2016年12月1日 第49号

 オンタリオ州は自動運転車の公道でのテスト走行を許可したことを11月28日、明らかにした。カナダ国内では初めて。

 同州は今年1月1日に自動運転車のテスト走行プログラムを開始したが、最初の半年はどの企業からも申し込みがなかったという。

 州政府は、同州ウォータールーに本社を置くスマートフォンメーカー・ブラックベリー社とウォータールー大学がフォードモーターズとの共同開発車を、ドイツのアーウィン・ハイマー・グループがダイムラー社メルセデス‐ベンツのバンを、テスト走行する予定と発表した。

 ただ、テスト走行する時期については各社次第と明らかにしなかった。

 

2016年12月1日 第49号

 カナダを代表するポップスター、ジャスティン・ビーバーさんがコンサート会場から去る時に、ファンの顔面を殴った映像がメディアから流された。

 ヨーロッパツアー中のジャスティン・ビーバーさんは11月22日、スペイン・バルセロナでのコンサートを終え車に乗り込んだところだったが、アメリカの有名人ゴシップを追いかけるメディアが、その様子を撮影していた。その映像は、ビーバーさんが黒塗りの車の後部座席に座っているところを捉えており、窓は下げられたままだった。

 そこに突然、ファンの男性が窓から腕を中に入れ、白いセーターを着たビーバーさんの上体に触ったところが映されている。この男性はゆっくり動く車に合わせ、ビーバーさんに触れたまま歩いていたが、最後はビーバーさんが男性の顔面を殴って車から遠ざけた。

 口から流れた血で唇を真っ赤に染めた男性は「殴られた。ジャスティン・ビーバーの顔に触ったら、殴られた」と、殴られる様子をまねながら憤った調子でまわりの群集にスペイン語で叫んでいた。

 関係者は、ジャスティン・ビーバーは、この男性の行為に危険を感じ、その時取れた最善の対処を行ったと、メディアに説明している。またファンに危害を加えるのは彼の望むところではなかったが、彼の好意に対し、顔に触れるなど行き過ぎた行動からは自身を守らざるを得なかったと付け加えている。

 なお、ジャスティン・ビーバー本人や彼の代理人からは、特にこの件についてのコメントは発表されていない。

 この動画はショッキングではあるが、次から次へとメディアを賑わすジャスティン・ビーバーを知る人にとってはそれほど驚くことではないらしい。ワシントン・ポスト紙は「飲酒ドラッグ・レース、警察沙汰好き、アンネ・フランク―ジャスティン・ビーバーのお騒がせなこの1年のまとめ(DUI drug racing, felony egging, Anne Frank : A short history of Justin Bieber's year of trouble making)」と題したレポートを出している。

https://www.thestar.com/news/world/2016/11/23/justin-bieber-punches-fan-in-the-face-in-spain.html

 

2016年12月1日 第49号

 オンタリオ州トロントで11月14日午前7時30分頃、着陸態勢に入っていた旅客機が衝突を回避しようとした謎の飛行物体は、その正体がわからないままとなった。

 飛行物体と衝突しそうになったのは、同市中心部のオンタリオ湖岸にあるビリー・ビショップ・トロント・シティ空港に向けて飛行中だった、同州オタワ発のポーターエアライン204便のボンバルディアDHC-8型機。

 同機はトロントの東55キロメートルほどにあるピカリングの南のオンタリオ湖上空を、空港に向けて高度9千フィートで飛行中だった。パイロットは前方に気球のような飛行物体を確認していたが、この物体と衝突する危険性が出てきたため、急旋回する回避操作を行った。54人の乗客にけがはなかったが、客室乗務員2人が軽いけがを負い、病院で手当を受けた。

 当初はドローンと考えられていた飛行物体だが、調査を行っていた交通安全委員会は11月22日、調査の結果この物体の正体を確認することはできなかったと公表した。その理由は、当時の高度や湖岸からの距離が、一般のドローンが達する限界を超えているためだとしている。

 このインシデントは、同委員会のデータベースに記録されるが、公式な調査報告書は作成されないことになった。

 

2016年12月1日 第49号

ブリティッシュ・コロンビア州の北部海岸沖の海底で発見され、一時は行方不明だった原爆ではないかとうわさされていた物体は、工業用機械であることが確認された。

 カナダ海軍が11月25日、発表した。

 この物体はダイバーのショーン・スミリチンスキーさんが最近、同州北部のバンクス島近辺で行ったダイビングで発見したもの。この付近では1950年に、原爆を搭載したアメリカ空軍の戦略爆撃機が墜落しており、この物体がその「失われた原爆」ではないかとうわさされていた。

 RCMPの捜索依頼を受けたカナダ海軍は、哨戒艇HMCSイエローナイフを現地に派遣。発見者のスミリチンスキーさんも同行し、発見場所を案内した。

 イエローナイフは発見場所から約千フィートの地点に停泊、遠隔操縦の探査機を投下した。特殊爆弾処理班も捜索に加わり、探査機が捕らえた映像をバンクーバー島にあるエスキモルト基地に送り、物体の解析にあたった。

 全員が大発見の可能性に興奮しながら捜索をおこなったものの、爆弾ではなく工業用機械だという結論に達した。

 残念な結果に終わったものの、今回の顛末についてスミリチンスキーさんは「とても素敵だった」とコメントしている。彼の発見がニュースになるや、世界中から注目されたスミリチンスキーさん。かれの功績を賞賛する手紙も数多く届いたが、その中のひとつ、アメリカ・テネシー州の11年生からの手紙を紹介している。

 そこには、少年が、誰か尊敬しているが有名ではない人に手紙を書くことになったので、彼を選んだと書かれていた。またその理由は、スミリチンスキーさんが何も報償を求めず、(発見の事実を)報告すべきところに報告したからだと記されていた。

 この手紙を紹介した後にスミリチンスキーさんは、いつでも何かを発見したら、必ず報告すると話していた。

 

2016年11月24日 第48号

 ブリティッシュ・コロンビア州クリスティ・クラーク州首相は22日、州内に2900戸の低価格住宅を建設すると発表した。これらは賃貸住宅で、障害者、シニア、ユース、先住民族、母子家庭などの低所得者が対象。メトロバンクーバーに1441戸、その他の地域に残りが建設される。

 クラーク州首相はこの日の記者会見で、「BC州には賃貸住宅の供給増加が必要で、今回の発表はその目的を果たすためのもの」と語った。「政府としては中間所得者層、そして全ての州民が、住宅購入の夢を持ち続けられるようにしなければならない」と語った。

 さらに雇用拡大も必要と語り、これにより5500件の雇用が生まれると語った。

 BC自由党政権は今年2月に発表した予算案では住宅関連予算に3億5500万ドルを計上していた。しかし、高騰する住宅価格と需要過多の恩恵により政府への歳入が増加したため、9月に住宅予算を5億ドルに増額した。今年8月2日に導入した15パーセントの海外購入者税も今回の予算に含まれている。

 今回の発表を受け、野党新民主党(NDP)デイビッド・イービー議員は、この政策に一定の評価をしながらも、今回の措置は州政府が選挙前に1回だけ行う対策となってしまうのではとの懸念を示している。

 今回発表された住宅建設計画は2019年春に完成予定となっている。

 

 

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9月20日号 第38号

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