2017年8月10日 第32号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの中心にある大手ホームセンターチェーン、カナディアンタイヤが掲示していた、中国語のみの注意書きが市民からの苦情により、英語併記のもに交換される運びとなった。

 同市の中心を走るナンバー3ロード沿いの店舗の外壁に張られていたのは、リサイクル物などの不法投棄をやめるよう警告するもので、本文は中国語のみだった。商業看板に英語を義務付けるよう市当局に働きかけているケリー・ストラチャックさんは、これは中国語オンリーがあたり前になってきている具体例のひとつだと指摘する。たとえ人口の半数以上が中国語を日常的に使っているとはいえ、リッチモンドでは161もの言語が話され、様々な文化背景を持った人々が、この店をサポートしてきているのに、どうしてカナダの公用語を全く用いない看板を掲示することになったのかと、店の態度を非難している。

 リッチモンド市は、条例で英語併記を義務付けることはせず、事業主にこのことを啓蒙する活動を行っている。メディアが、市からのそうした指導があったかどうかを問い合わせたものの、店側からの回答は得られなかった。さらに市当局にも、当該店舗に対する指導があったかどうかの確認を取ろうとコンタクトしたものの、こちらからも回答がなかったという。

 

 

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