アメリカ共和党のドナルド・トランプ大統領候補が、メキシコ人を「犯罪人か強姦犯」と呼んだことに抗議するため、高層ビルの屋上にメキシコの国旗を飾った男性がいる。

 メキシコ・チアパス州出身で、現在はブリティッシュ・コロンビア州ポート・ムーディに暮らすカナダ人ディエゴ・レイナさんは、バンクーバー市中心部で建設が進む63階建てのバンクーバー・トランプ・タワーの現場で働く作業員のひとり。

 トランプ候補の発言を知ったレイナさんは、同候補の名前を冠するこのビルはメキシコをはじめ、様々な国からの移民の手で作られていることを忘れないようにとのビデオメッセージを、屋上ではためくメキシコ国旗の前で撮影、自身のフェイスブックのページで公開した。

 なお、この高層ビルはカナダを代表する建築家アーサー・エリクソンさんが設計。そのビルに人種差別を公言してはばからないトランプ候補の名前が付けられることには、政治家からも抗議の声が上がっている。建設を行っている土地開発会社ホルボーンに対しては、オンライン上でトランプ候補の名前をはずす請願が行われており、これまでに同市のグレガー・ロバートソン市長を含め5万人以上の署名が集まっている。

 

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 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーで昨年、交通事故を起こした直後に出国していた中国籍の青年が逮捕された。

 事故当時は同州リッチモンドに住んでいたユウフイ・ワン容疑者(19歳)は昨年4月12日未明、当時17歳の友人をリッチモンドからバンクーバーに親の車(メルセデス・ベンツ)で送る途中、市内のサウス・ウェスト・マリン・ドライブを制限速度の約5倍となる250キロメートル毎時で暴走、57番アベニュー交差点近くの私邸の木に激突した。

 この家の敷地が非常に広かったため、住人は物音を耳にして窓から外を確認したものの、事故車の存在には気がつかなかった。結局、車は近くを通りかかったドライバーに発見され、中に閉じ込められた2人は約1時間後に救助された。

 助手席に乗っていた青年は頭部損傷および脳腫脹、顔面と腕の骨折、そして眼球にも怪我を負う重傷だった。

 事故車(メルセデス・ベンツ)は、運転中の各種データを記録するようになっており、残されたデータも用いて事故を調査した警察によると、ワン容疑者は片道1車線の道を約250キロメートル毎時で西方面に走行中、コントロールを失って57番アベニューの手前で反対車線にはみ出し、そのまま交差点を突っ切り、家に突入した模様。

 記者会見で警察は、ワン容疑者の運転は同乗者も周囲の安全も省みない、全くの愚挙であり非常識にもほどがあると強い口調で非難、巻き添えになる人や死者が出なかったことは奇跡としか言いようがないと語っていた。

 ワン容疑者自身は、事故で軽い怪我を負っただけで、病院で治療を受けたものの翌日には退院し、そのまま中国に戻ってしまった。

 その彼に、業務上過失致傷罪の容疑で逮捕状が出されていたのを承知していたのかどうかは不明だが、ワン容疑者は3月末に、カナダ市民権取得の式典に出席するためにカナダに入国。到着したバンクーバー国際空港で逮捕され、訴追された。当然式典には出席できなかった。

 ワン容疑者は次回の出廷までの間保釈されたが、パスポートは没収され、いかなる車の運転も禁止された。

 

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 オンタリオ州ウェランドのアンソニー・ヨフィードさん(23歳)は、ロックバンドのエアロスミスの大ファン。そのリードボーカル、スティーブン・タイラーのソロ・コンサートがつい先日、地元のナイアガラ・フォールズのカジノで行われたのだが、ヨフィードさんはこのコンサートのチケットは入手しそこなっていた。

 そんなヨフィードさん、3月31日にたまたまナイアガラ・フォールズの薬局で、母親の買い物に付き合っていたところにスティーブン・タイラーが現れた。彼は腰のサポーターを買うために、薬局に立ち寄ったところだった。

 母親の後ろに立っていたヨフィードさん、「信じられない、スティーブン・タイラーだ」とつぶやくと、ハグをした写真を撮らせてほしいと申し出た。スティーブン・タイラーは快諾するのみならず、彼がコンサート・チケットを入手できなかったことを知ると、その晩のバックステージ・パスを彼らに提供した。

