2018年10月11日 第41号

 ブリティッシュ・コロンビア州内陸部、人口3万人ほどの都市ペンティクトンで、一人の飼い主から合計111匹の猫が動物愛護団体のシェルターに引き渡された。

 9月20日、市内のトレーラーハウスに住む人物が、約20匹の猫をBC州動物保護協会(BCSPCA)に持ち込んだ。この人物は明らかに、猫の数が多すぎて自分だけでは手に負えなくなっていたと、同協会では話している。そしてその翌日、この人物がさらに40匹を超える猫を持ち込んできた。

 ちなみに、猫が飼われていた環境は悲惨なものだったと、同協会は取材に説明している。そしてこの人物は10月5日になって、さらに46匹の猫や子猫を持ち込んできた。この段階で、協会に手渡された猫の数は111匹となった。

 受け入れた猫の数があまりにも多かったため、適切な治療や飼育スペースがペンティクトンの協会支部だけでは足りなくなり、同州内の他の支部の応援を仰ぐことになったが、避妊・去勢手術などを含め何千ドルの支出を余儀なくされる事態に。またペンティクトン支部は当面、新規の動物受け入れを停止すると発表した。

 同協会によると、毎年この時期は持ち込まれる猫の数が増えるとのことだが、同州サーモンアームでも先週、一人の飼い主が29匹の猫を持ち込むなど、今年はその数が群を抜いて多く、州内のほぼ全ての支部で受け入れられる限界に達しているほか、中には待機リストを作成するほどになっているという。

 同協会では予期せぬ多額の出費をまかなうために、一般からの寄付を呼びかけているほか、多くの人が里親となってこれらの猫を引き取ってくれるよう求めている。

(この111匹の猫についての詳細は、『bc』『spca』『emergencyalert』で検索)

 

2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの南西角にある漁港町、スティーブストン。第二次大戦前、日系人のコミュニティで賑わっていたこの町に、日系人の強制移動の歴史を記録する記念碑などを設置するプロジェクト『スティーブストン日系メモリアル・パブリックアート』の起工式が9月22日、開催された。

 1942年の強制移動で全てを失いスティーブストンを去った日系人は、戦後再び同地に戻り、ゼロからコミュニティをつくり上げていった。この歴史を目に見える形で残すことを目的とし、スティーブストン日加文化センターの日系メモリアル委員会と、リッチモンド市が共同でプロジェクトを立ち上げた。

 起工式は、スティーブストンの中心にある、かつての路面電車(トラム)を展示する博物館横で行われた。式にはリッチモンド市からマルコム・ブローディ市長ほか市議会議員やプロジェクトに関わる職員が参列。また日系メモリアル委員会からはケルビン・ヒゴ議長が参列したほか、今年創立90周年を迎えたスティーブストン仏教会からも代表が参加、プロジェクトの成功を祈念して読経が行われた。

 このメモリアルプロジェクトでは最初、強制移動の実像に迫るために、強制移動を実際に体験した人から当時の体験や感想を聞くなど地道な作業が行われた。そして集められた資料をもとに、この歴史を象徴するデザインを、バンクーバーにある都市空間デザイン事務所、ハパ・コラボレーティブ(Hapa Collaborative)が手掛けた。同事務所によると、そのデザインコンセプトは、過酷な運命に翻弄されながらも、再び当地に戻ってきた日系人の忍耐力と強靭さ、そして日系人コミュニティとしての精神力だという。スティーブストンを追われた日系人が送り込まれた各収容所を示した記念碑のほか、短冊状の紙を組み合わせてかごを作る、かご編みのパターンからヒントを得たブロック舗装を、トラム博物館前の歩道に施す。またこの一帯の樹木に、LEDを用いたランタンもかけられる。

 プロジェクトの工事は、来年夏に竣工する予定。

 

2018年10月4日 第40号

 ケベック州で10月1日に実施された州議会議員選挙は、同日の投開票の結果フランソワ・レガルト党首率いるCAQ (Coalition Avenir Quebec)が圧勝した。

 レガルト次期州首相は1日の勝利宣言で、CAQに投票した州民だけでなく「すべてのケベック州民のためにこれから政権を担っていく」と英語で語り、モントリオール地区に多い英語圏の州民を意識した。

