2018年5月31日 第22号
原油価格が3ドルも下がった25日、カナダドルも0・7セント下げ、77・7米セントまで下落した。5月8日以来の安値で、下げ幅としては4月20日以来の大きな下げ幅となった。
原油価格が下がった要因は、サウジアラビアとロシアが石油供給量増加の方向で話し合ったとの報告があったためで、オイル産業がカナダの主要産業の一つのため影響が出たとみられている。
ただ専門家は、原油価格だけが要因ではなく、現在、アメリカ、メキシコと進めている北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しについての話し合いの進展や、アメリカのカナダに対する鉄鋼輸入関税の見直しや自動車関税の実施の可能性など、さまざまな要因がカナダドルの立場を不安定にしていると説明している。