2019年6月20日 第25号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市で毎夏行われている帆船フェスティバル『リッチモンド海洋フェスティバル』で、今年は帆船同士による模擬海戦が繰り広げられる。

 7月の最終週末に、同市ブリタニア・ヘリテージ・シップヤードで開かれる同フェスティバルは、今年で16回目となる。フェスティバルのために寄港するのは、米ワシントン州アバディーンを母港とする2本マストの帆船レディー・ワシントンと、ハワイアン・チーフテン。

 さらにこの2隻は、夕方には一般客を乗せての模擬海戦も行う。船に装備された大砲からは空砲が撃たれ、大音響が緊迫感を高める。海戦場所は、イベント会場からほど近いスティーブストンのゲリー・ポイント公園沖。この3時間のイベントに参加するためには、事前に乗船チケットを購入する必要がある。

 そのほか、ローワーメインランドを流れるフレーザー川で1863年から1921年の間、運行していた外輪船M・V・ネイティブのレプリカによる、ディナークルーズも企画されている。フェスティバルの詳細やチケット購入については、そのウェブサイトから確認できる。

 

2019年6月20日 第25号

 ブリティッシュ・コロンビア州ローワーメインランドのラングレー郡区にある、人口1万5千5百人ほどの町アルダーグローブで、女性が自宅前に性的少数者(LGBTQ)を表すレインボー・フラッグを掲げたところ、立て続けに2回盗難に遭った。さらにその2回目は、ラングレー郡区を管轄する役所の職員が無断で旗を撤去したことが明らかになった。

 6月がLGBTQの支援月間(pride month)であることから、アルダーグローブのリサ・エブナルさんは先週、自宅前にレインボー・フラッグを掲げた。ところが直後に誰かがこれを盗んだため、エブナルさんは再び同じ旗を掲げたものの、再び盗まれた。盗まれたと思われる時間に、彼女の家の前に役所のロゴが入った車が止まっているのが目撃されたことから、職員が撤去したことが明らかになった。

 ラングレー郡区役所はこのことに関し、匿名でレインボーフラッグが公共の場所に掲げられているというクレームが入ったことから、この旗を撤去したと説明している。しかしエブナルさんによれば、旗を掲げた塀は自宅の前庭の中にあり私有地であることは一目瞭然で、役所が不正確なクレームを鵜呑みにし、本人に連絡もせずに撤去したことにショックを受けたと話している。

 役所はこの旗をエブナルさんに返すとともに謝罪したが、最初に盗まれた旗の行方は分からないままだ。しかしこの一件がメディアで報じられると、エブナルさんの近所の住民もレインボー・フラッグを掲げはじめ、エブナルさんを支援し始めた。彼らも、近所に何人かの性的少数者が住んでいることを知って、彼らにも快適な住宅地とするために、旗を掲げるのは悪くないとエブナルさんに話していたという。

 

2019年6月13日 第24号

 ジャスティン・トルドー首相は10日、ケベック州モン・サン・ティレールで記者会見し、使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する計画を発表した。早ければ2021年には実施するという。

 しかし、使用を禁止するプラスチック製品の種類や実施に向けてのタイムラインなど、詳細については明らかにしなかった。

 2021年まで実施しない理由について政府は、これから「科学的根拠」に基づいた調査で禁止する製品を決定していくと語り、実施されれば中小企業に大きな影響を与え、消費者にも影響があるため、その準備期間としても猶予が必要との見解を述べた。

 使い捨てプラスチック製品には、ビニール袋、飲み物のカップやフタ、ストロー、プラスチック製ナイフ・フォーク類、持ち帰り用容器などがある。自由党政権はこれらの製品の使用禁止を視野に入れて検討するとみられている。

 こうした使い捨てプラスチック製品使用禁止の動きは、すでにヨーロッパで広がっている。昨年カナダで開催されたG7(主要7カ国首脳会議)で「海洋プラスチック憲章」が発案され、議長国のカナダをはじめ、イギリス、イタリア、ドイツ、フランス、欧州連合が署名、日本、アメリカは参加を拒否した。

 カナダ政府環境・気候変動省によると、現在カナダでは使い捨てプラスチック製品がプラスチックごみの約3分の1を占めているという。ビニール袋は毎日約34万枚(年間150億枚)、ストローは毎日約5700万個使用されていると試算している。これらのほとんどがゴミとして捨てられる。政府の調べによると2016年にはプラスチックゴミでリサイクルされたのは9パーセント、87パーセントはゴミとして埋め立てられたという。

