2018年11月8日 第45号

 ニューブランズウィック州の州都フレデリクトンの国際空港で4日、滑走路の全照明施設が作動しなくなり、日没後の飛行機の離発着ができなくなった。このため予定されていたすべての便がキャンセルになったほか、5日朝の便についても、機材の手配ができなくなったことでキャンセルになる便が出た。

 同地域は前日から嵐に見舞われ、空港ビルを含む何万戸かが停電に見舞われた。空港は備え付けの自家発電機で稼働を続けていた。

 同空港には2440メートルと1830メートルの2本の滑走路がある。その照明施設のケーブルは全て地下を通っているため故障原因の特定に時間がかかり、日没までの復旧に間に合わなかった。最終的に照明施設が回復したのは5日で、日没が1時間後に迫った現地時間午後4時ごろのことだった。また空港への電話線も嵐で断線、ほぼ3日間空港に電話が通じない状態が続いた。空港会社では離発着便の問い合わせには電子メールを使うよう、そのウェブサイトで利用客に呼び掛けていた。

 

2018年11月8日 第45号

 ブリティッシュ・コロンビア州の沿岸では、10月21日に起きたマグニチュード6級の連続地震の余震が続いている。5日正午過ぎには、バンクーバー島北部の町ポートアリスの西方180キロメートルの地点で、マグニチュード4・5の地震が発生した。震源の深さは10キロメートルだった。この地震による津波の危険性はなかった。

 

2018年11月8日 第45号

 ブリティッシュ・コロンビア州ミッションの近くで10月28日、崖で身動きがとれなくなり、何日間も鳴きつづけていた子犬2匹が、救助された。

 近所の住人によると、子犬の鳴き声は4日ほど聞こえていたという。要請を受けたミッション捜索救難隊などが3班に別れ捜索を開始、子犬らを探し出した。

 捜索救難隊は普通、人命救助にのみ出動する。しかし今回の場合は、犬が救出されずに鳴き続けた場合、一般人が救出を試みる可能性があり、その人物が身動きがとれなくなったりしたら、結局彼らが出動することになるため、予防措置的に出動することを決めた。

 犬たちは救助隊の姿をみつけると興奮し動き回りつづけたため、隊員らは彼らが着ていたジャケットを犬に覆い被せて、確保した。

 2匹はセントバーナードの交配種のメスで、痩せてはいたが健康状態に問題はなかった。犬をチェックした獣医によると、最近トリミングなど世話をされた形跡があり、おそらく飼い主が捨てたのだろうとみられている。

 2匹は地元の動物虐待防止協会に引き取られた後、里親募集が開始された。そしてその直後、救助に当たった隊員らが名乗りを上げ、それぞれ1匹ずつを引き取ることとなった。別々の家族に引き取られることになった2匹だが、これからもミッション救難隊のクラブハウスなどで、頻繁に会えることになりそうだ。

 里親の一人、ロジャー・ウィリアムさんは、この二匹はよっぽど強い絆で結ばれているのだろうと、取材に語っていた。

 

2018年11月8日 第45号

 オンタリオ州政府が、歴史的建築物でもある旧刑務所を、1ドルで売りに出した。

 2階建てレンガ造りの旧刑務所があるのは、同州最南端に位置する人口22万人弱のウィンザー市。建物の床面積は3万3千平方フィート。買い手の入札は23日まで受け付けられ、その後最高額の入札者に売却されることとなる。州政府の担当者は、この建物の素晴らしい再利用法を誰かが見つけてくれることを期待していると、取材に答えている。

 旧刑務所が、同市の中でも歴史の古いオールド・サンドウィッチ・タウン地区に最初に建てられたのは、1796年のこと。その後1925年の火事で焼失したのち、現在の建物が再度建築された。その長い歴史を秘めた建造物であることから、地元の歴史家は地域の歴史を伝える博物館にすべきだと話している。

 また、同市の北側に位置する米ミシガン州デトロイト市とウィンザー市の歴史に関する本を共同執筆したクリス・エドワードさんも、この旧刑務所の歴史にはすごいものがあると語っている。カナダの2代首相アレクサンダー・マッケンジーも、この刑務所の建設に関わっていたという。

 また博物館以外にも、ホームレス用シェルターに改築する案や、更地に戻して全く新しいものを作るべきだという案も出ている。なおエドワードさんは、最近合法化された娯楽目的の大麻と、それに関連したビジネスの急成長ぶりに触れ、この建物が『大麻と朝食』施設(bud and breakfast)にうってつけだともコメントしていた。

 

2018年11月8日 第45号

 マニトバ州ウィニペグ市の近くで、電柱のてっぺんで昼寝をしている子グマを、電力会社の作業員が発見した。

 場所はウィニペグ市の南西135キロメートルほどの町サンダウンで、10月31日の朝のことだった。電柱のてっぺんの、電線を保持するための腕木に2頭の子グマがいるのを、マニトバ・ハイドロの作業員が発見した。すぐさま、この付近の送電を中止し、子グマの救出が開始された。

 作業員が高所作業用のクレーンで子グマに近づき、2頭をうまく作業ゴンドラに乗り移らせることに成功、午後の早い時間には地上に降ろすことができた。

 子グマがなぜ電柱のてっぺんまで登ったかは定かではないが、何ものかに驚きおびえたためではないかと、作業員は話していた。

 

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