日本では1970年代から子供向け特撮番組として絶大な人気を博し、現在でも毎年新シリーズが放映されている長寿テレビ番組、スーパー戦隊シリーズ。北米でも90年代からパワーレンジャーなどのタイトルで製作・放映され、当地の子供たちの間でも知名度は高い。

 その劇場版映画の製作が決まり、公開予定日の2017年1月13日に向けて撮影が進められている。

 そして25日からは、日系移民の歴史とも関わりが深い、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドのスティーブストンで、大規模な撮影が行われている。リッチモンド市によると、主なロケ現場は、同地区の中心モンクトン通りで、No.1アベニューとNo.3アベニューの区間。そのほかベイビュー通りの同区間と、モンクトン通りとNo.1ロードの交差点でも撮影が行われる予定。

 ロケのスケジュールは5月17日までとなっており、午前7時から午後10時までは交通規制なども行われることがあると、市では説明している。

 なお、この間も商業施設は通常どおり営業しているほか、道路わきの駐車スペースが使用できなくなる代わりに、ガルフ・オブ・ジョージア缶詰工場の駐車スペース(チャタム通りぞい)が無料開放される。

 またこのロケにより、少なくとも5カ月にわたり300人ほどのフルタイム雇用が創出されると、市は付け加えている。

 今回の5人のヒーローには、デイカー・モントゴメリー、ルーディ・リン、RJサイラー、ナオミ・スコット、そしてベッキー・Gが扮し、エリザベス・バンクスが演じる悪者と戦いを繰り広げる。

 

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 会員制の大型倉庫店、コストコが独占販売している冷凍食品『オーガニック・バイ・ネーチャー、オーガニック・グリーンピース』が23日、リコールされた。

 理由は、リステリア菌に汚染されている恐れがあるため。同製品はアメリカ・ワシントン州で製造され、アメリカではグリーンピースのほか、コーンやミックス野菜なども同ブランドで流通している。これらもリコール対象となっているが、カナダ国内ではグリーンピースだけが取り扱われている。

 またこの商品が販売されていたのは、ブリティッシュ・コロンビア州のほか、アルバータ、サスカチワン、そしてマニトバの各州。

 コストコ・カナダでは会員に録音メッセージで、同商品のリコールを伝えている。先週末の段階では、この商品が原因とみられる発病の報告はなされていないが、コストコ・カナダは予防措置としてリコールを行うとしている。

 対象となっているオーガニック冷凍グリーンピースは、2・5キログラム入りのもので賞味期限が2017年10月22日および12月3日、また2018年3月16日のもの。

 同社によると、リステリア菌が最初に見つかったのは、オハイオ州。同州の保健局が行った定期検査で、このブランドのプチ・グリーンピースとホールコーンの冷凍食品からリステリア菌が確認された。これを受けアメリカ食品医薬品局(FDA)が、同局のウェブサイトに自主的リコール対象としてリストアップ、カナダ食品検査局もこれに追随する形となった。

 該当する商品をすでに購入してしまった場合には、消費せずに購入した商店に返品するか、廃棄処分するよう、当局は呼びかけている。

 FDAによると、リステリア菌に感染した場合、特に若い子供や体力や免疫力が衰えている人、また高齢者では重篤な状態に陥ったり死亡したりする危険性がある。

 健康な人の場合には高熱や激しい頭痛、体のこわばりや吐き気、腹部の痛みのほか下痢などの症状が短期間続くだけだが、妊婦が感染した場合には死産や流産の恐れもあるという。

 

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 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーはことし、市制130周年を迎えるが、その歴史の中で初めて、その通りの名前にインド系カナダ人の名前を採用した。

 その人はジャガット・「ジャック」・アッパルさん。同市南部、フレーザー川に面した地域で行われている大規模再開発に伴い新設される道路に、彼の名前が推薦された。同市の市民資産命名委員会によるこの発表が行われたのは、くしくも市議会が市制130周年を祝った日であった。

 まだ赤ん坊だったアッパルさんが両親とともにインド・パンジャブ州からバンクーバーに到着したのは、1926年。

 多くの貧しいインド人移民が暮らしていたフレーザー川沿いの工業地帯で育った彼は、バンクーバーで初の、公立学校に入学が許可されたシーク教生徒の1人だった。しかし突然の父親の死後、家族を支えるために兄と友に学校を中退せざるを得なかった。

