2017年11月16日 第46号

 MUJIカナダは13日、メトロバンクーバー2号店となるMUJIダウンタウン店を12月2日にオープンすると発表した。開店は午前10時。

 店舗はロブソン・ストリートに面したサーロー・ストリートの北側(1125 Robson St)で、売り場面積は1万4507平方フィート。アジア以外では北米・ヨーロッパを含めて最大規模の旗艦店となる。

 4500アイテムを超える品揃えに加え、世界でも限定された旗艦店でしか扱っていないMUJIラボコレクションを扱うほか、バンクーバーを拠点とするエシカル・ビーンのコーヒーを味わえるMUJIコーヒーカウンターを設置。さらにアロマバーやMUJIユアセルフといった日本ではお馴染みのサービスも提供する。

 MUJIカナダは、2014年にトロントに1号店を出店して以降、現在トロントでは4店舗を展開、バンクーバーでは1号店をメトロタウンに今年8月オープンしている。

 

 

2017年11月16日 第46号

 11日のリメンバランスデーでは、従軍中に命を落とした兵士たちの功績を称える式典がカナダ全国で行われた。ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学内のウォー・メモリアル・ジムでも朝から行事が行われたが、その入り口にナチス・ドイツ軍を礼賛するポスターが張られているのが見つかった。

 ポスターには、リメンバランスデーに用いられる標語『忘れてはならない(lest we forget)』をもじり『第二次世界大戦の真の英雄を忘れるな(lest we forget the true heroes of WW2)』という見出しとともに、ナチス・ドイツ軍兵士の写真が大きく印刷されていた。また、ナチス・ドイツの象徴スワスチカをあしらったポスターもあったという。

 同大学ではすぐさまポスターを撤去し、この件を人種差別とヘイトクライムだとして深刻に受け止めると発表している。

 カナダ国内のユダヤ人コミュニティの相互扶助組織であるブナイ・ブリス・カナダも12日、こうした行動が学内のユダヤ人や、少数派の生徒を危険にさらすと指摘、ポスターを貼った行為を激しく非難する声明を発表した。さらにこれは、第三帝国の専制政治と真っ向から対峙して命を落としたカナダ人兵士への冒涜にほかならないと付け加えている。

 

 

2017年11月16日 第46号

 オンタリオ州トロントで、宅配業者大手のUPSが荷物用自転車を使った宅配業務の試験運用を始めた。3輪自転車ながら、サドルから後ろは人の背丈以上ある荷物室で覆われ、前方には屋根が張り出し、そのまま運転席風のフロントウィンドウに続くデザインは、まさに街中でよく見かける同社の焦げ茶色に黄色のロゴが入ったトラックやミニバンの小型版といった感じ。

 大きさは全長2・8メートル全幅1・2メートルで、運転者を含む最大積載重量は400キログラムとなる。フロントウィンドウにはワイパーを装備するほか、ヘッドライトやウィンカーなど安全対策も万全。

 持続可能性と都市部における大気汚染削減をめざして始められたこのプロジェクトは、今後6カ月をかけて同市ヨーク大学地区で続けられ、次のステップへのデータ収集が行われる。

 同社が最初に宅配自転車の運用を始めたのはドイツ・ハンブルグで、2012年のことだった。その後ローマやウィーン、ダブリンなどヨーロッパ各都市に拡大していった。

 また最近、クリーンエネルギーに関する調査研究を手掛けるペンビーナ研究所が、トロント地区における自転車宅配の成長性についてまとめた報告書をメディアが紹介していた。

 

 

2017年11月16日 第46号

 オンタリオ州トロントで、中国からの留学生が相次いで行方不明になった。警察は身代金目的の詐欺誘拐事件とみて捜査を続け、3人を無事保護した。

 ユアンウェン・ツァンさん(20歳)は8日午後に同市中心部のヤング通りとグランビル通りの辺りで目撃されて以来行方不明に。またユー『キャンディ』リウさん(17歳)は10日午前10時30分ごろにヤング通りとフィンチ・アベニューの付近で、またキ『ジェイデン』シュさん(16歳)は9日午前10時30分ごろ東イグリントン・アベニューとミッドランド・アベニューの近くでそれぞれ目撃されたのが最後だった。

 警察によると詐欺の手口は、留学生に対しては携帯電話の電源を切って外部との接触を絶ち、しばらくの間身を隠さなければ本国にいる家族に危害が及ぶと警告する一方、その家族には子供を誘拐したと脅し高額な身代金を請求するものだという。

 しかし誘拐された中国人の一人リウさんは誘拐犯の脅しを無視して外部の情報にアクセス、自分たちに関するニュースから、これが詐欺であると知り、警察に連絡を取った。彼女は12日夜、モントリオールで警察に保護された。また残りの二人も先週末に無事保護された。

 警察では詐欺誘拐犯の行方を追っている。

 

 

2017年11月16日 第46号

 アルバータ州南東部、人口1万4千人余りのブルックス市に住むジム・サードさんの飼い犬、ベイダーが自宅を飛び出したのは9月下旬のことだった。その日の朝、ベイダーがハイウェイ沿いの草むらで、ウサギかネズミを探しているのを家族が目撃している。しかし彼らが昼食に出かけ、戻ってみると犬の姿はどこにも見当たらなかったという。

 「ベイダーがいなくなったあと2〜3日間は多分、1日10時間近く彼を探していたと思う」と取材に語るサードさん。その後まわりの民家のほか動物病院や動物保護団体などを訪ね歩いたが、ベイダーは見つからなかった。

 そんなサードさんのもとに、フェイスブックを利用して迷い犬を探すグループから連絡が入ったのは1カ月以上たってからのことだった。それによると、マニトバ州の人口約1万5千人の町スタインバッハで、ベイダーに似た犬が目撃されたという。この町は同州ウィニペグ市の南東に位置し、サードさんの自宅からは1200キロメートルあまり離れていた。

 ベイダーの保護に協力した犬のブリーダーによれば、犬は行儀よく犬小屋に落ち着いたという。その後、こうした犬の搬送をボランティアで行っているトラックドライバーのグループによって、ベイダーは無事家族に再会することができた。ようやく家族全員が揃った気持ちだというサードさんは取材に対し「犬にしろ何にしろ、その存在がいかに素晴らしいものだったかは、それを失ってから初めて気づくものだ」と語っていた。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。