2018年7月5日 第27号

 サスカチワン州中部の町アームリー近くで4月、16人の死者と13人のけが人を出したバス事故で多くのメンバーを失った同州フンボルトのジュニア・ホッケーチーム、ブロンコス。今度はそのチームの元選手と家族が、自動車事故で亡くなった。

 死亡した元選手は、サスカツーン市の南西約120キロのところにある、人口約2500人の町ローズタウンのトロイ・ギャスパーさん(26歳)。そして妻のカリッサさん、6歳、4歳、2歳の子供たちも犠牲となった。

 ギャスパーさん一家は6月30日、近くの湖で週末を過ごすためローズタウンの自宅をSUVで出発。警察によると、その南約40キロにあるエルローズ付近を走行中に、対向車との正面衝突事故に遭遇した。ギャスパーさん一家5人と、もう一台の車を運転していた同州スイフト・カレントの71歳の女性も現場で死亡が確認された。

 ギャスパーさんは2009年から2011年までの2シーズン、フンボルト・ブロンコスの選手として活躍していた。また地元コミュニティの活動に積極的に参加する傍ら、子供たちにはホッケーと野球を教えていたという。

 アダム・クリーザー・ローズタウン町長は、この事故に町中がショックを受けていると、突然の悲劇に驚きと深い悲しみを吐露していた。またクリーザー町長の自宅はギャスパーさん一家と同じ通りにあり、同一家と親交があったという。事故当日も、早めに仕事を切り上げ旅行の準備をしていたギャスパーさんと、週末や夏休みの計画などを話し合っていたが、あんな天気のいい日にまさか、その何時間後かに事故に巻き込まれるとは、とメディアの電話取材に語っていた。

 またサスカチワン州ジュニア・ホッケーリーグも、ギャスパーさんの死を悼む声名を発表している。

 

 

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