雛祭りの3月3日、バーナビーにあるサイモン・フレーザー大学(SFU)のハルパーン・センターで、第24回BC州日本語弁論大会が開催された。BC州日本語弁論大会実行委員会、在バンクーバー日本国総領事館が主催する本大会には、高校部門16人、大学・一般部門18人の計34人が参加。午前10時から初級・中級・オープンの3部門に分かれた高校の部、午後1時から初級・中級・上級の3部門にわかれた大学・一般の部が始まった。日本語を母国語としない出場者のユニークな視点や観点から繰り広げられたスピーチはとても興味深く、訪れた人120以上の来場者が、レベルの高いスピーチに耳を熱心に傾けた。

東日本大震災から間もなく1年。大きな悲しみに包まれた災害から、日本は、世界は、同時に大きな教訓も得た。福島第一原発事故による、原子力発電の安全神話崩壊である。その後、日本国内で原発廃止運動は大きなうねりとなった。
そこで、もう一度、原子力とは何か、原子力発電は必要なのかを考えるため、化学者の視点から「原子力」についての考察を聞いた。
インタビューしたのは落合栄一郎博士。専門は生物無機化学。カナダ、アメリカ、スウェーデンで教鞭を執った経歴を持つ。
化学的根拠から「原子力」を見ると何が見えるのか。話は原子の構造から始まった。

四季の草花に添えた枝が、美しい曲線を描くようにしなっている。それを取り巻く壁やテーブルには、毛筆で書かれた和紙や着物の帯、能面などが置かれ、作品をより一層引き立たせている。
伝統と格式を重んじる生け花界で、安達流からの独立という決断に踏み切り、1999年に『華道すみ』を創立。生け花を教えて55年という角澪潮さんに話を聞いた。

2011年5月、日本政府は、ハーグ条約の締結に向けた準備を進めることを閣議了解し、条約を実施するために必要な国内法の整備に動いている。
ここでのハーグ条約とは、オランダのハーグで締結された国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の略称だ。一方の親が子どもを連れ去ることを防ぐのを目的に1980年に採択、83年に発効した。欧米諸国のほとんどが締結していて、これまでにも諸外国が日本の締結を求めてきた。

グリーン・テク・エクスチェンジが主催する講演会「日本での環境ビジネスチャンスを捉える」がバンクーバー市内で1月18日に開催された。講演者は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構バンクーバー事務所所長辻本圭助氏と、クリーンテクノロジー・環境・エネルギー分野の事業開発・戦略コンサルタント大串康彦氏。カスケディア・エコホーム代表吉武政治氏の司会により両者が紹介され、それぞれの専門分野における環境ビジネスの現状と将来を講演した。辻本氏、大串氏の講演内容を要約して紹介する。

読者の皆様へ

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