 母親は夜勤のためコンサートに行けなかったので、代わりにヨフィードさんのダンス講師ジョーダン・セタッチさんが同行、ステージ脇からコンサートを観ることになった。

 スティーブン・タイラーはエアロスミスの名曲『スィート・エモーション』を歌い始めると、ヨフィードさんをステージ上に招いて黄色いマラカスを手渡すとともに聴衆に彼を紹介し、歌い続けた。

 コンサート後メディアの取材に対してヨフィードさんは、まさか自分がスティーブン・タイラーとステージに立てるなんて思ってもみなかった、夢が現実になったと興奮気味に語っていた。

 スティーブン・タイラーがカナダのファンにサプライズをプレゼントするのは今回が初めてではない。昨年はBC州ケローナの公園で、夏の間だけ設置された公衆ピアノで『ドリーム・オン』を演奏したり、その1週間後にはアルバータ州エドモントンのホテルで、迷子になった彼の犬を見つけた新婚夫婦と気軽に会話をしたりしている。

 ヨフィードさんとスティーブ・タイラーはその後もテキスト・メッセージを通じて交流を続けている。腰のサポーターを買うためにドラッグストアに立ち寄ったスティーブン・タイラーはヨフィードさんの母親に「いや、自分は新しい友達アンソニー・ヨフィードに会うために、ここに来たんだ」と語っていたという。

 

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 連邦自由党政権が15日に発表した2016年度予算案で、公約通りインフラ整備への予算を大幅増加し、ブリティッシュ・コロンビア州でも一定の評価が上がっている。

 来年度予算案ではメトロバンクーバーの公共交通機関に、現システムの改修や更新などを対象に約3億7千万ドルが充てられている。さらに、2020年度以降には現在メトロバンクーバーが導入を予定している路面電車サレーLRT(ライト・レイル・トランジット)やスカイトレインのブロードウェイラインの建設に自由党政権が約50パーセントまで負担するとしている。

 これに対し、バンクーバー市グレゴール・ロバートソン市長は、あとは地方政権がどのように活用するかにかかっていると語った。ポート・コキットラム市グレッグ・ムーア市長は「我々にとって大きな前進となるもの」と期待した。

 ブリティッシュ・コロンビア州政府も連邦政府の予算案を称賛。保守党政権時代には、連邦政府、州政府、メトロバンクーバー市町政府で、LRT、新スカイトレイン建設費を各3分の1負担するとしていた。今回の連邦政府の50パーセントは大きな前進。ただ、BC州政府負担分については従来通り、建設費の3分の1までとすることに変わりがないことも強調した。

 これにより市町政府の負担は以前よりは軽減されるものの、約17パーセントとなる。市町にとってはこれでも大きな負担。ムーア市長は今回の予算案を踏まえて、今後どのようにLRT・新スカイトレインの建設を進めるか、議論する必要があると語った。以前は不足分の資金調達に州税を0・5パーセント引き上げるとした案について住民投票を行ったが、今回は住民投票には市長側は反対を示している。

 

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 連邦政府が22日に発表した来年度予算案では、国内の不動産市場で海外投資家に関するデータを集めるために50万ドルが充てられた。

 カナダ統計局が海外からの不動産購入に関するデータを収集するための予算となる。連邦政府は、海外投資家による不動産購入に関する正確なデータが現在は存在していないためと理由を語った。

 今回のデータ収集は全国的な調査となるが、特に不動産が高騰し続けるブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーやオンタリオ州トロントでは大きな意味を持つ。

 BC州政府は今月、不動産購入者の国籍を公表すると発表した。州政府は外資に関する独自のデータ収集をすでに約束している。バンクーバーでは、平均的な一軒家ですら100万ドルを超えている状況で、一般市民にはすでに手が出ないところまで不動産が高騰、その原因に海外投資家が寄与しているのではないかとの指摘が以前からされていた。

 連邦政府の予算がついたこともあり、今後、不動産投資に関する正確なデータが収集されることが期待される。ただ、これが即バンクーバーの不動産価格に影響するとは考えにくい。連邦政府は今後2年間でアフォダブル(手ごろな価格)な住宅を確保するためのプログラムに23億ドルを捻出している。ホームレスや低所得シニア、先住民族への対策などを含んでいる。住宅が高騰するバンクーバーでは手ごろな価格の住宅を供給するのは至難の業。ロバートソン市長は連邦政府の住宅政策が住宅価格の手ごろ感にいい影響を与えることを期待すると語った。

 

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