2019年12月5日 第49号
アルバータ州エドモントンで州議会が一時中断する事件が起こった。事件が起きたのは12月2日、正面玄関階段で銃による自殺を図った人がいたという。
警察が事件を処理している間、州議会はこの日午後3時ごろに一時中断を余儀なくされた。自殺を図った人物の詳細は発表されていないが、死亡が確認されている。
議会は午後7時30分に再開。再開の前に新民主党議員が、州議会正面玄関という公の場で銃による自殺という衝撃的な事件が発生したことについて、まず関係者を気遣った。そして追悼の意を表明した。アルバータ州ジェイソン・ケニー州首相はツイッターで、精神的な支援が必要な場合はアルバータ州メンタルヘルス・ヘルプラインを利用するよう呼びかけた。
事件についての詳細は明らかにされていない。
2019年12月5日 第49号
ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーに今年もカラフルな訪問客がやって来た。
同州バーナビー市のバーナビーレイクにオシドリが飛来しているのが確認されたのは昨年11月。そのカラフルな姿でバードウォッチャーだけではなく、一般の公園利用者も魅了した。
そのオシドリを今年も再びバーナビーレイクで11月末に見かけたとの目撃情報がメディアに寄せられた。すでに人気者で大勢の人が一目見ようとバーナビーレイクにやってきているという。
オシドリは、メスが茶色で地味な色なのに対して、オスは体全体の羽が赤、黄色、橙、紫、白と美しく彩られていることで知られている。日本、朝鮮半島、中国などの東アジアに広く生息している。
そのオシドリがなぜバーナビー市の湖に生息しているのかははっきりとは分かっていないが、バーナビーレイク・パークアソシエーションは、農園から逃げ出してきたか、元はペットとして飼われていたのではないかと推測している。
オシドリはつがいでいることが多く、昨年初めて見て虜になったというファンは、「昨年はつがいだったけど、今年は一人ぼっちのようだ」と語っている。もしかして今年はバーナビーで相手を探すのかもしれないと期待していた。
2019年12月5日 第49号
冬の風物詩サンタクロースパレードが、12月最初の週末に各地で開催された。ブリティッシュ・コロンビア州ではバンクーバー市やビクトリア市、サレー市などで開催。子どもたちへの一足早いクリスマスプレゼントとなった。
BC州最大のバンクーバー・サンタクロースパレードは今年が第16回。今シーズン一番の冷え込みに見舞われたバンクーバーだったが、バンクーバー市警の発表によると、1・8キロメートルのコース沿道には約3万人が詰めかけたという。
パレードにはサンタクロースが乗ったソリのほか、マーチングバンド、聖歌隊、コミュニティ団体など約40団体が参加。冷たい空気が覆うバンクーバーの街が熱気に包まれた。
サンタクロースパレードはチャリティーも同時に開催。グレーターバンクーバー・フードバンク・ソサエティ、CKNWキッズファンドへの寄付も募った。
寒さは厳しかったが、まずまずの天候だったバンクーバーとは反対に、オンタリオ州では悪天候でパレードの中止が相次いだ。バーリントン市とミササガ市は、大雪となったこの日は予定していたパレードの中止を決定。準備に時間がかかるため、日程の再調整が不可能ということで今年はパレードを行わないことを発表した。
オンタリオ州南部は週末に吹雪に見舞われた。12月1日午後2時30分ごろには同州キングストン近くのハイウェイ401で車30台を巻き込む事故が起こっている。
2019年12月5日 第49号
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの橋の下にキラキラと輝くシャンデリアがお目見えした。その価格、480万ドル。設置したのはバンクーバーで高級住宅を建設する住宅開発業者ウエストバンク。「スピニング・シャンデリア」と名付けられたオブジェは、1日に2回、キラキラと回転する。創作者は同州アボッツフォード在住のアーティスト、ロドニー・グラハム氏。
なぜ橋の下にシャンデリアと疑問が生じるが、バンクーバーでは土地開発に際し、芸術や文化での貢献をしなければならないという規則がある。ウエストバンクは、バンクーバーハウスという住宅開発を進めているため、芸術的貢献として今回のシャンデリア設置という運びになったようだ。
シャンデリア設置については賛否両論あるようで、住宅問題やホームレス問題を抱えるバンクーバーで、橋の下に480万ドルもするシャンデリアを飾る必要があるのかというもの。グランビルブリッジの下も、かつてはホームレスたちの生活の場だったこともある。
ウエストバンクが開発を進めるバンクーバーハウスは、106戸の賃貸物件を含むが、分譲物件は3ベッドルームで690万ドル、ペントハウスは900万ドルという超高級住宅となる。
シャンデリアについてはメンテナンスも含めて費用は全てウエストバンクが負担。賛成派はツーリストアトラクションになると期待する。ただこの辺りにはハトやカラスも多く、シャンデリアを美しく保つのも大変そうだと心配する声も聞こえている。
2019年12月5日 第49号
カナダ全国で緊急事態の発生を想定した警報伝達の動作確認が11月27日に実施された。対象は、携帯電話、テレビ、ラジオで、予定の時間になると、緊急警報を知らせる音とともに「緊急警報が試験的に実施されています」というメッセージが表示された。
携帯電話の場合、契約しているプロバイダー会社とは関係なく、LTEもしくは4Gネットワークに接続していて、最新のソフトウェアに更新している携帯電話であれば、基本的には警報を受信することになっている。しかし中には警報を受信しなかった携帯電話もあったようだ。条件を満たしているにもかかわらず、警報を受信しなかった場合は、通信会社に連絡するよう政府は注意を呼び掛けている。
カナダ政府は、全国でどのくらいの国民がこの警報を受信したかははっきりと分かっていないが、各自治体からの報告によると概ね成功だったと発表している。
警報は全国一斉ではなく各州で予定された時間に流れた。今回はニューファンランド・ラブラドール州午前10時55分、ニューブランズウィック州午前10時55分、プリンスエドワード島午後12時55分、ノバスコシア州午後1時55分、ケベック州午後1時55分、オンタリオ州午後2時55分、ノースウエスト準州午前9時55分、マニトバ州・サスカチワン州午後1時55分、アルバータ州午後1時55分、ブリティッシュ・コロンビア州・ユーコン準州午後1時55分(全て現地時間)。ヌナブト準州では実施されなかった。
同様の動作確認は今年5月にも実施されている。実施時間もほぼ同じ。利用目的は自然災害による危険を回避するための通達や、誘拐事件の速報システム(アンバーアラート)としても利用される。