2019年3月28日 第13号

 ニューブランズウィック州モンクトン市の公立図書館に、返却期限を63年過ぎた本が返却された。

 同図書館の司書シャンテル・ベルメアさんによると、ある老人が家の中の物を整理している時に、図書館から借りたままになっていた『リラックスと生活(Relax and Live)』を見つけた。これはノウハウ本のひとつで、緊張を解きほぐし良い眠りに導くというもの。

 老人はこの本を返却すべきだと考え、図書館に持ち込んだ。図書館の規則では、未返却の本には1日2セントの延滞金がかけられる。1956年5月が返却期限だったこの本には、459ドルの延滞金が発生していたが、図書館はこれを徴収しないこととした。

 老人の善意によって無事返却された本ではあったが、紙が黄色く変色していたことと、かなりの臭いがついていたことから、貸し出しには使用できないと判断した。

 

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