2017年4月20日 第16号

 オンタリオ州トロント国際空港で6日、乗客のスーツケースから時限爆弾のような装置が発見された。

 スーツケースの所有者は、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーに住むジョセフ・ガラスカ容疑者で、トロント発アメリカ・シカゴ行きの便に搭乗しようとしていた。装置を発見したアメリカ税関・国境警備局からの通報を受けたピール群警察の爆発物処理班が出動、最終的には、この装置は偽物だということがわかった。

 しかし搭乗客全員と、その所持品の再検査および旅客機内の捜索を行ったため、出発に4時間の遅延を生じた。そのため多くの乗客が次の乗継便に乗り遅れたなどの影響が出た。

 ガラスカ容疑者は空港で逮捕されたが、その後、保釈されミルウォーキーの自宅に戻った。税関・国境警備局がツイッターで公開したニセ爆弾の画像を見ると、円筒形の爆弾の上に電子回路とデジタル時計の表示板がセットされており、いわゆる時限爆弾の格好をしている。

 ガラスカ容疑者の妻は地元テレビ局の取材に対し、あれは自作の目覚まし時計であり、自家製爆弾というのは全くの誤解だと説明していた。

 

 

2017年4月20日 第16号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市で、多くの患者を診察してきたウォーク・イン・クリニックが閉鎖に追い込まれた。

 このクリニックは、同市No・1通りとフランシス通りの角にあるシーフェア・ショッピング・センター内の、シーフェア・メディカル・センター。閉鎖に追い込まれた理由は、勤務医不足。

 このクリニックを25年前にオープンさせた共同経営者のひとり、ジーナ・ピンクハフィックさんは、BC州全体で深刻な医師不足が起こっていると指摘する。また、この事態に対する、BC州医師及び外科医学校(College of Physicians and Surgeons of BC)の対応にも不満を募らせている。同校は、まだ働く意欲のある医師であっても、年齢が上がると執拗にリタイアを迫っているとピンクハフィックさん。

 彼女のウォーク・イン・クリニックに勤務していた常勤医師は、たった1人だった。ほかに3人の非常勤医師がいたが、常勤医師がリタイアしたほか、非常勤のひとりもほぼリタイア状態、他の医師も転職したり、他のクリニックとの掛け持ち状態だったため、3月31日にやむなく閉鎖となった。

 このクリニックで診てきた患者数は何万人にも及ぶとピンクハフィックさん。閉鎖の時点でも、数千人分のカルテが残っていたといい、そのほとんどは新しいホームドクターを見つけられずにいる。またBC州ウォーク・イン・クリニック協会によれば、そのような人の数は同州全体では約30万人に上るという。

 同協会ケローナ地区会長のマイク・マクローリンさんによれば、州政府の政策も、特にウォーク・イン・クリニックの医師不足を招いていると指摘。州政府は、ウォーク・イン・クリニックへ支払う報酬を抑えるため、勤務医1人当たりの1日の患者数の上限を設定している。それを超えた分の診療報酬は50パーセントから100パーセント減額される。

 この状況を改善するために、ホームドクターへの公正な支払いや十分な採用、訓練を行うよう、政府に求めていく動きも広がっているという。

 

 

2017年4月20日 第16号

 ニューファンドランド・ラブラドール州の北方にある港、セント・バルベを13日に出港したフェリーが24時間以上流氷に閉じ込められ、沿岸警備隊に救助された。

 このフェリーは、ニューファンドランド島北端近くの港、セント・バルべを13日朝に出航して、目の前のベル・アイル海峡の対岸にあるケベック州ブラン=サブロンを目指していた。

 普段だったら2時間弱で到着するルートだが、この日は海峡を埋め尽くしていた流氷に囲まれてしまい、身動きが取れなくなったしまった。沿岸警備隊が救助のために砕氷船を出動させたものの、機関の不調により失敗に終わった。

 フェリーを運航していたラブラドール・マリーン社によると、乗客70人の安全に問題はなく、また船内泊のためのキャビンや食料も足りていたという。沿岸警備隊の砕氷船は、丸1日過ぎた14日午後になって、ようやく同フェリーの救出に成功した。しかしイースター週末の連休前に起こったトラブルのため、多くの利用客の旅行プランに影響が出た。

 

 

2017年4月20日 第16号

 マニトバ州ウィニペグに住むローレンス・ローゼンバーグさんが、同市ノースエンドに住む老人らが、買い物に出かけるための交通手段を失い困っているという記事に目をとめたのは2〜3年前のことだった。