 前日までは、これまで政権を担ってきた自由党との接戦になると予想されていた。しかし、結果はCAQが過半数を超える多数派政権を実現した。投票結果は125選挙区中、CAQが74議席、自由党が32、ケベック・ソリデア(QS)10、ケベック党(PQ)9。得票率はCAQが37・41パーセント、自由党が24・82パーセント、QSが16・09パーセント、PQが17・05パーセントだった。

 CAQが政権を取るのは今回が初めて。これまで過去約50年間、自由党かケベック党以外の党が政権を取ったことはなかった。これまで自由党が過去15年で13年間政権の座についていた。その他の2年間の政権を担っていたPQも今回は惨敗。議席数が足りず公式政党としての資格も失った。飛躍したのはQS。これまでの3議席から3倍以上に伸ばした。

 今回の選挙では、いつものようなケベック州独立が選挙争点とはならなかった。4党とも政権を担った場合に独立を住民に問う住民投票を行わないと宣言していた。争点となったのは経済、移民問題、教育制度、医療保険など、州民の生活に密着しているものが多く、各党それほど大きな違いはなかった。そのため、今回CAQが大勝した背景には、州民が変化を望んだ結果と分析している専門家が多かった。

 CAQレガルト次期州首相は2日に早速記者会見を行い、次期政権政党として、教育、医療へ力をいれることを約束するとともに、移民問題については年間4万人を上限として受け入れること、公務員が宗教的なシンボルを使用することを禁止することを求めるとも記者団に語った。大敗した自由党フィリペ・クイヤード党首は1日、選挙結果を受け党員に感謝の言葉を述べた。クイヤード党首は当選したが、党首を辞任すると発表した。躍進したQSマノン・マッセ代表は、環境問題への取り組みとケベック州独立を訴えていくと語った。

 ケベック州独立を党の主要方針に掲げるPQが惨敗したことは象徴的だった。ジョンーフランソワ・リゼ党首はQS候補者に敗れ落選。党首を辞任することを発表した。

 

2018年10月4日 第40号

 アメリカの通信販売大手アマゾン社が9月27日、ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーにフルフィルメントセンターを設置すると発表した。広さ45万平方フィートとなるセンターでは、おもちゃ、書籍、電化製品、ホームアイテムなどの比較的小さめのアイテムを梱包、配送する予定という。

 オープンは2019年の予定で、正確な日にちは発表されていないが、クリスマス商戦に間に合うよう計画中としている。センターのオープンによりフルタイム700人の雇用を見込んでいる。設置されるのは、トワッセン・ファースト・ネーションズ敷地内でアマゾン社がリースする形を取る。

 メトロバンクーバーにはすでに、デルタ市とニューウエストミンスター市にセンターがあり、フルタイム約800人の雇用を生んでいる。トワッセンは3番目。アマゾンのフルフィルメントセンターが先住民族の敷地内に設置されるのは初めて。

 アマゾンはバンクーバー市ダウンタウンにすでにオフィスがあり約1500人を雇用している。現時点で、すでにバンクーバーはシアトルに次いでアマゾン社にとって2番目に雇用が多い都市となっている。

 

2018年10月4日 第40号

 オンタリオ州ウォータールー大学のドナ・ストリックランド博士がノーベル物理学賞を受賞したことが分かった。10月2日、スウェーデン王立科学アカデミーが発表した。フランス理工科学校のジェラール・ムル博士との共同受賞。アメリカのアーサー・アシュキン博士も受賞した。「レーザー物理学」の分野での貢献が評価された。

 ストリックランド博士の受賞は、物理学賞では、1903年マリー・キュリー博士、63年マリア・ゲッパート・メイヤー博士に続き、女性の受賞者としては3人目。カナダで記者会見したストリックランド博士は、研究を始めた理由について、「何か楽しいことがしたいと思ったから」と語った。ストリックランド博士は1985年、当時ニューヨーク州ローチェスター大学の博士課程で指導教官だった今回の共同受賞者ムル博士の下で研究していたという。

 ストリックランド・ムル博士の研究成果は、現在レーザーを使った視力回復手術などに応用されている。

 

 

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