2016年10月27日 第44号

 農林水産省は25日、カナダ向けの日本産リンゴの検疫に関する規制が緩和され、全ての品種について輸出が可能になったと発表した。これまで「ふじ」以外の輸出は認められていなかったが、病害虫の防除などを巡って協議した結果、一定の防除や検査を行うことで他の品種も輸出を可能とすることで合意した。

 日本からの主なリンゴ輸出先では、これまでカナダとオーストラリアが「ふじ」のみに品種を限定しており、規制緩和が課題となっていた。

(共同)

 

2016年10月27日 第44号

 店舗内で調理された食品がもとで6人が食中毒を起こした、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの中華系スーパーマーケット、フーディ・ワールドが20日に営業を一部再開した。

 同スーパーは14日に、バンクーバー・コースタル保健局から営業停止を命じられていた。

 リステリア菌による食中毒を起こした人のうち1人は死亡しているが、保健局によると、この人物は以前から健康上の問題を抱えていたため、食中毒が直接の死因かどうかははっきりしないという。

 いずれにせよ、保健局はフーディ・ワールドが衛生検査に合格したため、同店の肉・魚の生鮮食料品と青果、食料雑貨の営業再開を許可した。

 なお火を使う調理場、ベーカリー、寿司バーは、引き続き閉鎖されている。

 保健局では、同店で7月から10月14日の間に調理された商品(バーベキュー・ポークなど)は食べないよう、注意を呼びかけている。

 

2016年10月27日 第44号

 カナダ保健省は、スピリット・ハロウィーン社の次の商品をリコールすると発表した。対象となる商品を購入しないよう注意するとともに、すでに購入している場合には、所定のリコールの手続きをするよう呼びかけている。

Sprit Halloween 100 Purple String Lights (SKU 01163427)
 ― 漏電、および発火の恐れ

Sprit Halloween 100 Orange String Lights (SKU 01163435)
 ― 発火の恐れ

Sprit Halloween Pumpkin Tiki Torch (SKU 01154160)
 ― 燃料缶部分に必要な注意事項ラベルが欠落、および子供が誤って缶のふたを開ける危険性に未対応

Sprit Halloween Skull Tiki Torch (SKU 01154178)
 ― 燃料缶部分に必要な注意事項ラベルが欠落、および子供が誤って缶のふたを開ける危険性に未対応

Sprit Halloween Feather Witch Hat (SKU00643569)
 ― 発火の恐れ

Spirit Feather White Angel Wings (SKU 01039627)
 ― 発火の恐れ

Spirit Feather Black Angel Wings (SKU 01039619)
 ― 発火の恐れ

 

2016年10月27日 第44号

 【ニューヨーク共同】カナダのトロント近郊にある高齢者介護施設で2007〜14年、計8人の高齢者に薬物を投与して殺害したとして、警察当局は25日までに、施設の看護師だった女を逮捕した。動機は伝えられていない。ロイター通信などが報じた。

 施設内での多数の被害が長期間にわたって見逃されてきたことに、医療関係者や高齢者らは大きな衝撃を受けている。

 逮捕されたのはエリザベス・ウエットローファー容疑者(49)。外部から寄せられた情報を元に警察が捜査したところ、複数の施設で当時75〜96歳の男性3人と女性5人を殺害した疑いがあることが分かった。警察は全ての被害者を把握できたとしている。

 容疑者は最近、薬物依存の治療施設に入所していたとの報道もある。

 

2016年10月27日 第44号

 ブリティッシュ・コロンビア州中部沿岸の町ベラベラ近くで座礁・沈没したタグボートから流出した燃料の回収が、折からの悪天候で手間取っている。

 ベラベラの西約20キロメートルの地点で13日に沈没したのは、ネイサン・E・スチュワート号。沈没当時22万リットルの燃料を積んでいたとみられているが、どれくらいの量が海に漏れ出したかはわかっていない。10日経った段階で回収された量は、半分以下だという。

 事故発生後、燃料の拡散を防ぐオイルフェンスがタグボートのまわりに設置されたが、悪天候により回収作業をしていた船が一時港に避難したり、3メートルを超える高波でフェンスの一部が21日に損壊したりするなど、回収作業ははかどっていない。

 損壊箇所は22日に、海での使用に耐えられるオイルフェンスによって修復された。さらに海面に浮いた燃料を回収した後にフェンスをもう一重設置する計画だが、長引く悪天候によって作業は進んでいない。

 ベラベラの先住民ヘイルツック族の首長マリリン・スレットさんは、コミュニティは事故とその後の対応の遅れにショックを受けていると、取材に語っている。また今まで、こうした事故への備えは世界スタンダードだと聞かされていたが、それとはかけ離れたものだということが今回明らかになり、改善が必要だと指摘していた。

 

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