2017年4月13日 第15号

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は7日、4月をシーク・ヘリテージ月とすることを発表、同時に南アジア関連歴史遺産15カ所を登録したと発表した。発表会見にはクリスティ・クラーク州首相も出席した。

 発表によると2016年に推薦史跡を公募。24カ所の応募から15カ所を選定した。詳細はヘリテージBCのサイトで見ることができる。

 

 

2017年4月13日 第15号

 アルバータ州カルガリー国際空港で昨年12月31日、泥酔のまま勤務スケジュールの飛行機を操縦しようとしたパイロットに、禁固刑が言い渡された。

 スロバキア国籍のパイロット、ミロスラフ・グロニッチ受刑者(37歳)は、この日の朝、カナダのチャーター航空会社サンウィングのカルガリー発メキシコ・カンクン行き(サスカチワン州レジャイナとマニトバ州ウィニペグ経由)の機長を務めるはずだった。

 しかし、泥酔状態でコックピットに現れた同受刑者は、制服のブレザーをハンガーにかけられず、会話もろれつが回らなかったという。副機長に機から降りるよう説得され、一旦はコックピットから出たものの、隙をみて再び操縦席に戻り、窓ガラスに顔を押し付けたまま寝込んでしまった。

 連絡を受け現場に赴いた警察官は、グロニッチ容疑者のワイシャツにつけられていたパイロット記章が上下逆さまだったことや、前夜滞在していたホテルの部屋にあった26オンス(おおよそ770ミリリットル)のウォッカの瓶が空になっていたことを確認している。

 道交法の制限値からも3倍という、きわめて高い血液中のアルコール濃度のもとで航空機の運行を行おうとした罪で訴追されていた同受刑者にアルバータ州裁判所は3日、8カ月の禁固刑を言い渡した。航空法では飛行前の8時間の飲酒禁止と、アルコールの影響下での操縦を禁止している。

 また、判決文の中で裁判官は、同容疑者が再びパイロットの職に就ける可能性は低いと指摘、今回の判決の目的は同様の事件の再発防止と、事業用パイロットへの警告だと述べている。

 その一方で、グロニッチ容疑者がアルコール依存症に対するリハビリに取り組もうとしていた姿勢や、今回の事件で世界中の視線にさらされたこと、また、実際にはコックピットの操縦系統には何も触れていなかったことは減刑に資するとも指摘、検察の求刑1年に対し、これまでの拘留期間なども考慮して、今回の判決となった。

 

 

2017年4月13日 第15号

 北米ホッケーリーグ(NHL)は9日に、2016・2017年レギュラーシーズンが終了、12日からプレーオフに突入した。

 昨季はカナダから1チームも出場できなかったが、今季は5チームが進出。国内でも盛り上がっている。

 東カンファレンスでは、モントリオール・カナディアンズがニューヨーク・レンジャーズと、オタワ・セネターズがボストン・ブルーインズと12日から本拠地で、トロント・メープルリーフスがワシントン・キャプタルズと13日からアウェーで対戦する。西は、カルガリー・フレームスがアナハイム・ダックスと13日からアウェーで、エドモントン・オイラーズがサンノゼ・シャークスと12日から本拠地で対戦する。

 国内7チーム中、バンクーバー・カナックスとウィニペグ・ジェッツが今季もプレーオフ進出を逃した。

 

 

2017年4月13日 第15号

 アルバータ州エドモントンに住む夫婦が2月に、800万ドルを上回る宝くじに当たった。

 妻のバーバラ・フィンクさんは、当選発表の日の夜、インターネット上で当選を確認してすぐ、出張先の夫に電話した。その時は電話はつながらなかったものの、次の時、電話に出た夫にフィンクさんは「また当たった」と告げた。

 実はフィンクさん夫婦、宝くじに当たったのは、これで3回目だ。一回目は1989年のことで、夫のダグラスさんが友人4人と購入したくじで12万8千ドルを当てた。

 2回目は2010年のことで、この時夫婦で買ったのは10万ドルの当たりくじだった。

 夫婦は3度目のこの賞金を、娘と孫たちのために役立てたいと取材に答えている。さらに自分たちのためには、旅行や新居にも使いたいと話していた。

 

 

2017年4月13日 第15号

 ブリティッシュ・コロンビア州アボッツフォード市で4日夜、少年らが野外で遊んでいたエアソフトガン(直径数ミリのプラスチック弾を、圧縮空気で打ち出すモデルガン)が実銃と思われ、警察に通報された。

 遊んでいたのは、15歳から18歳の少年3人。彼らが市内の教会裏手の森で遊んでいるところを目撃した近所の住人が、本物の突撃ライフルと思い、警察に連絡した。事件後、記者会見を開いた警察は、この住民は彼がすべき行動を取ったし、我々もそうした事態にするべき行動を取ったと述べている。すなわち、最悪の事態に備えて総員出動をかけた。

 現場に到着した警察官らの目にも、少年らが持っていた銃(警察がツイッターで公表した画像を見ると、軍隊でも使用しているマシンガンのように見える)は、実物のように見えたという。当然、彼らは照準を少年らにあわせ、いつでも発砲できる体勢で取り囲んでいた。しかし、ここでも少年らは「すべき行動」を取り、すぐさま銃を地面に置いたため、大事には至らなかった。

 こうしたエアソフトガンの販売店を経営しているミゲル・ゴサノさんは、こうした騒動を起こさないためにも、近所に一声かけてモデルガンであることを周知させてから遊ぶようにアドバイスしている。

 また、こうしたモデルガンは専門店のほか、大手量販店でも容易に誰でも購入することができるが、特に決まった販売のガイドラインはないという。見た目は本物そっくりのモデルガンを外で持ち歩いたらどうなるか、また安全について十分に考えなければいけないと指摘している。

 この日、警察に取り囲まれた少年たちは、そのあとパトカーで自宅まで送られた。彼らにとって、学校の授業以外でも、大事なことが学べる機会だったと、警察ではコメントしていた。

 

 

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