2018年11月1日 第44号
レギュラーシーズン残り2試合でようやくカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)西地区の順位が固まってきた。
BCライオンズは19日の試合でプレーオフ進出が確定していたものの、順位は2位も狙える位置にいた。
しかし21日サスカチワンでのラフライダーズ戦に敗れ4位が確定。クロスオーバーで東地区のプレーオフに参加することが決まった。
3位ウィニペグ・ブルーバマーズが首位カルガリー・スタンピーダーズに勝利して3位が確定。これでエドモントン・エスキモーズのプレーオフ敗退が決まった。残るは西地区の首位争い。勝ち点で並んで2位につけているラフライダーズは試合がないため、11月3日にバンクーバーで行われるライオンズ対スタンピーダーズの一戦で順位が決定する。
東地区は、オタワ・レッドブラックスとハミルトン・タイガーキャッツのプレーオフ進出が決定している。
2018年11月1日 第44号
カナダポスト労働組合(CUPW)によるストライキは2週目に突入した。10月22日から始まったストライキは、24時間交代で全国各地で実施されている。
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では、初日の22日に州都ビクトリアで実施された。メトロバンクーバーでは27日午前9時から、バンクーバー市、バーナビー市、リッチモンド市、ノースバンクーバー市、ウエストバンクーバー市がストライキに突入。約3500人が実行した。
29日午前8時からはメープルリッジ、サレー、チリワック、コキットラム、ニューウエストミンスターなど12市町で、同日正午にはプリンス・ジョージでも実施。30日には州内内陸部の都市でストライキに入った。
これらの都市では24時間ストライキが実施され、24時間後には通常の業務に戻っている。しかし、ストライキのために配達が通常より遅れるとCUPWは発表している。
BC州以外でも全国でストライキは実施され、23日にはトロントとその近郊で9千人規模の最大のストライキが2日間にわたり実施された。ケベック州モントリオール市でも29日午後10時30分から24時間ストライキに入った。
CUPWは現在、特別調停責任者を通してカナダポストとの交渉を続けているとしながらも、今後も交代制のストライキを続けると発表している。
2018年11月1日 第44号
アルバータ州で来年に控える州選挙を前に新民主党(NDP)がエドモントンで、党大会を開いた。
10月28日に党員に向けスピーチしたレイチェル・ノッテリー州首相は、野党連合進歩保守党(UPC)との違いを強調し、州民のために選挙を戦うと語った。
来年の選挙に向けNDPとして基本とする政策を確認。ヘルスケア、教育制度の公平化、チャイルドケア、高齢者ケア、先住民族差別への対策などが挙げられた。
経済対策では輸出市場の拡大。天然資源産業が主要産業のアルバータ州にとってアメリカ以外の市場を開拓することは急務との意見で一致した。
ノッテリー州首相は、現在ブリティッシュ・コロンビア州に多い反対派とトランスマウンテン・パイプライン拡張工事を巡って対立している。今年5月に連邦政府がパイプラインを買収し事態はより複雑化しているが、パイプラインは必ず完成させるとの立場は変えていない。
連邦NDPはパイプライン建設反対の立場を取っている。しかし、パイプライン建設なくして野党UPCとの戦いに勝てるみこみがないため、天然資源産業の市場開拓政策を今後発表するとみられている。
2018年11月1日 第44号
オンタリオ州南部、オンタリオ湖に面したクラリントン市の農場に、ローンさんとアダ・ポッターさんが入植したのは1927年のことだった。この時5人の子供連れだったポッター夫妻は、その後順調に家族を増やし、1949年までに娘11人、息子7人の合計18人の子供をもうけた。ポッター家は当時、カナダで最大の血縁関係にある家族の一つとして認識されていた。
そのうちの一人は生後6カ月で亡くなったが、それ以外はそれぞれの家庭を持ち、家族はさらに増え続けた。今ではその数は約400人になったという。
そんなポッター一族の歴史を記念するために、一家のかつての住居だったレンガ造りの2階建ての家屋があった、同市ボウマンビル・クリーク沿いの農場跡地が、クラリントン市の歴史的跡地に指定された。なお、家屋自体は1975年に火事で焼失、農場跡地は公園用地となっている。
10月28日に現地で行われた案内板の除幕式には、今でも同市とその近辺に住んでいる200人近い関係者が集まった。その家族の規模と当時の状況から、ポッター一族の生活は決して楽なものではなかったが、彼らは政府の補助などには頼らず、自分たちの力で生き抜いてきた。彼らはそのことを今でも誇りに思っている。ローンさんとアダさんの末娘であるヘーゼル・コノリーさんは、両親はこの世で最高の人物だったと取材に答えている。また孫の代に当たるダコタ・ポッターさんは、この町を歩いていると、いつでも一族の誰かに出会い、隠れる場所はないとジョークを飛ばしていた。
2018年11月1日 第44号
ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの住宅街で、罠に足を挟まれたままのアライグマが発見された。そのダメージが大きかったことから、このアライグマは安楽死させられた。
場所はフランシス・ロードとレールウェイ・アベニューの交差点の近くで、すぐに警察と野生動物の保護や治療を行う団体に通報された。アライグマは保護されたものの、トラバサミ(ばね式の罠)に挟まれた後ろ脚は、皮だけで胴体につながっている状態だったという。
最初にアライグマを発見した同市職員も、自分はアライグマが好きなわけではないが、あの状態はひどすぎ、アライグマに同情したと取材に答えている。また、トラバサミがどこに仕掛けられていたかはわからないが、誰かのペットや子供が罠にかかっていたかも知れなく、このような住宅地に罠を仕掛ける行為は無責任だと非難していた。