自分が受けた恩をいつか返さないといけない

昨年秋の外国人叙勲で『旭日小綬章』を叙勲したリッチモンド在住のジム小嶋氏(73)。柔道を通した日本・カナダ間のスポーツ交流・相互理解の促進に寄与した功労による受賞だが、柔道のほかにも多くのボランティア活動に携わっている。
姉妹都市和歌山市とリッチモンド市の架け橋役、バンクーバー五輪でのサポートほか大震災後の支援活動などについて話を聞いた。

被災地への思いを風化させないために、これからも

昨年12月14日、日本から有森裕子氏と志澤公一氏を迎えた特別講演会「東日本大震災復興支援活動及び防災対策」が、日系ヘリテージセンターで開催された。会場に集まった約80人は、被災地に継続的な支援を行っている両氏の生のメッセージに熱心に耳を傾けた。
(主催は日本警察消防スポーツ連盟カナダ支部、後援は在バンクーバー日本国総領事館。)

祖母の故郷を訪ねた日系3世 ローズマリー&ケン竹内さん

カナダに住む日系人にとって、先祖の故郷日本は遠い国ともいえる。言葉の問題から、日本に住む親戚とつながりが途切れたケースも少なくない。
弟のデイビッド浜口さんが送ったメールがきっかけで、2005年に祖母の故郷青森県弘前市を訪ねた日系3世のローズマリーさんと夫のケン竹内さん。この訪日で対面した親類の本田セツ・光明夫妻の調査により、一族の家族史が紐解かれつつある。
日系移民史の重要な資料にもつながる祖母工藤マキの渡加、大山卯吉牧師との結婚、戦前約600人に及ぶ日系人が住んでいたといわれる炭鉱町カンバーランドでの生活について、本田セツさんからの情報を含めてリポートする。

赤い発疹や耐え切れない痒み。アトピー性皮膚炎は四六時中その本人を悩ませるだけではなく、そのつらさに耐えている様子を見守る周りの者もいたたまれない気持ちにさせる。そんな状態を少しでも軽減し、お互いの悩みを相談できるようにと、日加ヘルスケア主催による講演会が11月29日、日系センターで開かれた。在バンクーバー日本国総領事館の後援と、カナダ佐藤製薬の協賛を得たこの講演会には、自身や身内にアトピー性皮膚炎を持つ人など約20人が集まり、講演者の話に聞き入っていた。
講師は佐藤厚氏(BC州薬剤師)、トニー・ウ−氏(BC州中国医学医師)、田中朝絵氏(BC州家庭医)。

昨年『日系カナダ移民の社会史−太平洋を渡った近江商人の末裔たち』を執筆した末永國紀氏が、近江商人の経営学を紹介するビジネス書『近江商人 三方よし経営に学ぶ』を出版した。
近江商人とは、日本の近世から近代にかけて日本全国や海外に出て商売をした滋賀県(旧国名:近江)出身の商人群。カナダには滋賀県からの移民が一番多いことから1992年に調査を開始した末永氏は、今でもレスブリッジやカルガリーの近江商人の末裔にあたる日系人との交流を続けている。

 

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