2016年11月24日 第48号

 カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)は東西地区の決勝が20日行われた。西地区はレギュラーシーズン首位のカルガリー・スタンピーダーズと準決勝でウィニペグ・ブルーバマーズを逆転で下したBCライオンズの対戦となった。

 試合は序盤から完全にスタンピーダーズが圧倒した。カルガリーのマックマホンスタジアムには3万2千人が詰めかけ大声援を送る中、着実に得点を重ねていった。

 そして前半を終え32‐0とほぼ試合を決定づけた。後半に入りライオンズは2タッチダウンを決めたものの、スタンピーダーズも得点を重ね、終わってみると42‐15とスタンピーダーズの圧勝。今季のレギュラーシーズンでもリーグトップの成績で圧倒した強さを地区決勝でも見せつけた形となった。

 東地区は、オタワでレッドブラックスと準決勝でハミルトン・タイガーキャッツを下した西地区からのクロスオーバー、エドモントン・エスキモーズが対戦した。オタワはこの日大雪に見舞われ、真っ白なグランドでの試合となった。こちらも序盤からレッドブラックスが常にリードする展開。毎クオーターで確実に得点を重ねたレッドブラックスが35‐23と追いすがるエスキモーズを突き放し、決勝へと駒を進めた。

 これでグレイカップ決勝は、スタンピーダーズ対レッドブラックスの対戦となった。レッドブラックスは昨年に続いてのグレイカップ進出。レッドブラックスの選手は昨年のジンクスから、オタワでの決勝戦後には優勝杯に誰一人として触れないという珍事もあった。

 グレイカップ決勝は27日トロントで開催される。

 

2016年11月24日 第48号

 現在佳境に入っているメジャー・リーグ・サッカー(MLS)は、両カンファレンス決勝第1戦が22日行われ、東はトロントFC対モントリオール・インパクトのカナダ対決となった。

 ホーム&アウェーで行われるカンファレンス決勝戦。第1戦は約6万人が詰めかけたモントリオールのオリンピック・スタジアムで行われた。試合は会場側の手違いで30分遅れで始まったものの、ファンにとっては関係なかった。

 試合開始10分でモントリオールが先制すると、その2分後にも追加点。後半に入り53分にはダメ押しとなる3点目で試合を決定づけたかに見えた。

 しかしトロントもここから反撃。68分に1点目を入れると、73分にも追加点をあげ、1点差。その後も反撃するが及ばず。結局3‐2でモントリオールが1勝目を挙げた。

 トロントFC遠藤翼はこの日は控えで、結局最後まで出番はなかった。

 次は11月30日トロントで第2戦が開催される。

 西カンファレンスは同日シアトル・サウンダーズFCとコロラド・ラピッズが対戦。ホームの声援を受けたサウンダーズが2‐1で制した。第2戦は11月27日、コロラドで開催される。

 両カンファレンス決勝の勝者が12月10日のリーグ決勝戦に進出する。

 

2016年11月24日 第48号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの、日系移民の歴史とも深い関係を持つ漁港スティーブストンの住宅地に17日、中国人排斥を訴えるビラがまかれた。

 ビラには「どけ、白人ども。ここは中国人がもらった!」という見出しと、中国の国旗のデザインと同じ五つの星が描かれている。そして、現在コミュニティが抱える問題を白人至上主義の立場から糾弾、最後にこうした活動を行う団体への参加を促している。

 ビラをまいたのは、白人至上主義を掲げる団体オルタネイティブ・ライト(alternative right、通称オルト・ライト)。

 嫌がらせを警戒し、匿名希望でメディアに連絡してきた住民は、これをドナルド・トランプ効果だと指摘、こんなことがカナダで起こるとは思っておらずショックを受けたと語っていた。

 アメリカの次期大統領に決定したドナルド・トランプ氏は、そのチーフアドバイザーにメディア業界の実力者、スティーブ・バノン氏を指名している。バノン氏は白人国家主義者の声を代弁することで知られているメディア、ブライトバート・ニュースの会長を務めているが、これに合わせるかのようにオルト・ライトの活動も活発になってきている。

