2019年3月28日 第13号
オンタリオ州でようやくマリファナ店が開店する。同州政府は、まずは25店舗に許可証を発行し、4月1日の開店を目指していた。
しかし26日時点で4月1日開店に間に合う店舗がほとんどない状況であることが分かった。理由はさまざまだが申請手続きが完了していない店が多いという。
オンタリオ州政府は今年初めに許可証発行数を25社として、抽選で選ぶと発表。希望する業者の中から25社を抽選したあと、その25社が申請手続きを開始し、4月1日に開店するという手順を取っている。その手続きが間に合わないという。
さらに申請時には6千ドルの申請料と5万ドルの信用状を提出しなければならない。加えて4月1日の開店に間に合わない場合は、1万2500ドル、4月末までに開店できない場合は5万ドルの罰金が科されることになっている。
許可証発行を担当しているのは、同州アルコール&ゲーミング・コミッション・カナダ(AGCO)。現時点で何店舗が開店にこぎつけられるかは見当がつかないと声明で発表している。
カナダは昨年10月17日に嗜好用マリファナの使用を合法化。全国各州で店舗が開店した。いまだに1店舗も開店していないのはオンタリオ州だけ。オンタリオ州政府は当初から店舗販売は2019年春以降と発表していた。それまでは政府管轄のオンラインによる販売のみとなっている。
2019年3月28日 第13号
クリスティア・フリーランド外相は25日、訪問中のアメリカ・ワシントンDCで記者団の質問に答え、カナダの鉄鋼・アルミニウムへの高関税措置が解除されないまま新NAFTAを批准するというのは国民が納得いかないのではないかとの見解を示した。
アメリカのドナルド・トランプ政権は昨春、安全保障上の問題を理由にアメリカに輸入されるカナダの鉄鋼・アルミニウムに対して高関税措置を実施。カナダ国内の同産業に影響が出ている。
カナダ、アメリカ、メキシコはNAFTA(北米自由貿易協定)に代わる新たな貿易協定、新NAFTA(正式名称はアメリカ・メキシコ・カナダ協定:USMCA)を昨年11月30日に合意。今年中に国内で批准手続きに入る予定になっている。
それを前にフリーランド外相はアメリカのロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表と会談。関税についてのカナダ国民の懸念をライトハイザー代表に伝えたと記者団に語った。
2019年3月28日 第13号
際限なく膨張を続け、ついに先月22兆ドルを突破したアメリカの債務を少しでも軽減させるため、米モンタナ州を1兆ドルでカナダに売却すべきだと主張する人物が、オンライン上で署名活動を開始した。
モンタナ州は国境を挟んでアルバータ、サスカチワン、およびブリティッシュ・コロンビア州と接する、面積約38万平方キロメートルの州。これは42万4千平方キロメートル弱のカリフォルニア州に次ぐ、アメリカ国内で4番目に広い面積となる。
オンライン上の請願書サイトを立ち上げたイアン・ハモンドと名乗る人物は、アメリカの債務は大きすぎる一方、モンタナ州はビーバーなどしかいない使い道のない州だという持論を展開している。明らかに冗談で始められた請願ではあるが、1万人を超える署名が集まった。この反響には当のハモンドさんも驚きを隠せないようだ。
この請願に対するモンタナ州民の反応は様々だ。メディアのインタビューに対しある人は、国の債務のごく一部を返済するのと引き換えに、モンタナ州が欠落した醜いアメリカの地図を受け入れることは、アメリカ国民として耐えられないと答えている。その一方で、「引っ越し費用もかからずカナダ国民になれるなんて。ぜひ実現を」と、オンライン請願書のサイトにコメントを書き込むモンタナ州民もいた。また同州の地方紙グレートフォールズ・トリビューンのコラムニスト、クリスティン・インボディさんはカナダのメディアに対し、モンタナ州民はカナダの合法化されたマリファナや健康保険制度、アメリカより良質のお茶、そしてコーヒーチェーンのティムホートンズなどに魅力を感じているようだと語っていた。さらに同州下院議会の委員会で、この件が議論された際には、反対15票、賛成5票でカナダへの売却が否決されたことを引き合いに出し、全会一致での否決ではなかったことを指摘している。
2019年3月28日 第13号
サッカー男子カナダ代表は24日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市BCプレースでフレンチ・ギアナと対戦、4-1と快勝しゴールドカップへの出場権を手にした。
上位10チームが出場権を獲得する北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)ネイションズ・リーグ予選。カナダは予選グループで4チームとの対戦が組まれ、ここまで3勝で3位につけ、この試合に勝利するか引き分けで出場権が確定する位置に付けていた。
試合は、12分にFWホイレット(#10)が幸先よく先取ゴールを決めたが、26分に守りのミスから同点ゴールを献上。それでも39分にはFWカヴァリーニ(#19)が、41分にはFWデイビッド(#20)が決め、前半を終え3-1とリード。後半に入り、カヴァリーニが再びゴールを決め、詰めかけた17124人のファンの前で快勝した。
ジョン・ハードマン監督は選手全員での勝利と語った。19歳のデイビッドが、この大会を通して好調を維持していることに目を細め、「成長をすごく感じる」とうれしそうに語った。
ゴールドカップに向けては、課題は多く、特にディフェンスを強化する必要があると語った。
バンクーバーで開催された久しぶりの男子代表試合。バンクーバーを拠点とするMLSバンクーバー・ホワイトキャップスFCで昨季大活躍し、今年1月にドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに移籍したMFアルフォンソ・デイビーズは、今月17日(現地時間)に出場した試合でヒザを負傷したため、今回の代表戦には欠場。凱旋試合を楽しみにしていたバンクーバーのファンには少し残念な試合となった。
この日2ゴールを決めたFWカヴァリーニ(#19)。 (Photo by Laird Allan / SportsWave)
2019年3月28日 第13号
ニューブランズウィック州モンクトン市の公立図書館に、返却期限を63年過ぎた本が返却された。
同図書館の司書シャンテル・ベルメアさんによると、ある老人が家の中の物を整理している時に、図書館から借りたままになっていた『リラックスと生活(Relax and Live)』を見つけた。これはノウハウ本のひとつで、緊張を解きほぐし良い眠りに導くというもの。
老人はこの本を返却すべきだと考え、図書館に持ち込んだ。図書館の規則では、未返却の本には1日2セントの延滞金がかけられる。1956年5月が返却期限だったこの本には、459ドルの延滞金が発生していたが、図書館はこれを徴収しないこととした。
老人の善意によって無事返却された本ではあったが、紙が黄色く変色していたことと、かなりの臭いがついていたことから、貸し出しには使用できないと判断した。