会員制の大型倉庫店、コストコが独占販売している冷凍食品『オーガニック・バイ・ネーチャー、オーガニック・グリーンピース』が23日、リコールされた。

 理由は、リステリア菌に汚染されている恐れがあるため。同製品はアメリカ・ワシントン州で製造され、アメリカではグリーンピースのほか、コーンやミックス野菜なども同ブランドで流通している。これらもリコール対象となっているが、カナダ国内ではグリーンピースだけが取り扱われている。

 またこの商品が販売されていたのは、ブリティッシュ・コロンビア州のほか、アルバータ、サスカチワン、そしてマニトバの各州。

 コストコ・カナダでは会員に録音メッセージで、同商品のリコールを伝えている。先週末の段階では、この商品が原因とみられる発病の報告はなされていないが、コストコ・カナダは予防措置としてリコールを行うとしている。

 対象となっているオーガニック冷凍グリーンピースは、2・5キログラム入りのもので賞味期限が2017年10月22日および12月3日、また2018年3月16日のもの。

 同社によると、リステリア菌が最初に見つかったのは、オハイオ州。同州の保健局が行った定期検査で、このブランドのプチ・グリーンピースとホールコーンの冷凍食品からリステリア菌が確認された。これを受けアメリカ食品医薬品局(FDA)が、同局のウェブサイトに自主的リコール対象としてリストアップ、カナダ食品検査局もこれに追随する形となった。

 該当する商品をすでに購入してしまった場合には、消費せずに購入した商店に返品するか、廃棄処分するよう、当局は呼びかけている。

 FDAによると、リステリア菌に感染した場合、特に若い子供や体力や免疫力が衰えている人、また高齢者では重篤な状態に陥ったり死亡したりする危険性がある。

 健康な人の場合には高熱や激しい頭痛、体のこわばりや吐き気、腹部の痛みのほか下痢などの症状が短期間続くだけだが、妊婦が感染した場合には死産や流産の恐れもあるという。

 

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