2017年8月10日 第32号

 カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)BCライオンズは5日、BCプレースでサスカチワン・ラフライダーズと対戦した。

 ライオンズは開幕戦こそ黒星だったものの、その後4連勝。しかし前週エドモントンでのエスキモーズ戦で敗戦し、今季2敗目。現在、西地区は高いレベルでの順位争いとなっているため、連敗すると一気に転落する。連敗だけは避けたい一戦だった。

 先発クオーターバック(QB)は、この日もルーレイ。ジェニングスのケガで出番が回ってきたベテランQBは今季絶好調。チームは序盤から得点を重ね、第4クオーターでは一時、30ー0と大差をつけた。その後、試合終了間際に2タッチダウンを決められたものの、最後には新人QBを投入する余裕も見せ、30ー15で危なげなく逃げ切った。

 これで今季は5勝2敗、勝ち点10。それでも、この時点で地区3位。1位エスキモーズは今季ここまで負け知らずの全勝。2位カルガリー・スタンピーダーズもわずか1敗とハイレベルな戦いが続いている。次回のホームゲームは8月18日(土)午後7時30分、スタンピーダーズと対戦する。

 

 

2017年8月10日 第32号

 ニューブランズウィック州モンクトンの老人ホームが、高騰する経費節減のため、入居者に支給するトイレットペーパーを週2個に制限すると決定、文書で通達した。

 この老人ホーム、マノワ・ノートルダムに義母が暮らしているアニタ・ルブランさんは、これは入居者にとって屈辱的な仕打ちだと憤っている。ルブランさんの義母は、予備のトイレットペーパーの購入を施設職員に頼んだものの断られ、ルブランさんに買い物を頼んだという。

 また入居者の家族や親せきなどには、この制限は伝えられていないとルブランさんは取材に話している。さらに施設では最近胃腸炎が流行っている事実を指摘、老人たちのトイレも自由に行けないような屈辱的な場面を思うと、普段はソーシャルメディアに激しい書き込みはしない彼女も、今回だけは怒りを抑えられなかったと、メディアに語っていた。

 なお同老人ホームは、メディアの取材依頼を拒否している。

 

 

2017年8月10日 第32号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの漁港町、スティーブストンで森林火災のための寄付金集めのイベントが開催される。

 12日に予定されている、このイベントは、スティーブストン・ロータリークラブ主催によるもの。ラバーダック・レースと名づけられたこのイベントは、今年で5回目となる。参加者は黄色いラバーダックを一個5ドル(もしくは20ドルで5個)購入し、レースに参加する。このためのチケットは、町中の玩具店スプラッシュ・トイズか、当日朝現地に設置されるロータリークラブのテントで購入できる。今年は4千個のラバーダックが用意されているという。

 レース開始は当日午後1時の予定。このラバーダックを、スティーブストン南岸のハーバー・ピアの一方の端(インペリアル・ランディングの建物の向かい)から一斉に放出、川の流れに乗って、もう一方の端に到着した順に賞品が当たる。

 ちなみに一等は、ハワイ・マウイ島のコンドミニアム滞在一週間の旅。そのほかにもスティーブストン・ホテルやリバーロック・カジノ宿泊券、ホエールウォッチングやドーナツ詰め合わせなどが当たる。

 このイベントは、そもそも地元コミュニティへの支援を目的としたもの。昨年は地元プロジェクトのために7千ドル以上の寄付が集まった。今年はさらに、寄付の一部をBC州ロータリー森林火災基金に送り、森林火災で被害を受けたコミュニティの復興を支援するために地元のロータリークラブを通じて活用されると、BC州ロータリークラブ会長のドン・エバンスさんは取材に説明している。

 

 

2017年8月10日 第32号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの中心にある大手ホームセンターチェーン、カナディアンタイヤが掲示していた、中国語のみの注意書きが市民からの苦情により、英語併記のもに交換される運びとなった。

 同市の中心を走るナンバー3ロード沿いの店舗の外壁に張られていたのは、リサイクル物などの不法投棄をやめるよう警告するもので、本文は中国語のみだった。商業看板に英語を義務付けるよう市当局に働きかけているケリー・ストラチャックさんは、これは中国語オンリーがあたり前になってきている具体例のひとつだと指摘する。たとえ人口の半数以上が中国語を日常的に使っているとはいえ、リッチモンドでは161もの言語が話され、様々な文化背景を持った人々が、この店をサポートしてきているのに、どうしてカナダの公用語を全く用いない看板を掲示することになったのかと、店の態度を非難している。

 リッチモンド市は、条例で英語併記を義務付けることはせず、事業主にこのことを啓蒙する活動を行っている。メディアが、市からのそうした指導があったかどうかを問い合わせたものの、店側からの回答は得られなかった。さらに市当局にも、当該店舗に対する指導があったかどうかの確認を取ろうとコンタクトしたものの、こちらからも回答がなかったという。

 

 

2017年8月10日 第32号

 21日にはカナダの多くの地域で部分日食が見られる。ちなみにアメリカでは西海岸(オレゴン州セイラムなど)から中部(テネシー州ナッシュビルなど)を経て東海岸(サウスカロライナ州チャールストンなど)までの、大陸を横断する帯状の地域で皆既日食となる。

 日食の開始は、バンクーバーでは午前9時10分で、10時21分に食の最大を迎える。食分(欠けた率を、太陽の直径の比率で表したもの)は88パーセントで、太陽が三日月のように細くなる。日食が終了するのは午前11時37分。同市のサイエンス・ワールドでは午前9時から正午まで観測会を開くほか、アメリカで見られる皆既日食の様子を、サイエンス・シアターで午前10時から午後5時までの間上映する予定。

 またトロントでは日食が午後1時10分に始まり、午後2時32分に食の最大を迎える。こちらの食分は76パーセントとなっており、バンクーバーよりも欠け具合は少なくなる。観測会が開かれるのは、オンタリオ・サイエンス・センター(全日)、ヨーク大学のライオンズ・スタジアム(午後1時から午後4時まで)など。トロント大学は同市湖岸にある、夏季限定の総合遊園地CNE内のプリンセス・マーガレット・ファウンテンで観測会を午前10時から午後5時まで開催するほか、日食観測用サングラスが無料で配られる。ただし観測会に参加するためには、CNEへの入場料が必要となる。

 なお日食を観察する際、肉眼で太陽を直接、または双眼鏡や望遠鏡、一眼レフカメラのファインダーなどから覗いて見ると、目を傷めたり失明したりするので、観測方法には細心の注意を払い、必ず専門家の説明に従う必要がある。(たとえば日本の国立天文台のウェブサイトには、『日食を観察する方法』というページがある。『国立天文台』『日食』『観測』『方法』で検索)。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。