2018年7月5日 第27号

 MLS(メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップスFCは、カナダデーにホームBCプレースでコロラド・ラピッズを迎えた。

 街全体がカナダの誕生日でお祝いムードに包まれる中、ホワイトキャップスも白星で飾りたかったが、1点が遠かった。

 試合は前半からホワイトキャップスが押し気味に進めた。しかし、43分に自陣ゴール前の混戦で守りに入ったホワイトキャップスDFデヨンの足にボールが当たり、1点を献上した。

 後半に入るとさらにホワイトキャップスが猛攻を続け、一方的に攻めるもなかなかゴールが奪えず、結局無得点に終わった。結果はオウンゴールによる0‐1。これで6勝7敗5分、勝ち点23は変わらず、順位は6位に留まった。

 この日は、ロシアで開催されているFIFAワールドカップにコスタリカ代表として出場していたキャプテンDFワストンが、代表チームが敗退したため、この試合からチームに合流。W杯ではチーム初ゴールを決めるなど活躍し、会場に詰めかけたファンから大きな拍手を送られた。

 また先月13日にFIFA総会で2026年W杯カナダ・メキシコ・アメリカの3カ国共同開催が決定した。この日の試合では、カナダが唯一W杯に出場した1986年のカナダ代表選手たちが試合前に勢揃いしてW杯開催ムードを盛り上げた。

 次のホームゲームは7月7日(土)7:30pmシカゴ・ファイア戦。

 

 

2018年7月5日 第27号

 カナダデーも終えた7月2日にブリティッシュ・コロンビア(BC)州内陸部で雪が降る珍事があった。

 雪に見舞われたのは、BC州中南部オカナガン地方。ハイウェイ97Cに設置されたカメラに雪が積もっている映像が映し出されていた。季節外れの雪に運輸省はドライバーに注意を呼びかけた。

 一方、カナダデーを中心にカナダ東部では猛暑が続いている。モントリオールでは死者も出ていることから、水分補給や不要な運動はしないよう注意を呼びかけている。

 

 

2018年7月5日 第27号

 ブリティッシュ・コロンビア州南東部の町クレストンのそばを流れる川で6月30日、キャンプをしていたカヤッカーがクマに襲われ、けがをした。

 場所は、クレストンの北にあるクートネイ湖から流れ出しているクートネイ川のほとりで、午前6時頃のことだった。カヤッカーは頭のほか、腕や足にけがを負いながらもグリズリーベアから逃れ、警察に通報することができた。また自然保護官が現場で捜査を行ったが、BC州自然保護局によると、このあたりはグリズリーベアがいたる所に生息しているものの、人を襲うようなことは極めてまれだとしている。そのため、なぜグリズリーベアがカヤッカーを襲ったのか、その原因の解明を急いでいる。

 

 

2018年7月5日 第27号

 ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバー地区のポピュラーなハイキングコースで6月27日、道に迷った若者が濡れた岩場で足を滑らせて落下、死亡する事故が起きた。

 場所はバンゼン湖のディリー・ダリー・トレール付近。ハイキング中に道に迷った16歳と19歳の2人組は、谷筋に沿って山を下れば道に出るだろうと考えた。しかしこれは全く正しくない選択だったと、コキットラム救難捜索隊隊長レイ・ノードストランドさんは取材に説明している。やがて足元は濡れて急峻な岩場となり、16歳の青年が足を滑らし落下した。救難隊に救助要請の連絡が入ったのは午後8時30分頃だった。

 19歳の友人は携帯電話を持っていたものの、GPS機能はなく自分たちの正確な位置を救難隊に知らせることができなかった。このため現場の特定に時間がかかり、さらにそこへはヘリコプターでしか近づけないような地形だったため、実際に救難隊が2人組を発見したのは通報から30分もたっていた。発見時、16歳の青年はすでに心肺停止の状態でBC救急隊によって死亡が確認された。

 ノードストランドさんは、もし彼らが少なくとも地図とコンパスを持っていれば、あのような地形の場所に向かうことはなかっただろうと、2人組の準備不足を指摘していた。

 

 

2018年7月5日 第27号

 サスカチワン州中部の町アームリー近くで4月、16人の死者と13人のけが人を出したバス事故で多くのメンバーを失った同州フンボルトのジュニア・ホッケーチーム、ブロンコス。今度はそのチームの元選手と家族が、自動車事故で亡くなった。

 死亡した元選手は、サスカツーン市の南西約120キロのところにある、人口約2500人の町ローズタウンのトロイ・ギャスパーさん(26歳)。そして妻のカリッサさん、6歳、4歳、2歳の子供たちも犠牲となった。

 ギャスパーさん一家は6月30日、近くの湖で週末を過ごすためローズタウンの自宅をSUVで出発。警察によると、その南約40キロにあるエルローズ付近を走行中に、対向車との正面衝突事故に遭遇した。ギャスパーさん一家5人と、もう一台の車を運転していた同州スイフト・カレントの71歳の女性も現場で死亡が確認された。

 ギャスパーさんは2009年から2011年までの2シーズン、フンボルト・ブロンコスの選手として活躍していた。また地元コミュニティの活動に積極的に参加する傍ら、子供たちにはホッケーと野球を教えていたという。

 アダム・クリーザー・ローズタウン町長は、この事故に町中がショックを受けていると、突然の悲劇に驚きと深い悲しみを吐露していた。またクリーザー町長の自宅はギャスパーさん一家と同じ通りにあり、同一家と親交があったという。事故当日も、早めに仕事を切り上げ旅行の準備をしていたギャスパーさんと、週末や夏休みの計画などを話し合っていたが、あんな天気のいい日にまさか、その何時間後かに事故に巻き込まれるとは、とメディアの電話取材に語っていた。

 またサスカチワン州ジュニア・ホッケーリーグも、ギャスパーさんの死を悼む声名を発表している。

 

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。