2017年8月3日 第31号

 ブリティッシュ・コロンビア州で続いている山火事は収束する気配を一向にみせない。7月26日には、これまで避難勧告がされていたウイリアムレイクズ地区で勧告が解除され、避難していた住民は帰宅が許されたが、一方で、新たに避難勧告が発令された地区も出ている。

 8月1日現在、避難勧告対象となっているのは約6千人。これまでに発生した火災数は1840件、消失した家屋は300軒、火災被害は46万ヘクタールと発表されている。今年の山火事が発生してこれまでにかかった費用は1億8800万ドル。

 現在、BC州だけでなく、他州やオーストラリアなどから761人の消防士が加わり、約3700人が138件の山火事消火にあたっている。今週にはさらに、メキシコから108人、アメリカから27人が応援に駆け付ける。人為的要因による新たな火災も発生していることが分かっており、政府や消防署は火の取り扱いにはくれぐれも注意するよう呼びかけている。

 またメトロバンクーバーでは大気質注意警報が延長された。山火事の影響で大気質が低下しているため、注意喚起している。特に、呼吸器官に障害を抱えている人や高齢者、子供、妊婦など、なるべく室内で過ごすよう呼びかけている。

 カナダ気象庁によれば、今週末にかけて気温が例年以上に上昇するとの予報が出されている。できるだけ日陰を選び、水分補給に努めるとともに、ペットへの注意も呼びかけている。

 

 

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