かつてBCレールが、北バンクーバーからプリンスジョージまで客車を走らせていたとき、ウィスラーからリルエットまでその客車に乗って行ったことがある。10月初旬だったけれど、途中何もないところで客車が停まったかと思ったら「左側の川を鮭が遡上している」とのアナウンスが入った。僕らは左側によって鮭の遡上を写真に撮った。
当時たしか運賃は35ドルだったと記憶しているが、5人いたので車掌さんにまとめて175ドル払おうとしたら「合っているかわからない」と言われたので、電卓を貸したところ、35+35+35+と5回やって「合っているネ」と言われたのが強烈な印象として残っている。
現在は残念ながら客車も走っていないし、定期バスも直接リルエットまで走っていない。定期バスだとリトンかキャッシュクリークで降りてタクシーを使わないとリルエットまで行くことができないので、今回はドライブ観光としてリルエットへの旅を紹介したい。

日が短く夜が長くなっていく10月。いよいよ雨降りの日ばかりのバンクーバーの冬がやってくるのを実感する頃だ。もともとはケルト人の収穫祭がルーツだというハロウィーン、10月31日には悪霊、亡霊などが徘徊するとされるがそれに負けじと子供たちが(一部の大人も!)仮装して歩き回る。ハロウィーンの時期には家族向けのものから、怖いもの大好きな人まで楽しめる様々なイベントが開催される。

小津安二郎監督は、日本の最も偉大な映画監督の1人である。小津監督は50本以上の映画を撮影したが、その中でも1953年に制作された「東京物語」は、最も素晴らしい作品の1つとして頻繁に取り上げられている。現代は国際的にも評価が高い小津監督だが、黒澤明監督や溝口健二監督に比べて西洋であまり評価されない時期もあったという。
「東京物語」以降の作品は、小津監督の生涯で最後の10年間に撮影された。それらは、芸術作品のピークとも言える。
パシフィック・シネマティークでは、10月28日(金)から11月2日(水)まで、小津監督の晩年の作品の中から6作品を上映する。(取材 熊坂香)

美しい着物に魅せられた夕べ

訪問着、留袖、振袖に白無垢…。9月30日、バーナビーの日系プレースで、コスモスセミナー主催の着物ショーが開かれ、総勢27人のモデルがさまざまな着物を着て登場。最後は白無垢の花嫁と花婿がフィナーレを飾り、観客300人を魅了した。

Tojo’sのオーナーシェフ、東條英員氏による料理教室と

2011年度日系プレース・コミュニティ賞授賞式・募金晩餐会

9月24日から10月1日まで、バーナビー市のナショナル日系博物館・ヘリテージセンター(NNM&HC)で、「日系秋祭り」が開催されている。着物ショー、収穫祭、日系センター・オープンハウスなど、盛りだくさんのこの「日系秋祭り」の一環で、9月24日には、2011年度日系プレース・コミュニティ賞授賞式および募金晩餐会が盛大に催された。常にさまざまな週間プログラムや特別イベントが開催されている日系センター。この日の午後に開かれた、有名シェフ、東條英員(ひでかず)氏による料理教室と合わせて、日系センターの活気あふれる様子を紹介したい。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。