2018年1月18日 第3号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの幹線道路で13日、銃撃戦が起こり、たまたまそこを通りかかった15歳の少年が流れ弾で負傷、搬送先の病院で15日死亡した。

 事件が起きたのは13日午後9時15分ごろで、場所はアウトドアショップなどの店舗が軒を連ねるブロードウェーとオンタリオ・ストリートの交差点近く。警察に知られた存在だったケビン・ホワイトサイドさん(23歳)を狙って何者かが銃を発砲、ホワイトサイドさんもこれに銃で応戦した。15歳の少年は、家族と乗っていた車で現場を通りかかった際に、流れ弾に当たった。 

 ホワイトサイドさんも病院に搬送されたが、15日に死亡した。このほか30代の男性が軽い傷を負い、現場で手当てを受けた。

 この痛ましい事件に対しバンクーバー市警察は50人以上の捜査員を導入、犯人の行方を追うと同時に、楽しい週末の団らんが一転、息子の死という悲劇に巻き込まれた家族に哀悼の意を表していた。

 

 

2018年1月18日 第3号

 オンタリオ州ロンドン市のネイルサロンの利用者が、肝炎やHIVに感染している恐れがあると同地区の保健局が発表、検診を受けるよう呼びかけている。

 保健局の感染病対策課は10日、同市ホワイト・オークス・モール内のネイルサロン、カリ・ネイルのマニキュアとペディキュアを利用したひとりが、B型肝炎に感染していることを公表。このサロンを昨年5月4日から今月5日までの間に利用した人に、肝炎(B型とC型)、およびHIV検査を受けるよう勧告している。

 同局では、この感染者がどこで感染したかを厳密に突き止めることは困難としながらも、このネイルサロンが過去に何度も感染予防対策が適切でないと報告されていることから、今回の勧告に踏み切った。B型肝炎は血液や体液によって感染するウイルス性の感染症で、肝臓に急性・慢性両方の疾患を引き起こす。オンタリオ州では、7年生の児童に肝炎に対する予防接種を行っている。

 このネイルサロンのオーナー、ランディ・トランさんは、当局からは事前の警告はなかったと取材に語っている。サロンは5日から8日午後までの間、当局による立入検査と従業員への指導のため閉鎖させられた。トランさんは、感染した利用客がいつ来店したのかなどの情報提供を当局に求めたものの、個人情報保護のために拒否されたという。

 検査対象にHIVが含まれていることについて保健局は、血液由来の感染予防では慎重を期するため、常にB型とC型肝炎、およびHIVの3つの可能性を念頭において対応していると取材に答えていた。また最近では肝炎の感染場所として、ネイルサロンやタトゥーの店がメジャーになっていると付け加えていた。

 

 

2018年1月18日 第3号

 先週末の低気圧の通過で悪天候となったオンタリオ州で、予定していたフライトがキャンセルになったトルドー首相が、カーリングの試合を見学した。

 同州ロンドン市で開かれた住民との対話集会と、閣僚の休暇で現地を訪れていた首相だったが、霧や雪といった悪天候のため、現地に足止めされた。このあいた時間を利用して首相は、市内のアリーナで開催されていたカーリング大会、2018コンチネンタル・カップを観戦。カナダやアメリカのチームメンバーとおしゃべりを楽しんだりした。

 カナダの選手マーク・ケネディさんは、首相はそこそこカーリングについて知っているようだったと取材に語りながら、自分はアルバータ出身の保守党支持者だが、リベラルの首相と会話するのも悪くなかったと、感想を述べている。またアメリカ選手マット・ハミルトンさんは「うちらの大統領は百万年たっても、カーリングの試合には顔を出さないだろうと軽いジョークを言ったら、首相は気に入っていたようだ」と語っていた。また首相と並んで写真を撮ったハミルトンさんは、トルドー首相はなかなかいい男だと思ったと付け加えていた。

 

 

2018年1月18日 第3号

 先週、カナダ中西部を横断した低気圧によるフリージング・レイン(着氷性の雨)の嵐に見舞われたマニトバ州で、嵐のあとに凍った国道でスケートをする男性の映像がインターネット上で話題となっている。

 ウェード・エフトダさんがスケートをしたのは、サスカチワン州との州境に近い、ドロップモア。近くにはカナダ歴史的景観に指定されている、穀物エレベーター群で有名なイングリスがある。10日、前夜のフリージング・レインで路面がスケートリンクのようにつるつるに凍っていた国道482号線を、ゆっくり車で走っていたエフトダさん。助手席に座っていた妻が、ここでスケートすることを思いついた。

 ホッケー用スケート靴を履き、この即席スケートリンクを滑ったエフトダさんは、氷の状態はカーリングのリンクのように極めて滑らかだったと語っている。このエリアに住んで34年になるが、こんなのは初めてだと語るエフトダさん。実は5歳の息子がスケートに興味を持ち始めたことから、つい2〜3週間前にスケート靴を購入したばかりだった。残念なことに息子用の靴はまだ買っておらず、彼は国道上を滑るチャンスを逃し落胆していたという。

 この動画に寄せられたコメントの中には、エフトダさんがホッケースティックを持って滑っていれば、よりカナダ的だったのにというものもあった。

 

 

2018年1月18日 第3号

 カナダで初となる犬インフルエンザ(H3N2型)が、オンタリオ州南西部で確認された。同地域を管轄するウィンザー=エセックス郡保健局が13日、明かにした。

 最初に確認されたのは、昨年12月にアメリカ経由で韓国から持ち込まれた2頭だった。その後、この2頭と接触のあった5頭を最近検査したところ、すべて陽性だった。当局によると、これらの犬、およびこれらの犬と接触のあった犬は、飼い主らによって外部との接触がないようにされているという。

 H3N2型型犬インフルエンザは、犬どうしの間では感染性が極めて高く、アジアの一部で流行したり、アメリカでは特にシェルターなどでも感染が突発的に起こったりしている。このウイルスが人に感染した例は報告されていないが、人間に感染するインフルエンザウイルスと合体・変性する可能性が指摘されている。

 

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。