2019年3月21日 第12号
ブリティッシュ・コロンビア州と米ワシントン州の間で微小な揺れが群発していると、地震学者が12日にソーシャルネットワーク上で明らかにした。
カナダ自然資源省の学者ジョン・キャシディさんによると、BC州バンクーバー島のビクトリアから、ワシントン州のシアトルまでの間で、その日の過去24時間に数百回の微小な揺れが観測されたという。この現象は、断層のずれが極めて遅いスピードで進行するスロー地震(Episodic Tremor and Slip - ETS)の可能性もあるという。単なる揺れの群発なのか、スロー地震なのかを確認するには何日かの観測の結果を待たなければならないと、キャシディさん。
スロー地震は体で感じられることはなく、従来の地震とは別物だとキャシディさんは説明する。この地域では大体14カ月から15カ月の周期でスロー地震が発生している。これはバンクーバー島から米カリフォルニア州北部まで続いている断層、カスケーディア沈み込み帯で緩やかな断層のすべりが発生することで誘発される。また、いったんスロー地震が発生すると、数週間活動が続くという。