 今年4月にはフィリピンで、2013・14年にカナダからリサイクル用として輸入されたプラスチックゴミが実は一般ゴミが混ざった物だったとして、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が1500トンのゴミをカナダに送り返すと激怒し、戦争も辞さないとの強い姿勢でカナダにゴミの引き取りを迫った。さらに5月15日の期限を過ぎても態度を示さなかったカナダ政府を批判、在カナダのフィリピン大使や領事を召還した。5月30日にはカナダが引き取ったが、その費用は11万4000ドルになるという。またマレーシアでも同様の事態が起き、マレーシア政府は3000トンのゴミをカナダをはじめ、アメリカ、日本、イギリスに送り返すと発表した。

 カナダ政府は今後、プラスチック製品を製造販売する企業が、製造からリサイクルまでの責任を負う仕組みをつくっていくと発表している。

 新民主党(NDP)は先週、党の環境対策として2022年までに使い捨てプラスチック製品を禁止することを盛り込んでいる。

 

2019年6月13日 第24号

 カナダ統計局は5月のカナダの失業率が、統計を始めた1976年以降で最も低い5・4パーセントを記録したと7日に発表した。4月の失業率は5・7パーセントだった。

 5月の就業者数は27700人増。ただ自営業者が61500人増加したのに対して、フルタイム雇用者は33800人減少、うち13100人が公的機関で、20700人が民間企業となっている。専門家は、数字上は史上空前の好景気のように聞こえるが、内容はそうでもないと指摘。5月は就業時間数も減少しているため、手放しで喜べる状況でもないと語っている。

 事業別では、就業者数が増加したのはサービス業で22800人。ヘルスケアやソーシャル・アシスタント産業で20400人、専門職・科学技術職で17200人。一方で、事業所・建築設備サポート関連で19400人減、宿泊・飲食産業で12000人減少した。

 地域別では、オンタリオ州が20900人増、ブリティッシュ・コロンビア州で16800人増と好調だった。失業率が最も低いのはBC州で4・3パーセント(前月4・6)。前月から0・3パーセント改善している。次いでケベック州5・0パーセント(同4・9)、オンタリオ州5・2パーセント(同6・0)。主要都市では、BC州バンクーバーが4・2パーセント(同4・4)、モントリオールが5・4パーセント(同5・4)、トロントが6・3パーセント(同6・6)だった。

 

2019年6月13日 第24号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市で9日、トランスマウンテン・パイプライン拡張工事計画に反対するデモが開かれた。フォールスクリークに集まった約500人がジャスティン・トルドー首相に対して、計画を承認しないように呼びかけた。

 トランスマウンテン・パイプライン拡張計画は、アルバータ州エドモントン近郊からBC州バーナビー市のターミナルまで延びるアルバータのオイルサンドを運ぶパイプラインを拡張する事業計画。完成すれば、オイルサンド輸送量は1日89万バレルと現在の3倍になり、バーナビー市のターミナルからオイルサンドを運ぶタンカー航行数は、現在の月5隻から毎日1隻に増加する。そのため、事故の危険性が増し、海洋生物への影響が計り知れないと反対派は主張している。

 同パイプライン事業は2016年に一度トルドー政権が承認したものの、昨年8月に連邦上訴裁判所が、海洋生物への影響への調査と先住民族への説明責任が不足として承認を無効とし、連邦政府は改めて海洋への影響調査をカナダエネルギー委員会に指示。今年2月22日に同委員会は、経済的貢献が大きいとして条件付きながら事業を承認した。

 それを受けトルドー政権は今月18日までに事業を継続するか否かを決定する。

 バンクーバーでは、BC州政府をはじめ、環境活動家、先住民族、バンクーバー市、バーナビー市などが事業に反対を表明、反対運動が続いている。

 今回参加した先住民族のBCインディアン・チーフ・ユニオン代表ジュディ・ウィルソン氏は、裁判所の判決が出たにもかかわらず連邦政府は相変わらず説明不足のままと語り、もし仮に政府が承認しても最後まで対抗すると語っている。

 

 

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6月20日号 第25号

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