、カナダからパトリシア・リゲンさんが参加した。

 デュースブルク市の川沿いにある、旧工業地帯の一角に運び込まれた砂の量は3500トン。これをベニヤ板で組まれた型枠に流し込んで固めていき、最終的に16.7メートルの砂の城に作り上げた。リゲンさんが担当したのは、城の土台部分にあしらわれた横4メートル、縦2メートルにおよぶ巨大なカメ。さらにカメの下には多くの卵と、いくつかの卵からは孵化したばかりに子ガメも加えられた。彼女は参加した8日間、毎日8 時間砂を盛ったり彫ったりし続けてきたという。

 この高さは、前年にインドで作成された砂の城が持つ記録を2メートル上回り、8月31日にはギネス世界記録に登録され、正式に世界一となった。この様子を見ようと、当日会場には18 万人もの人が集まった。

 またリゲンさんいわく、インドの砂の城はこの城のように細かい彫刻がなされているわけではなく、芸術的評価は高くなかったと指摘する。城の制作中、多くの人からは何か特別な砂でも使っているのかとか、普通の砂でここまでできるとは信じられないといった感嘆の声が聞かれたという。

 この砂の城は1カ月ほど展示された後、崩される予定となっている。リゲンさんは、砂の城ができあがっていく様子を、人々の前で見せながら制作できたことがうれしかったと取材に語っている。

 

 

2017年8月31日 第35号

 連邦上告裁判所は8月29日、キンダーモーガン社のトランスマウンテン・パイプライン拡張工事計画に対する一連の法的異議申し立てにブリティッシュ・コロンビア州政府が介入することを承認した。

 連邦自由党政権とBC州前自由党政権がすでに承認している同計画には、先住民族や環境活動家らがそれぞれに19件の法的意義申し立てを行っていた。これを1件として統合し、今年10月2日から13日に口頭弁論が行われる予定になっている。

 ここにBC州政府も介入できることになった。介入を申請する当初の締め切りは今年4月13日だったが、それまでに自由党前政権は申請しなかった。しかし締切日前にBC州選挙が公示され、新民主党(NDP)新政権となったため、8月22日新政府が申請し承認された。しかし裁判所は新政権誕生から5週間も経ってからの申請について苦言を呈している。

 さらに遅い承認であっても、口頭弁論の予定は変更されることはなく、BC州政府に予定通りの対応を求めている。アルバータ州はすでに介入への承認を得ている。

 トランスマウンテン・パイプライン拡張工事計画は、アルバータ州からBC州バーナビー市までオイルサンドを運ぶパイプラインを拡張する74億ドルの事業計画。アジア市場への輸出を視野に入れた計画で、完成すれば輸送量は3倍になる。しかし、バンクーバー付近を航行するタンカー量が7倍になることや、オイル漏れなどによる環境への影響などから、BC州では反対派が多い。

 

 

 

今週の主な紙面
9月21日号 第38号

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