2018年2月8日 第6号
ブリティッシュ・コロンビア州グリーン党は1月31日、高騰し続けるメトロバンクーバーの住宅事情を改善するための対策案を発表した。
メトロバンクーバーの不動産価格を引き上げている不当土地転売者と不動産投機家への課税が必要としている。
「土地価格の上昇に不動産投機家が絡んでいるという明らかな証拠があるにもかかわらず、政府は何の対策もしようとしていない」と批判。国内外の投機家たちはBC州の不動産をコモディティのように扱って利益を得て、BC州で生活する平均的所得の州民が、すでに手が出せない状況になっていると現状を報告している。
グリーン党にとって住宅問題の改善は重要公約の一つ。NDPにとっても選挙公約の一つだった。
グリーン党アンドリュー・ウィーバー党首は記者会見で、この報告書は住宅問題を解決するための「党の実現希望リストだ」と語った。
NDPジョン・ホーガン州首相は2月20日に発表するNDP最初の予算案で、住宅問題についての新しい対策を明らかにするとしている。議会は13日に再開する。
2018年2月8日 第6号
ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア市中心部で3日深夜、市内をパトロール中のパトカーが、エキゾーストパイプから炎を出して走行するスーパーカーを発見した。
この車、イタリアのランボルギーニ・ガヤルドを運転していたのは31歳の男性。警察官が車を止めさせ調べたところ、飲酒運転であることがわかり、罰金と90日間の免許停止が科せられた。またガヤルド自体も、30日間の没収となった。
2018年2月8日 第6号
コンビニ大手のセブンイレブンが、カナダの3都市で宅配サービスを開始した。
スマートフォンの宅配アプリ『ノム(Nomme)』を利用したこのサービスが始まったのは、アルバータ州のカルガリー市とエドモントン市のほか、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市。同コンビニの定番フローズンドリンク、スラーピーのほか、ピザ、チキンウィングなどがオーダーできる。
2018年2月8日 第6号
オンタリオ州トロントで昨年12月15日、自宅内のプール脇で死んでいるところが発見されたカナダ屈指の富豪シャーマン夫妻。
当初は夫のバリーさんが妻のハニーさんを殺したあと、自殺したのではないかと言われていたが、警察は6週間に及ぶ捜査の結果、二人とも他殺だったと結論付けた。犯人はまだ逮捕されていないが、メディアは親戚との金銭的なトラブルが原因である可能性を示唆している。
シャーマンさんはジェネリック薬品メーカー、アポテックスの創業者だが、長年にわたり、従兄弟とこの会社の所有権について法廷で争っていた。そしてオンタリオ州最高裁は昨年9月、従兄弟らの訴えを退ける判決を出し、さらにシャーマンさんの死体が見つかる1週間前には、30万ドルの法定費用をシャーマンさんに対し支払うよう命じていた。
この争いのもとは、1960年代まで遡る。シャーマンさんは当時、叔父のルイス・ウィンターさんが経営する製薬会社エンパイア・ラボラトリーズで働いていたが、父親の死後ウィンターさんと近しい関係になった。ウィンターさんの死後、エンパイア社を友人と買い取ったシャーマンさんは、その後(1970年代初頭)同社を売却、新しくアポテックスを創立した。この会社は急成長し、シャーマンさんは推定47億ドルという巨額の富を築くことになった。これに対しウィンターさんの実の子供4人は、シャーマンさんはウィンターさんの財産を管理する受託者(fiduciary)としての義務を子供たちに果たす責任があるとして、アポテックス社の所有権20パーセントを譲渡するよう裁判を起こしていた。
裁判に勝てば、おそらく10億ドルの資産が転がり込むはずだったが、逆に30万ドルの支払いを命じられたウィンターさんの子供たちは判決を不服として控訴しているが、このことがメディアに取り上げられ、疑いの目が向けられた。ついに、その代表を努めるケリー・ウィンターさんがメディアの取材に応じ、身の潔白を主張したほか、90年代にはシャーマンさんからアポテックス社のオフィスで、妻のハニーさんを殺してくれと頼まれたことすらあったと語っている。この頃ウィンターさんは薬物に手を染め、違法組織とのつながりもあったという。しかし6年前に薬物を絶ち、以来そうした付き合いもなくなっていると付け加えていた。その上で、警察が当初の見解から一転、他殺事件としたのは、シャーマン家の顧問弁護士ブライアン・グリーンスパンさんと、彼の私設捜査チームによる圧力だと指摘している。
一方マスコミは、事件が起こる直前のウィンターさんの足取りを綿密に調査している。
2018年2月8日 第6号
6月27日から29日まで香港で開催される『一帯一路国際フード・エキスポ』に、カナダの農業製品を売り込みに赴く食品業界グループが、地元企業に参加を呼びかけている。このフード・エキスポには世界40カ国以上からおよそ1200社が参加、自社製品の中国および世界市場への売り込みをはかる。
このエキスポにカナダ代表として公認されているのが、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市の北米投資協会「North American Investment Association, (NAIA)」。同協会会長で、乾燥ブルーベリーの販売を手がけるフイジン・フーズのCEOでもあるエイミー・フアンさんは、昨年12月のカナダと中国の自由貿易に関する交渉が不調に終わったことや、アメリカの保護貿易主義的な動きが強まる中では、民間の事業主が主体的に海外に活路を見出していかなければならないと語る。
またフアンさんは、中国では中間所得層が増加し、健康的で高品質な食品への関心が高まっており、カナダの農産物を売り込む好機だと指摘する。彼女によると、カナダ産アイスワインの他、赤ワイン、粉ミルク、シーフードやビタミン剤などがアジアで人気だが、様々な需要がまだ見込まれるという。このフード・エキスポは、自社製品と会社名を世界市場にアピールする絶好のチャンスだと力説するフアンさん。中国政府の予測できない規制などから、二の足を踏むカナダの企業もまだ多いが、そうした不安を解消するためにNAIAは積極的に進出企業のサポートをしているという。
さらに同市市議会議員のビル・マクナルティさんも、こうした民間企業主体の草の根的なアプローチの方が、政府の交渉団より効率的なことも多く、歓迎するとコメントしている。