2018年11月8日 第45号
ブリティッシュ・コロンビア州ミッションの近くで10月28日、崖で身動きがとれなくなり、何日間も鳴きつづけていた子犬2匹が、救助された。
近所の住人によると、子犬の鳴き声は4日ほど聞こえていたという。要請を受けたミッション捜索救難隊などが3班に別れ捜索を開始、子犬らを探し出した。
捜索救難隊は普通、人命救助にのみ出動する。しかし今回の場合は、犬が救出されずに鳴き続けた場合、一般人が救出を試みる可能性があり、その人物が身動きがとれなくなったりしたら、結局彼らが出動することになるため、予防措置的に出動することを決めた。
犬たちは救助隊の姿をみつけると興奮し動き回りつづけたため、隊員らは彼らが着ていたジャケットを犬に覆い被せて、確保した。
2匹はセントバーナードの交配種のメスで、痩せてはいたが健康状態に問題はなかった。犬をチェックした獣医によると、最近トリミングなど世話をされた形跡があり、おそらく飼い主が捨てたのだろうとみられている。
2匹は地元の動物虐待防止協会に引き取られた後、里親募集が開始された。そしてその直後、救助に当たった隊員らが名乗りを上げ、それぞれ1匹ずつを引き取ることとなった。別々の家族に引き取られることになった2匹だが、これからもミッション救難隊のクラブハウスなどで、頻繁に会えることになりそうだ。
里親の一人、ロジャー・ウィリアムさんは、この二匹はよっぽど強い絆で結ばれているのだろうと、取材に語っていた。