2018年1月25日 第4号
オンタリオ州トロント市ジョン・トーリー市長は、トロント市が2026年FIFAワールドカップの開催都市として積極的に招致することに前向きな姿勢を22日に示した。
カナダサッカー協会は、アメリカ、メキシコの3カ国で2026年FIFAワールドカップの共同開催を目指している。実現すれば、カナダとメキシコで各10試合、アメリカで60試合が行われる。
市の担当者が作成した招致に関する報告書では、トロント開催での費用を約3千万から4500万と試算、市、オンタリオ州、連邦政府で負担するという。会場は座席数を増設する必要があるとしながらもBMOフィールドを提案している。
トーリー市長は、ワールドカップ開催はトロントを世界に示す千載一遇の機会になるとの声明を発表した。トロントは2015年にはパン・アメリカン、パラパン・アメリカン大会、2017年にはインビクタス大会(戦争で負傷し障害を負った元兵士のスポーツ国際大会)を成功させている、と世界大会開催都市としての自信も見せた。
トロント以外には、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー、アルバータ州エドモントン、ケベック州モントリオールが候補にあがっている。
2015年にカナダで開催されたFIFA女子ワールドカップでは、トロントはパン・アメリカンと開催時期が重なったため、W杯は招致しなかった。
FIFAによる開催国の発表は2018年6月。北米3カ国の他にはモロッコが立候補している。北米3カ国に決定すればカナダは自動的に開催国枠での出場が決定する。