2019年3月28日 第13号

 クリスティア・フリーランド外相は25日、訪問中のアメリカ・ワシントンDCで記者団の質問に答え、カナダの鉄鋼・アルミニウムへの高関税措置が解除されないまま新NAFTAを批准するというのは国民が納得いかないのではないかとの見解を示した。

 アメリカのドナルド・トランプ政権は昨春、安全保障上の問題を理由にアメリカに輸入されるカナダの鉄鋼・アルミニウムに対して高関税措置を実施。カナダ国内の同産業に影響が出ている。

 カナダ、アメリカ、メキシコはNAFTA(北米自由貿易協定)に代わる新たな貿易協定、新NAFTA(正式名称はアメリカ・メキシコ・カナダ協定:USMCA)を昨年11月30日に合意。今年中に国内で批准手続きに入る予定になっている。

 それを前にフリーランド外相はアメリカのロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表と会談。関税についてのカナダ国民の懸念をライトハイザー代表に伝えたと記者団に語った。

 

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