2018年11月1日 第44号

 アルバータ州で来年に控える州選挙を前に新民主党(NDP)がエドモントンで、党大会を開いた。

 10月28日に党員に向けスピーチしたレイチェル・ノッテリー州首相は、野党連合進歩保守党(UPC)との違いを強調し、州民のために選挙を戦うと語った。

 来年の選挙に向けNDPとして基本とする政策を確認。ヘルスケア、教育制度の公平化、チャイルドケア、高齢者ケア、先住民族差別への対策などが挙げられた。

 経済対策では輸出市場の拡大。天然資源産業が主要産業のアルバータ州にとってアメリカ以外の市場を開拓することは急務との意見で一致した。

 ノッテリー州首相は、現在ブリティッシュ・コロンビア州に多い反対派とトランスマウンテン・パイプライン拡張工事を巡って対立している。今年5月に連邦政府がパイプラインを買収し事態はより複雑化しているが、パイプラインは必ず完成させるとの立場は変えていない。

 連邦NDPはパイプライン建設反対の立場を取っている。しかし、パイプライン建設なくして野党UPCとの戦いに勝てるみこみがないため、天然資源産業の市場開拓政策を今後発表するとみられている。

 

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