2018年2月1日 第5号
GPSによる追跡管理により、どこでも乗り捨てできる自転車シェアサービスを行っている中国企業が、その北米本社をブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市に開設する。
この会社ユー・バイシクル(U-bicycle)は、昨年10月より同州ビクトリアで、このサービスを開始している。チェーンによる油汚れを気にしないですむ、ベルトドライブの三段変速ギアを備えた自転車160台で開始された同サービスは好調で、今月より新型車250台が追加投入される。新型車は重量が旧型に比べ10パーセントほど軽くなっているという。
利用者はユーザー登録後、自転車の鍵をスマートフォンのアプリで操作し、どこにある自転車でも乗ることができる。またどこで乗り捨てても、施錠すれば課金が終了する仕組みだ(ビクトリアのサービスでは30分ごとに1ドルの課金となっている)。
カナダの投資家から支援を受けたユー・バイシクルは、北米の100を超える都市で78万台の自転車を運用するサービスを目指している。ビクトリアでの成功をもとに、バンクーバーを拠点に事業を展開することに意欲的な、北米ユー・バイシクルCEOのグレース・ミンさん。またBC州職業・貿易および技術大臣ブルース・ラルストンさんも、BC州の貿易や投資関係者が、ユー・バイシクルのような革新的な技術やサービスの導入に協力、BC州の雇用創出に寄与していると語っていた。
2018年2月1日 第5号
カナダ食品検査庁は1月25日、サルモネラ菌に汚染されている可能性があるとして、以下のココナッツ製品をリコールすると発表した。
グリーンフィールド・ブランドの冷凍シュレッド・ヤング・ココナッツ
キャプテンズ・チョイス・ブランド及びココナッツ・ツリー・ブランドのシュレッド・ココナッツ
これらの製品は主にブリティッシュ・コロンビア州に出荷されているが、国内の他地域にも出回っている可能性もあるという。また1月24日まで販売されていた製品が対象となる。
検査庁によると、サルモネラ菌に汚染されていても見た目や味に変化はないが、それでも食中毒の症状を引き起こすので注意が必要。これらの製品をすでに購入していた場合は、廃棄するか購入した店舗に返品するよう呼びかけている。
サルモネラ菌による食中毒の症状としては、発熱や頭痛、吐き気や嘔吐のほか、腹痛、下痢などがある。
2018年1月25日 第4号
ブリティッシュ・コロンビア州ジョン・ホーガン州首相は17日、ケローナ・ウエスト選挙区の補欠選挙を2月14日に実施すると発表した。同選挙区は、昨年8月4日に辞職した自由党クリスティ・クラーク前州首相の選挙区。
自由党からはベン・ステュワート元BC自由党議員が立候補を表明している。ステュワート元議員は、同選挙区(当時はウエストサイド・ケローナ選挙区と呼ばれていた)で2013年に再選を果たした。しかし、この選挙でバンクーバー‐ポイント・グレイ選挙区から再選を目指したクラーク前州首相が落選したため、クラーク前州首相に議席を譲る形で同年に議員を辞職した。その後の補欠選挙でクラーク前州首相が当選した。
今回はそのステュワート氏が議員に返り咲くチャンスとなる。対抗馬は、与党新民主党(NDP)からシェリー・クック氏が、グリーン党からはロバート・ステュピカ氏が立候補を表明している。
またこの日は、ホーガン州首相がアジア各国を歴訪することも発表した。訪問先は、BC州と姉妹州を結んでいる中国・広東と韓国キョンギドのほか、東京も訪問する。貿易促進が目的の今回のアジア3カ国訪問には、ブルース・ラルストン雇用相、ジョージ・チョウ貿易担当相が同行する。今月21日に中国に到着し、27日に東京を訪問する。
2018年1月25日 第4号
カナダ銀行は17日、金利を0・25ポイント引き上げ、1・25パーセントとした。カナダ銀行の金利引き上げは、昨年7月、9月に続いて7カ月で3回目。ただ、今回の引き上げは予測よりも好調だったカナダ経済が背景にあったため、市場では予想通りと受け止められた。
今回の引き上げについてスティーブン・ポロズ総裁は、目標値に近いインフレ率の上昇、好調な投資、雇用も改善と今回の引き上げの理由を語っている。ただ、データに表れたカナダ経済の好調さに後押しされ悩むことなく引き上げに踏み切れたわけではないとして、懸念材料に北米自由貿易協定(NAFTA)をあげた。
NAFTAは現在3カ国で担当大臣などが協議を続けているが、これまでのところ合意への見通しは立っていない。今月23日から29日までケベック州モントリオールで3カ国による6回目の協議が行われる。しかしアメリカのドナルド・トランプ大統領はNAFTA撤退もあるとの立場を崩していない。
今回の金利引き上げに応じて大手金融機関もプライムレートを引き上げた。今後は住宅ローンの金利引き上げなどに影響が表れるとみられている。
2018年1月25日 第4号
ブリティッシュ・コロンビア州沿岸で23日、津波警報が発令された。同日午前1時30分(太平洋時間)頃にアメリカのアラスカ州沖で発生した地震による津波の発生に、BC州沿岸北部からバンクーバー島南部までの広い範囲で発令、警戒を呼び掛けた。警報は約3時間後に解除された。
アメリカ地質調査所(USGS)によると、震源はアラスカ州コディアックから南東278キロメートル、深さは約25キロメートル。
津波の危険がある地域では、サイレンを鳴らしたり、スマートフォンへメッセージを送ったり、消防局が回ったりして連絡されたという。
BC州政府マイク・ファーンウォース公安相は、州内の関係するコミュニティでは緊急計画が発動され、津波の危険がある地域の住民は避難場所に避難していたと語った。
ただ警報に全く気付かなかった住民も多く、緊急避難の連絡網整備の必要性を指摘する声もあがっている。