2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で液化天然ガス事業を計画していたLNGカナダが、関係者の最終決定を得られたと事業の承認を10月2日発表した。

 BC州バンクーバーで記者会見したジャスティン・トルドー首相は、カナダ史上最大の民間企業による投資事業と笑顔を見せた。「昨日と同様、カナダにとっていい日となった」と語った。前日にはアメリカ・メキシコ・カナダ協定の合意を発表したばかりだった。BC州政府ジョン・ホーガン州首相も、「特にBC州北部にとって素晴らしい日になった」と笑顔を見せた。BC州政府によると、これにより直接BC州政府の歳入として、これから40年間で220億ドルがあるという。パイプラインや液化工場などの建設事業で約1万人、フルタイムで950人の雇用を見込んでいるとしている。

 LNGカナダは、カナダ、日本、中国、韓国、マレーシアの企業が参加している共同事業体。BC州北東部の天然ガス地帯から州北西部海岸都市のキティマットまでパイプラインで天然ガスを運び、キティマットで液化する。事業費は約400億ドル。2025年までには輸出を始める予定としている。キティマットからアジア各地へと輸出される。

 LNGカナダCEO(最高経営責任者)アンディ・カリッツ氏は「今日にでもすぐに建設に入る」と、この日の記者会見で語った。

 

2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は9月27日、同政府が問題視した同州リッチモンド市のカジノを利用したマネーロンダリングについて、徹底的に調査すると発表した。

 BC州デイビッド・イービー司法長官は「政府として警告を見逃すわけにはいかない」と語った。今年6月に元連邦警察副長官ピーター・ジャーマン氏がBC州カジノでのマネーロンダリングの実態を調査した報告書を発表している。今回の調査では、マネーロンダリングされた資金が、BC州のどこに流れているのかを調査するという。特に、不動産、競馬、高級車、金融機関への流れへの可能性を重点的に取り組むことを示唆した。

 記者会見に同席したBC州キャロル・ジェームズ財務相は、「政府として違法な行為が行われているのを見逃すわけにはいかないという姿勢を示すことが非常に重要」と語った。イービー司法長官は、BC州はマネーロンダリング天国という評判が広がっていることを懸念していると語った。調査結果は来年3月までに報告される予定で、その後、財務省でマネーロンダリングへの対策を検討するとしている。

 

2018年10月4日 第40号

 カナダ政府は、ミャンマー国家顧問兼外相アウン・サン・スーチー氏に授与していた名誉市民の称号を無効にすると10月2日に発表した。先週下院で可決され、この日上院で、全会一致で可決された。

 ミャンマーでは当局によるイスラム系少数派民族ロヒンギャへの人権侵害が続いている。国際社会からの要請にもかかわらず、スーチー氏が軍に対してロヒンギャの人々を救済することに失敗している事実を重く見て、今回の決定となった。

 カナダは2012年にスーチー氏のミャンマーの民主化運動への貢献を評価して名誉市民を授与していた。

 

2018年10月4日 第40号

 カナダ政府は10月1日、カナダがアメリカとの北米自由貿易協定(NAFTA)交渉で前日夜遅くに合意に達したと発表した。メキシコとの3カ国協定を維持する。さらに名称も変更され、今後は、アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)とする。

 1日にクリスティア・フリーランド外相と記者会見したジャスティン・トルドー首相は、「カナダにとっていい日になった」と笑顔を見せた。カナダ経済にとって、カナダの事業者にとって、カナダの消費者にとって、いい結果になったと語った。

 アメリカとの交渉は難航していた。アメリカがメキシコとの協定を先に終え、追随する形でカナダがアメリカとの交渉に入った。アメリカのドナルド・トランプ大統領は、NAFTAに否定的で、NAFTAを解消し2国間協定が望ましいと発言する場面もしばしばあった。それでもようやく合意に至り、13カ月の交渉を終えたフリーランド外相は記者会見で笑顔を見せ、カナダにとっていい内容になったと語った。

 今回の合意により消費者に直接どのような影響が出るかは不明と各メディアは報道。それほど大きく変わらないとみられている。特に注目された酪農業については、結局アメリカに譲歩する形でアメリカからの輸入を拡大することで合意に至ったが、カナダ国内で乳製品がすぐに値下げになるという可能性は低いとみられている。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ではカリフォルニア産ワインがスーパーマーケットで販売されることになる。現在、スーパーで販売するワインはBC州産限定とされている。しかし今回の合意によりアメリカ産ワインの販売を拡大することが盛り込まれた。2019年11月1日までには実施されることになっている。BC州はカリフォルニアやオーストラリアからワイン販売についてBC州産への保護主義を訴えられていた。

 

2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市の住宅街で、一軒家をホテルとして違法に営業していたオーナーに対し、市が罰金2千ドルを科した。

 場所は、7508レールウェー・アベニュー。いくつかのオンライン宿泊予約サイトで、『スポーツ・ホーム・ホテル』として予約を受け付けていた。それによると、この一軒家には2人から4人が宿泊できる部屋が4つあり、一泊120ドルからとなっていた。

 この一軒家の隣に住むジョイス・ワンさんによると、オーナーは2015年にこの家を購入したものの、引っ越してくる気配は全くなかったという。そのうちオーナーの友人が家を借り、今年の夏になってからは急に見知らぬ人の出入りが激しくなって、物騒な気配に不安になっていたと、取材に語っている。ある日ワンさんが庭でくつろいでいると、この『ホテル』のバルコニーから上半身裸の男が自分のことを見下ろしているのに気がつき、怖い思いをしたという。

 ワンさんはこの『ホテル』の管理人に、このことを通報すると迫ったことがあったが、管理人は気にも留めず、逆にワンさんにも自宅をホテルにすべきだと誘ってきたという。この管理人は、誰も彼女に罰金を科すことなどできないとも話していた。

 しかし市当局は、ワンさんが通報する前からこの違法民泊の存在を認識しており、それまでにも文書で警告しており、今回は2件の条例違反の罰金を科した。一般住宅を短期宿泊客に提供する行為は、一回の違反につき1千ドルの罰金となる。市当局は今後も必要に応じ違法行為の形跡がないかを調査、さらなる措置も取る構えだ。

 この一軒家が合法的な民泊(B&B)の許可を申請したとしても、家のオーナーかその配偶者、または子供が管理人を務めなければならないほか、宿泊に提供できるのは最大3部屋までなど、必要な認可条件をこの一軒家は満たしていないため、いずれにしても却下されると、市では説明している。同市では違法民泊についての情報提供を呼び掛けている。

 

 

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