 こうした経験から、アッパルさんは移民など差別を受ける人々のために活動するようになっていく。彼の努力は、1947年のインド系カナダ人の投票権の獲得にもつながっていく。

 また長年製材業界で働いた後、自分の製材所ゴールドウッド・インダストリーを1971年、ミッチェル島に設立する。

 彼はカナダに到着した自国からの移民を、他の企業が雇わない時でも積極的に雇用、彼らの当地での暮らしの安定化を支援してきた。またバンクーバーに住むシーク教徒の信仰の中心となっている、ロス通りのシーク教寺院の建設にあたっては、その土地購入に協力した。

 アッパルさんは2014年、89歳で他界。葬儀には2000人以上が参列した。

 彼の娘で、ゴールドウッド・インダストリーの現社長シンディ・ベインズさんは、アッパルさんは常に自分よりも他人のことを最優先してきて、子供たちにもそうするよう教えてきたと、メディアの取材に話している。

 ベインズさんが子供の頃のアッパルさんの家には、毎日様々な人が相談やいろいろな用件で訪れ、列を作って父と会うのを待っていて、まるで郵便局のようだったと当時の様子を語っている。

 アッパルさんはサイモン・フレーザー大学から2012年に法学名誉博士号を授与された時、卒業生に対し、次のように社会貢献の重要性を話していた。「自分は人が好きで、それが自分を形作っている。私がどうしても伝えておきたいことは、他人に接する時、自分がそうされたい態度でいてほしいということ。なぜなら、人の価値というのは、いかに周りの役に立っているかによって測られるものだから」

 

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 カナダ銀行は13日、金利(政策金利の翌日物金利)を0・5パーセントのまま据え置くと発表した。昨年7月に同年2回目の金利引き下げを実施して以降、現行レートを維持している。

 ただ、先月から輸出や雇用などカナダ経済に明るい兆しが見え始めたにもかかわらず、カナダ銀行は経済見通しについては楽観視を避けた。

 スティーブン・ポロズ総裁はこの日の記者会見で、世界経済成長に陰りがあることやアメリカ経済見通しが思ったほど明るくなかったこと、企業投資の減少などを理由にあげ、今後のカナダ経済についても慎重な姿勢を示した。

 またこの日の発表を受け、カナダドルが対米ドルで約9カ月ぶりの高い水準まで戻した。原油価格も最安値を付けた1月から40米ドル前後まで回復している。しかしポロズ総裁は、1月に対米ドルで70米セントを下回った最安値からの急激なカナダドル回復は、天然資源産業以外の輸出産業に悪影響が出る可能性があるとして、決して歓迎する事態ではないとの認識を示した。

 2016年の経済成長予測は、1月の発表時よりも上方修正。国内総生産(GDP)は1・4パーセントから1・7パーセントに修正した。ただ、2017年は2・4パーセントから2・3パーセントに下方修正。先行きの不安定さを織り込んだ。

 カナダ銀行はカナダ経済見通しについて慎重な姿勢を示しているが、専門家は近い将来金利引き上げの可能性もあるとの見方を示している。

 

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 カナダ不動産協会は15日、3月の全国住宅販売数は前年同月比で12・2パーセント増の4万5137件で3月としては過去最高を記録したと発表した。全国平均住宅価格は50万8567ドルで前年同月比15・7パーセント増となった。住宅価格の高騰が続くトロントとバンクーバーを除いた全国平均住宅価格は36万6950ドルで前年同月比10・4パーセント増だった。

 住宅価格が最も伸びたのはグレーターバンクーバー23・2パーセント、フレーザーバレー22・1パーセントで、グレータートロントでも11・6パーセントだった。一方、カルガリーでは3・7パーセント減、サスカトゥーンでも2・7パーセント減と、原油価格急落の影響を受けた地域では住宅価格は依然下落している。

 販売数では、前年同月比でバンクーバー、トロント以外でもブリティッシュ・コロンビア州、オンタリオ州の各都市も2桁台の伸びを示す好調さをみせた。

 ただ前月比では、トロントで1・8パーセント、バンクーバーで0・3パーセント販売数が減少。これは3月から実施された連邦政府による住宅購入規則改正(50万ドルから100万ドルの住宅価格購入について最低10パーセントの頭金が必要)が影響したものとみられると分析している。

 

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読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。