2017年8月24日 第34号

 カナダ最大の航空会社エアカナダは23日、ケベック州モントリオール空港と東京成田空港を結ぶ直行便モントリオール・成田線を2018年6月1日から就航すると発表した。夏期は毎日、冬期は週3便、機種はボーイング787ドリームライナーを導入する。モントリオールと日本の都市に直行便が就航するのは初めて。

 これでエアカナダはカナダ主要都市すべてから日本との直行便を就航したことになる。

 エアカナダは現在、トロントから成田と羽田に毎日、バンクーバーから成田に毎日、関西国際空港に夏期限定で毎日(ルージュ)、中部国際空港に夏期限定で週4便(ルージュ)、カルガリーから成田に毎日就航している。

 またエアカナダはモントリオール発着便の増設にも力を入れ、今年に入ってから中国の上海、フランスのマルセーユ、イスラエルのテル・アビブなど7路線の就航を発表した。

 チケットはエアカナダホームページもしくは旅行会社を通じて、すでに購入可能となっている。

 

 

2017年8月24日 第34号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市で薬物中毒による死亡者数が急増している。21日、バンクーバー市は死亡者数が232人に達したと発表。BCコロナーズ・サービスが発表した昨年1年間の死亡者数231人をすでに超えた。市は今年の死亡者数が400人を超えるという試算も発表した。

 昨年から急増しているのが、強力な鎮痛剤オピオイドの一種フェンタニルの過剰摂取による死亡。

 コロナーズ・サービスは6月末までのBC州全体での死亡者数は780人、今年1年間では昨年の千人は確実に超えるだろうと予測している。

 バンクーバー市グレゴール・ロバートソン市長は声明を発表。「恐ろしく、非常に悲しい事態」と述べ、この問題に無関心であってはならないし、この状況を常態化させてはいけないと語った。

 BC州新政権に新設されたメンタルヘルス・依存症省ジュディ・ダーシー大臣は21日、ビクトリアの依存症ケアサービス第一線の現状を視察。バンクーバー市や、その他の機関と連携しながら改善を図ると語った。

 

 

2017年8月24日 第34号

 カナダ、アメリカ、メキシコの3カ国合同開催で2026FIFAワールドカップ(W杯)を招致している合同招致委員会は15日、開催候補44都市49会場を発表した。

 2026年大会から試合数が、それまでの32チーム64試合から48チーム80試合へと大幅に増加する。

 80試合のうち、アメリカで準々決勝以上の全試合を含む60試合、カナダとメキシコで各10試合を開催。会場となるスタジアムは最低でも4万人収容が条件で、決勝戦は8万人。

 カナダでの開催候補は7都市9会場。ケベック州モントリオール市オリンピック・スタジアム(収容人数61004)、同市サプト・スタジアム(20801)、オンタリオ州オタワ市TDプレース・スタジアム(24341)、トロント市ロジャーズ・センター(53506)、同市BMOフィールド(28006)、マニトバ州レジャイナ市モザイク・スタジアム(30048)、アルバータ州エドモントン市コモンウェルス・スタジアム(56335)、カルガリー市マックマホン・スタジアム(35650)、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市BCプレース(55165)。

 カナダでは2015年に女子W杯が開催された。その時は全試合人工芝で行われた。男子の大会は、これまで一度も人口芝で行われたことはなく、2026年も天然芝での開催となるとみられている。今回カナダの候補地となった会場は、ほとんどが人工芝。しかし、この点については今回特に言及されていない。

 2026年大会には北米の他に、現在はアフリカ大陸のモロッコが立候補している。開催国は2018年6月に発表される。

 

 

2017年8月24日 第34号

 カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)BCライオンズは、ホームBCプレースで18日、カルガリー・スタンピーダーズと対戦した。

 前半はスタンピーダーズが点を重ねる展開で一時は9ー0とリードされたが、ライオンズもタッチダウンで追いつき8ー9で前半を終えた。

 後半ライオンズは14ー12と逆転に成功。しかし第4クオーターに再逆転を許すと追いつけず、結局17ー21の黒星となった。前週サスカチワンでのラフライダーズ戦大敗に続いて2連敗。2試合とも先発クオーターバックはジェニングスだった。

 これでシーズン半分の9試合を終え、5勝4敗、勝ち点10となった。順位が拮抗する西地区で連敗は転落を意味する。ライオンズは西地区4位でシーズン前半を折り返した。

 

 

2017年8月24日 第34号

 アルバータ州の、カルガリーとエドモントンのほぼ中間にある人口千人弱の町バショーに住む男性が、アメリカで暮らす闘病中の母親のもとを訪れるためのビザを米国に申請したが、拒否された。

 アラン・アリヤノさんは、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴで育ったが、自分がメキシコ生まれだったということは、18歳になるまで知らなかったという。大学進学を目指したものの、『不法移民』ということで願書は却下されてしまった。さらに国外退去を命じられ、2006年に一時労働者としてアルバータ州に渡ってきたアリヤノさん。コーヒーショップのティムホートンズで働き始め、マネージャーまでになった。その後カナダ永住権を獲得、バショーにあるロッジのマネジメントを行うようになった。

 そんな中、アメリカに残った母親が脳腫瘍を患っていることが分かったアリヤノさん。必要な書類と2千ドルを払い、人道的措置によるアメリカ入国ビザを申請したものの、拒否されてしまった。アリヤノさんは控訴することができるし、彼の弁護士も拒否される理由はないとしている。

 だが、たとえアリヤノさんの主張が認められたとしても、それが手遅れにならないかとアリヤノさんは気が気でない。今のところは電話越しに母親を励ますアリヤノさんだが、実際に抱きしめることができない歯がゆさを訴えている。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。