2018年10月25日 第43号
ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドのバンクーバー国際空港では、飛行中のストレス緩和に役立ててもらおうと、塗り絵冊子を無料配布している。
10日の世界メンタルヘルスデーに合わせて同空港会社が発表したのは、『落ち着いて、フライト―リラックス塗り絵(FLY CALM ― A Relaxing Colouring Book)』。同空港のほか、東京やパリ、ニューヨークといった世界の有名都市の観光名所の塗り絵が見開きで描かれている、10ページの小冊子だ。
この冊子は、手荷物検査場に入る手前にあるカスタマー・インフォメーション・デスクで無料で手に入れることができる。このほか同空港会社は、カナダ・メンタルヘルス協会(CMHS)との協業で、快適で落ち着いたフライトを楽しむためのコツを紹介するウェブサイトも立ち上げた(『YVR』、『CMHA』、『Fly』、『Calm』で検索)。
このほか同空港内には、犬とのふれあいで利用客をなごませ、旅のストレスを低減させるためのLASI犬(Less Airport Stress Initiative ― LASI dog)が各所に配置されている。また、利用客が静かに過ごせるサイレントエリア(quiet area)もある。そのほか空港を離発着する飛行機が見渡せる展望エリアもある。空港に余裕をもって到着した際には、搭乗ゲートに直行するのではなく、こうした空港ビル内の静かな落ち着ける空間も利用してもらいたいと、空港関係者は取材に話していた。
2018年10月25日 第43号
ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドのショッピングモールの駐車場で11日朝、SUVを運転していた高齢者が操作を誤り植え込みを乗り越え、危うく通行人をはねるところだった。
場所は、同市中心部のヤオハン・センター正面の駐車場。たまたま近くに駐車していた車のドライブレコーダーや、ショッピングモールの防犯カメラに残された映像を見ると、事故直前、この高齢者(80歳)が運転する白いアキュラのSUVが、駐車場内で大きなUターンをしていたことがわかる。
ちょうどUターンし終わったあたりで、逆方向から来たグレーのアウディのSUVにすれ違いざま、その側面に接触した。その直後に高齢者のSUVは急加速するととともに、目の前にあった駐車スペースを仕切る高さ1メートルほどの植え込みを飛び越えた。植え込みの反対側には通行人がおり、危うくこのSUVにはねられるところだった。
事故当時この高齢者が酔っていた形跡はなく、操作ミスが事故の原因だろうと警察ではみている。
2018年10月25日 第43号
今季も3週を残すのみとなったカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)第19週。BCライオンズは19日にバンクーバーでプレーオフを賭けてエドモントン・エスキモーズと対戦した。
前半こそリードを許したものの、後半に入りライオンズが猛攻。第3クオーターには3タッチダウンを決め38―22と大きくリード。第4クオーターのエスキモーズの反撃を跳ね除け42―32で快勝した。
負ければ最下位転落という大事な一戦で勝利し、プレーオフ進出が決定した。シーズン後半に折り返した時点ではかなり厳しい状況だったが、そこから6勝1敗。途中には正クオーターバック(QB)ルーレイをケガで欠くピンチも迎えたが、その間の3試合を2勝1敗で乗り切り、前週からルーレイも復帰。その勢いのまま一気にプレーオフ進出を決めた。
残りは2試合。この2連戦で順位が決定する。現在ライオンズがいる西地区は大混戦で1位から5位までまだ順位が確定していない。ライオンズは現在4位でプレーオフ進出を決めたが、残り2試合で2位浮上の可能性も残されている。
まだまだ目が離せないCFL西地区。ライオンズの最終ホームゲームは11月3日、首位のカルガリー・スタンピーダーズと対戦する。
2018年10月25日 第43号
17日より解禁になった、合法マリファナの販売。アルバータ州エドモントン市のマリファナ販売店には当日、いち早く合法マリファナを手に入れようとする人が開店前から行列をつくっていたが、同市に住むエリーナ・チルズちゃん(9歳)は、その行列の人々に、少女らの啓蒙活動を行う非営利団体への寄付用のクッキーを売り歩いた。
チルズちゃんが売ったクッキーは、彼女自身もメンバーである、ガール・ガイド・カナダを支援するためのもの。この団体は、5歳から17歳までの少女を対象に、様々な活動を提供してその育成に貢献することを目的としており、カナダ全国で9万5千人の会員を擁する。
いつもはこのクッキーを彼女と自宅近所で売り歩いている父親のショーン・チルドさんによると、その売上はいつも芳しいものではなかったし、ある時などエリーナちゃんは居合わせた犬に噛まれたこともあったという。
そんな時、ショーンさんはマリファナ合法化の初日にできる行列で売ることを、その前日に思いついた。そしてこの機会に、マリファナについて親子で話すこともできたと語っている。
当日、チルズちゃんは1時間も立たないうちに、持って行った30箱のクッキーを売り切った。
2018年10月25日 第43号
ケベック州ケベック市に住むカップルが、すでに自宅の庭に敷いてしまった人工芝の処遇について、市議会と対立している。
マーチン・ディグナードさんは、ただ単に芝を手入れする手間を省くためだけに、自宅前と裏の庭に人工芝を敷いたわけではない。彼と妻の子供には芝生アレルギーがあるため、芝の手入れは困難が伴っていた。
施工にかかった費用は8千ドル。それでも歯科技工士のディグナードさんの収入なら、なんとかまかなうことができた。しかし昨年10月に工事が終了した直後、市より人工芝の撤去を求める通知を受け取った。市の条例が、人工芝の施工を禁止しているためだ。ディグナードさんは、この条例の存在をそれまで知らなかった。
通知には、10月末までに人工芝を撤去しなかった場合、以降撤去が完了するまで1日あたり千ドルかそれ以上の罰金を科すとあった。また人工芝禁止の理由として、その面積分の植生が失われ地表面温度が上昇、最終的にヒートアイランド現象と呼ばれる、都市部の温度が周囲に比べて高くなる現象が引き起こされるためだと、通知に書かれていた。
さらに、人工芝がリサイクル不可能な素材でできていることも、禁止の理由だと述べている。運動施設以外での人工芝敷設が禁止されているのは、そのためだという。しかし「ラスベガスは、街中人工芝だらけ。フロリダもそう。納得がいかない」とディグナードさんは憤る。
彼の家の人工芝の施工を担当した業者は、これを撤去し何か別のものに置き換える提案をしているが、ディグナードさんはそうではなく、条例を変更する陳情の準備を始めた。また地元で造園業を営むパトリック・ヒューイさんも、施工経費は高いものの、散水の必要もなく、いつもうつくしい緑を保つ人工芝の人気は高まっていると話している。