 また別のスティーブストンの住人は、カナダ、特にリッチモンドでは差別主義や、不安をあおって人種間の分裂を引き起こそうとするような動きを認めることはできないと語っていた。全ての人が隣人かつ、同僚でもあり友人でもあり、アメリカのような憎悪の拡散はここでは願い下げだと、付け加えていた。

 リッチモンドRCMPも、人種差別や憎悪などに基づく行為には厳しく対処するとコメント、積極的に警察に連絡するよう呼びかけていた。

 

2016年11月24日 第48号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーで19日、パイプライン増設計画に反対するデモ行進が行われた。

 このパイプラインは、アルバータ州のオイルサンド採掘地からバンクーバー・ハーバーの積み出し港までを結んでいるキンダー・モーガン・パイプライン。68億ドルをかけて輸送量を現在の3倍に引き上げる計画は、今年5月にカナダエネルギー委員会の認可を受け、最終的な政府の許可を待つ段階になっている。

 この政府決定の期限である12月19日が迫るにつれ、カナダ全土でこの計画に反対する声が上がってきており、今回のバンクーバーのデモ行進もその一環。

 先住民代表や連邦議会議員、環境活動家のほか多くの市民がバンクーバー市役所に集まり、「気候変動対策のリーダーを務める者は、パイプラインを作らない」、「ジャスティン(トルドー首相)、私をブルドーザーの前に立たせるようなことをしないでくれ」などと書かれたプラカードを掲げ、環境問題に対する公約を実行しないトルドー内閣を非難、キャンビー橋を渡り市中心部までデモ行進した。

 参加者の1人は、化石燃料からの脱却を目指すパリ協定を批准したカナダ政府は、パイプラインの増設を認めることは偽善であると認識すべきだと、メディアに語っていた。

 主催者側の発表では何千人もの人が参加したという今回のデモ行進。このパイプライン増設計画に長年反対してきたラニヤ・デューブさんは、こうして多くの人が集まることで、参加者はいかに多くの仲間がいるかということを再認識でき、より活動に積極的になれると話していた。

 グレゴール・ロバートソンバンクーバー市長は、今回のデモはまだ前哨戦にしか過ぎず、これからさらに規模の大きいデモが続くだろうと予告している。

 

2016年11月24日 第48号

 オンタリオ州トロントの地下鉄に、11日朝乗り合わせていたサルマ・ハミディさんが、車内で見かけたカナダらしい光景をメディアに紹介した。

 ハミディさんは、乗り込んできた乗客が座るなり、頭を抱えて困惑している様子を目撃した。朝の通勤時間ということもあり、最初は彼に気をとめるような人はいなかったが、何分かするとまわりの人が声をかけ始めた。

 最初は、強いロシア語なまりの男性が大丈夫かと問いかけた。それに対しこの男性は、ひどい頭痛に見舞われている上に、これから始まる仕事の面接に遅れそうだと答えた。

 それを耳にしたハミディさんは、持ち合わせていた鎮痛剤を彼に与えた。彼は喜んで受け取ったものの、飲むための水がなかったため、後で飲むと伝えた。すると、近くにいたヒジャブに身を包んだイスラム教の女性がすかさず、子供のために用意していたテトラパックのジュースを差し出した。自分のものになるはずだったジュースが、見ず知らずの男性に渡されてしまったため、その子供は少し不服そうな顔をしていたが、とハミディさんは付け加えていた。

 この男性はまわりの人の好意に感謝するとともに、自分はしばらく仕事に就いていなかったため、面接に対して緊張していたと話し始めた。

 最初のロシア語なまりの男性は、自信を持って面接に臨めば大丈夫、ただその髪型は何とかしたほうが良いとアドバイス。すると今度はアジア系の10代の女性が、ヘアゴムを差し出した。

 その後も、まわりの乗客らによる面接のアドバイスは彼の降車駅に着くまで続き、皆が彼の成功を祈って送り出した。

 この光景を自身のフェイスブックに書き込んだハミディさんは、「これこそカナダならではの経験」とコメントしている。居合わせた人すべてが、見ず知らずの人に対しても快く接するその光景は全く違和感なく自然に発生したとハミディさん。この国の人すべてが、かつては移民だったことがその理由なのだろうと、彼女は付け加えていた。

 

 

今週の主な紙面
4月18日号 第16号

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