 それによれば、自らのミニバンで地区の老人たちを食料品店まで送り迎えのボランティアをしていた男性が、それを続けられなくなったとのこと。この地域は別名、食料砂漠と呼ばれるほど、食料品店が周りにないことで有名だった。

 ここで育ち、そのことをよく知っていたローゼンバーグさんは、自分でスクールバスを購入し、運転に必要な免許も取得して、このボランティアをやってみようと思い立った。妻の賛同も得られ、ついに無料シャトルバスを運転し始めることとなった。

 ローゼンバーグさんは、地元でテクノロジー関係の事業を立ち上げ成功させた起業家だが、このシャトルを利用する人たちには、あまりそのことは知られていないようだ。

 利用客からの反応は素晴らしく、少し遠くても自分のお気に入りの店や、価格の安い店に行きやすくなったなど、シャトルバスの存在に感謝していた。

 

 

2017年4月13日 第15号

 ブリティッシュ・コロンビア州議会は11日、正式に選挙戦に突入した。クリスティ・クラーク州首相は同日ビクトリアで副総督に議会解散を報告。決戦の日まで三つどもえの戦いが続く。

 選挙戦はすでに始まっていた。クラーク党首の自由党も、野党第一党BC新民主党(NDP)も、選挙戦用の広告での批判合戦をするなど、非公式には始まっていたが、この日、正式に選挙戦が始まった。

 ビクトリアで記者会見をしたクラーク党首は、自由党は5期連続黒字予算を実現し、雇用を増やし、BC州経済の成長を押し上げてきたと語った。さらに、この後の4年間もそれが続くはずだと、さらなる経済成長と雇用促進、州民第一の政策を強調した。

 前日には基本政策も発表。選挙戦用の大きな目玉となる政策はなかったものの、これまでと変わらず経済最優先を掲げた内容となった。

 NDPは、基本政策発表こそしていないものの、その一端は垣間見せている。州全体での雇用促進、民間企業を取り込む公共投資など経済政策や、1日10ドルのデイケア、最低賃金15ドルなどの社会制度改革を掲げている。

 BC州では基本的に、この2党の争いで、前回選挙では自由党が47議席を獲得。NDPは35議席。他にグリーン党1議席、無所属2議席となっている。

 しかし今回の選挙では、グリーン党が台風の目になるのではとみられている。10日までの支持率調査では、NDPが41パーセント、自由党38パーセント、そしてグリーン党が19パーセントと伸ばしている。

 支持率と言えば、前回2013年選挙では、やはりNDPが自由党をリードしていた。一時は20ポイント差をつけるほどで、NDP勝利確実ともいわれたが、投票結果は自由党の圧勝。そのため、現時点での支持率はそれほど重要視されていないが、それでもグリーン党の支持率は注目に値する。

 党首への支持率は、トップはやはりNDPジョン・ホーガン党首で37パーセント、次いでグリーン党アンドリュー・ウィーバー党首で35パーセント、最後は自由党クラーク党首30パーセントとなっている。

 今回の選挙の争点は、経済政策を各党とも重要視しているが、有権者の関心は、住宅、貧困、ホームレス問題がトップで、次いでヘルスケア、経済、雇用、さらに環境問題と続く。

 さらに、クラーク自由党の献金問題やトランスマウンテン・パイプライン拡張計画も争点となると予測されている。献金問題については、現在BC州はほとんど規制がないとされている。献金上限もなく、企業・労働組合からも、国内外からも献金を受けられる。

 これについては自由党、NDPとも恩恵を受けているが、問題となったのは自由党がクラーク党首の献金パーティー額が1件につき5千ドルと高額なことや、ロビイストが企業の代理人として献金していること、さらには献金の多い企業を契約などで優遇していることが明らかになり問題視されている。NDPは献金規制を行うと公約として掲げている。

 トランスマウンテン計画では、昨年11月連邦政府が承認し、続いて自由党政権も州政府が提示していた5条件を満たしたとして承認した。しかし、この計画には反対が根強く、環境活動家や先住民族だけでなく、周辺住民、バーナビー市、バンクーバー市など関連市町村も反対を表明しており、この問題を争点としてグリーン党が票を伸ばす可能性も高いとみられている。NDPも拡張計画反対を表明し、政権を取った場合は承認を白紙に戻すとしている。

 2001年に誕生したゴードン・キャンベル政権から続く自由党政権は、5期連続を目指す。選挙は5月9日。今回は、これまでの85議席に新しく2議席加わり、87議席になる。

 

 

 

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4月20日号 第16号

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