2020年3月12日 第11号

 ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーでのガソリン価格が、週末に約10セント値下がりしている。9日には株式と原油が大暴落し、原油価格は1991年湾岸戦争以来の安値を付けた。要因は、石油輸出国機構(OPEC)の減産政策に参加しないとしたロシアと、それに対抗するサウジアラビアの価格競争と、世界中に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響による石油需要の減少と分析されている。

 石油産業が重要な経済の一角を占めるカナダにとって、原油価格下落はカナダ経済全体に影響する重大事項で、カナダドルも先週から一気に1カナダドル73USセント台まで落ち込んでいる。

 専門家によると、ガソリン価格は数日にはさらに10セントほど値下がりするとみられるが、カナダドルが下がっているためガソリンも含めた輸入品の値上がりが懸念されるとしている。

 

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