2018年11月22日 第47号

 ブリティッシュ・コロンビア州北部、アルバータ州との州境に近い人口2万人ほどの都市、フォートセントジョンの農場で飼育されていたバイソン13頭が、炭疽症で死亡した。

 BC州農業省の発表によると、これらのバイソンはエサ場の土壌に含まれていた炭疽菌の芽胞を摂取したために、同症にかかったと診断された。このエサ場は、その後使用禁止となったほか、同省は家畜に有効な炭疽菌症ワクチンを、病気が発生した農場の他のバイソンに接種した。また炭疽症は、初期の段階でその芽胞を摂取したことが診断できれば、治療によって完治できると説明していた。

 また公衆衛生の関係者が、この菌に接触したと思われる人たちに直接コンタクトを取り、健康状態をチェックしている。炭疽菌は人から人へ感染することはなく、公衆の健康リスクはない。

 炭疽症はカナダ・プレーリーやアルバータ州北部の家畜に発生することがあるほか、アルバータ州のウッド・バッファロー国立公園内にも定着している。炭疽菌の芽胞は、特定の環境下では地中で何年間も生きつづける。

 炭疽症に感染した家畜から、皮膚の傷口を通して人が感染した場合は痛みや発疹などを引き起こすが、抗生物質で完治できる。なお地中の芽胞ではなく、空気中に放出された芽胞が肺に取り込まれると、重篤な肺感染症を引き起こす。

 

2018年11月22日 第47号

 ノバスコシア州東端ケープブレトンにある石造りの古い教会が、地元有志の努力によって取り壊しの危機を免れることになった。

 この教会は、ケープブレトンの中心都市シドニーの北にあるビクトリア・マインズの聖アルフォンサス教会。がっしりとした石造りの建物だが、礼拝に訪れる人の減少と維持費高騰から、同地域を監督するアンティゴニッシュ司教区がこの教会を閉鎖したのは2007年のことで、司教区ではその後取り壊しを検討していた。

 しかし103年の長い歴史を持ち、ケープブレトンでも有数の風光明媚な教会と評されることから保存すべきだとして、2015年にメラニー・サンプソンさんらが教会を買い取る活動を開始した。彼女の団体とアンティゴニッシュ司教区は、教会を4万ドルで売買することに合意したものの、様々な書類上の手続きなどで、その実現には5年の歳月が費やされた。教会の土地には2カ所の墓地があり、これを分筆しなければならないなど手続きは煩雑を極めたと、同司教区は取材に答えている。

 そして最終的に17日、すべての書類が揃い、晴れてこの教会がサンプソンさんらのグループのものとなった。一時はカナダ国内にある、失われる危険性のある建造物トップ10にもランクインしていた同教会。交渉が長引いた間にも建物の傷みは進んできているが、少なくとも取り壊しの危機からは脱したと、サンプソンさんは安堵の表情を見せる。

 これから内外装の修復や電気設備と暖房設備の更新など、やることは山ほどあるとサンプソンさん。将来的には観光や結婚式用教会として活用していきたいと話していた。

 

2018年11月22日 第47号

 ブリティッシュ・コロンビア州ローワーメインランドのフェリーターミナルのすぐ近くで、若いザトウクジラの死骸が16日朝、漂っているのが発見された。

 場所はバンクーバー島ビクトリア行きのフェリーが発着する、ツワッセンフェリーターミナルのすぐそば。クジラ漂着のニュースが広まると、ターミナルやそのアクセス道路からこのクジラを見ようと多くの人が集まった。

 その後、沿岸警備隊のホバークラフトが出動、現場近くのシーアイランドの施設まで死骸を曳航した。ここで漁業海洋省の係官によって、死因の調査が行われている。また曳航前には、ツワッセン先住民グループの年配者と文化アドバイザーも現場に出向き、太鼓と歌でクジラの葬送の儀式を行った。

 海洋漁業省の水生哺乳類専門家は、死因が漁網や船舶との接触といった人為的活動に伴うものなのか、それとも病気など自然的なものなのかを見極める必要があると、取材に話している。

 この10年でザトウクジラの頭数は飛躍的に増え、研究者たちの間では『ザトウクジラ、殺到(humpback comeback)』とまで言われていたが、今回の若いザトウクジラの死はそうした楽観的な雰囲気に警鐘を鳴らすことになった。

 死因を調査するための解剖には普通1週間ほどかかり、その結果と暫定的報告書の発表にはさらに時間がかかる。

 

2018年11月22日 第47号

 南米大陸北東部にある国、ガイアナ。その首都ジョージタウンの国際空港で、滑走路逸脱事故を起こした旅客機に搭乗していた高齢のカナダ人女性が、事故から1週間以上たってから死亡した。カナダ外務省が18日、発表した。

 女性が搭乗していたのは、ガイアナ・ジョージタウン発オンタリオ州トロント行きのフライ・ジャマイカ航空256便で、9日のことだった。乗客乗員126人が乗った同機はジョージタウン空港から離陸したものの、油圧系統のトラブルから同空港に引き返すことにした。しかし着陸した際に滑走路から逸脱、滑走路脇へそれて最後は空港敷地を仕切るフェンスと砂山に乗り上げる形で停止した。

 事故直後に航空会社が発表した内容によると、大きなけがをした人はなく、高齢の乗客2人が予防措置的に病院に搬送されただけだった。またカナダ外務省も、この便に搭乗していたカナダ人は82人で、事故直後は誰もけがをしていなかったと発表していた。

 外務省はプライバシーの観点から死亡した女性の身元を明らかにしていなかったが、フライ・ジャマイカがコメントを発表、この女性がルーキア・カルーさん(86歳)であることが明らかになった。また同社がメディアに送った電子メールによると、この事故による治療をカルーさんが病院で受けた記録はなく、航空会社がさらに詳細を調査するとともに、カルーさんの家族や親族に対して可能な限りの便宜を図るとしている。また当局の事故調査にも全面的に協力すると伝えている。

 

2018年11月15日 第46号

 カナダポスト労働組合(CUPW)によるストライキは今週4週目に突入した。13日には朝からオンタリオ州トロントで再開、同州スカボローの配達センターでもストライキが始まった。

 一方、9日夜から実施されていたブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市のパシフィック配達センターでは13日の朝に終了。通常業務に戻ったとカナダポストウェブサイトで発表した。

 トロントとバンクーバーは、カナダに集まる郵便物や小包の2大集配センターがあり、ここの機能が停止するとカナダ全体の配達サービスが大幅に遅れることになる。

 ストライキは10月22日から始まり、24時間の交代制で全国各地で実施されている。そのため集配が完全に止まることはないが、配達などに大きな遅れが出るとカナダポスト、労働組合ともに国民に発表している。

 先週にはジャスティン・トルドー首相がストライキについて言及したが、具体的な措置については触れなかった。

 現在もカナダポスト、労働組合の話し合いは続いているが、依然として両者主張は隔たりが大きく、歩み寄る姿勢を見せていない。

 労働組合によるストライキはまだまだ続くとみられている。

 

 

今週の主な紙面
12月6日号 第49号

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詳しくは12月6日号 第49号
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