2018年10月25日 第43号
ブリティッシュ・コロンビア州内陸部の町バーノンの近くで20日、飛行中の小型飛行機の翼にのぼるスタントの撮影をしていたラップ・ミュージシャンが飛行機から落下、墜落死した。
死亡したのは、アルバータ州カルガリー出身のジョン・ジェームス・マクマレーさん(34歳)。マクマレーさんはここ何カ月かの間、自らスタントを演じる場面もあるビデオ製作に取り組んでいた。この日もセスナ機の翼の上にのぼるスタントを行っていたが、マクマレーさんが翼端のほうへすすむにつれ、飛行機はその方向へ大きく傾き、旋回しながら急降下する状態に陥った。
マクマレーさんは翼にしがみつこうとしたが、最終的には空中に放り出され、またその時には緊急パラシュートを開くには高度が足りなくなっており、そのまま墜落死した。
彼のマネジメント・チームが発表した声明によると、マクマレーさんはプロスキーヤーとして活躍していたが、事故で背骨を負傷してから音楽業界に転身。自らが危険なスタントを行う音楽ビデオの製作に情熱を傾けていたという。
マクマレーさんを13歳の時から知っているというプロスキーヤーのロリー・ウェイン・ブッシュフィールドさんは、マクマレーさんはスキー選手時代から音楽の才能を発揮していたとのこと。友人とロックバンドを結成していた時期もあり、その後ラップに転向した。けがのためにプロスキーヤーを断念したのは残念だったが、また彼はいつも前向きで、音楽業界でもその才能を発揮していたと、ブッシュフィールドさん。多くの人がマクマレーさんの音楽と、彼の笑顔、そしてポジティブな姿勢を記憶にとどめることを願うと述べていた。